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Quaint Quest  作者: 文芸開花
9/12

第8話 新しい旅立ち

なんて久々に更新。

リレー小説ことしのぶんもあげなきゃだよ。がんばるよ。

BYみずき

そして、あたしは先生の家で起きたことを少しずつ思い返していた。


「ジル、確か先生は何か敵に囲まれているからとか言ってあたし達を逃がしたのよ」


「敵……?」


敵とは何なのかは分からない。ただとても大きな勢力があたし達の知らないところで動いているということだけは分かる。


「あたしは……先生の敵を討つわ」


「どうやって? リースさん何も武器持ってないよぉ?」


「武器ならコレがあるじゃない!」


そう言って、リュートをジルの前に突き出す。


「相手の耳をおかしくするくらい、下手っぴに弾」


ばきっどーんがらがらどっかーん


「訂正……やっぱり、リュートでの打撃技が一番だと思う……」


たわけたことを言っている奴は放っといて……。

問題なのは、ジルだ。

こいつはきっと竜になったらめちゃくちゃ強いだろう。

けど、そう簡単に竜にさせるわけにはいかない。


「ちょっとそこのヘタレ君、これ使える?」


「ヘタレじゃないもん~。これ、ナイフ?」


「ヘタレはナイフが使えるか? YesかNoか半分か!!」


「クイズじゃないようぅぅ。ヘタレだって頑張るもん!」


するとジルはふわっと宙を舞った。

目標の木を目にも止まらぬ速さで斬りつける。

軽やかな身のこなしは美しいと思ってしまうくらい凄かった。


ヘタレ発言しまくってたけど、変なところですごいのね、コイツ。

そんなことを考えているとジルが歩み寄ってきた。


「リースさん、どう? ちょっと軽く手慣らししたんだけど……つ……疲れ……た」


ぷしゅうといって倒れるジル。

褒めてあげようと思ってたのにそんなヘタレな様子見てたら何も言えないじゃないのよ! しかも手慣らし? 何それ? 腹立つわっ!


「あと五秒以内に起きないとリュートで」


すくっ

はい、コンマ八秒。最速記録おめでとう。


「どこ行くの?」


「目指すは……とりあえず南よ」


「なんで南なの?」


「特に意味は無し!」


「えっ……ええええええぇぇぇぇぇ!?」


横でわめく竜の子をズルズル引っ張って、また旅を始めます。


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