The 2nd movement. 『白盾の騎士』
前回から半年以上の間が空いているという微妙なこのお話。
皆さま超お久しぶりです。
忘れていた訳では無いのですが、時間が割けなかったという事実。
本当に申し訳ないです(白目)
このお話は二人の遊楽師の唄です。形は歌詞に近い物と思って見て下さい(ぺっこり
「これより唄うは戦乱を生きた一人の盾騎士の物語」
「想い人を守る為だけに生きた女性の物語」
「歴史に語られる彼女は一代で昇り詰めた王妃」
「そんな彼女にも暗く辛い運命があった」
「聞く耳有らば彼女の辿った運命を聞き届けて欲しい」
”ああ 愛してると 伝えられる 立場じゃないと 知ってるから”
”この 傷だらけの 醜い顔 隠して”
”いつ いかなる時も 貴方を護れるように”
”貴方に仕える”
「グラナダ王国に貞節にて忠節なる女盾騎士有り」
「この地にて最も優れた三大女傑と謳われる者達」
「ラーグリアのティラナと呼ばれるサーシュリア」
「イシュトラドの銃騎士と呼ばれるアリシア」
「そして最後に列席するのがグラナダの盾騎士ミランジェ」
「彼女もまた不遇に翻弄されならがら生きた一人だった」
「彼女の願いは唯一つ」
「幼き頃に胸に抱いた恋心に誓い」
「主を必ず守り通す事」
”幼き貴方に 覚えはないでしょう”
”庇った少女の事など 覚えていないでしょう”
”これは 私が貴方を 目指した約束”
「彼女が彼を知ったのは父に連れられた夜会」
「父に紹介された彼は未来の国王」
「幼くとも未来の主故に護り通せという言葉」
「少女は幼き心に誓いを立てる」
「この方を護り通す、と」
「だが、そんな彼女に試練が訪れる」
「見目麗しくなった彼女は彼と婚約し行動を共にする事が多くなる」
「狩猟が彼の情操教育となり、彼女は彼に付従い狩猟へ出かける」
「油断した彼女と彼は仕留め損なった手負いのシープウルフに襲われる」
「父に護り通せと言い聞かせられた少女は身を挺して彼を護る」
”古き盾騎士の血を 引く者は主を 必ず護ると知れ”
”己が身を賭し 顧みる事無く 盾と成るのだと”
「大きく顔と肩から胸に負った疵」
「負傷した彼女は婚約を剥奪され、女という地位を剥奪される」
「彼女はそれでも誇らしく語るのだ」
”我が主を 護る事が 私の使命”
”貴方を護る 使命を果たす事が 出来て嬉しく思う”
”女としての地位は 無くしてしまったけれど”
”護り続ける誓いは 守り続けると”
「貴族の女性という立場を捨て、騎士団に入った彼女」
「瞬く間に出世して近衛騎士に配属される」
「幸か不幸か、護るべき対象は彼だった」
「だが彼女の事を彼は覚えていなかった」
「時は経って、彼が齢15の成人間近」
「再び彼に危機が訪れる」
「成人披露会にて彼の暗殺が行われようとしていた」
「参加者に紛れ込んでいた彼女は再び彼を身を挺して護り切る」
「彼の前に立ちはだかり、護る為に戦う彼女の背中」
「それを見てやっと彼は思い出したのだ」
「彼女が嘗て自分を護ってくれた想い人だったのだ、と」
”泣かないで 愛しい人よ
”これが私の 生きる道”
”貴方を護る事が できるのならば”
”この身が朽ちるとしても”
”それが本懐”
「涙を流しながら彼は彼女の名を叫んだ」
「ミランジェ、と」
「血溜りの中に傷つき倒れ伏したミランジェ」
「彼女を救ったのは偶然にも列席していたイシュトラドの姫」
「至高の錬金術師と謳われる女性」
「彼女が持つ秘薬だった」
「薬の効果は絶大で、全身の傷どころか顔と胸の古傷まで癒した」
「身を挺して主を護り通した彼女」
「奇しくも貞節と忠誠の深さを認められ」
「彼との婚約を復権される事になったのであった」
「後の世に貞節と忠節ならばミランジェと謳われるようになる」
結構自分で校正はしているのですが誤字脱字が多い性分です。
誤字とか脱字があったらご指摘いただけたら幸いです。
またまた読みにくい形で申し訳ないです。
別に忘れていた訳では無いですよ?
一応短編プロットは5つくらいまだストックはあるのですけど、文章にするのが難しいのです。
やっぱり唄ってのは大変ですよね?文字のリズムなんかも考えないといけないですし。
あたしとしてはもうちょっとこっちもやってみたいなぁって思うのですが、如何せん他に連載あるのでなかなかこっちに時間が割けなく……。
因みに『尊き命の歌』も『白盾の騎士』も小説版のプロットが存在しています。
その内小説として世に出せると良いですねえ(遠い目)




