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番外編 2


「…2人共、話がある」

メタルが真面目な表情で金田とガルスを呼ぶ


「…どうした?」


「テレビで見たんだが…」

「もしも強盗に合ったとき、どうすれば良いんだ?」


「いや、お前を襲う強盗は居ないだろ」


「いやいや、居るかも知れないぞ」


「いやいや、常に日本刀を持ってるお前を襲う強盗は居ないと思う」


「だよな-」


「とにかく!!」

「もしも強盗に合ったら、どうすれば良い?」


「そりゃ-、普通は逃げるだろ?」


「うん、普通はな」


「しか-し!その強盗がものすごく足が速かったらどうする!?」


「そりゃ-、助けを呼ぶしかないだろ?」


「しか-し!周りに誰も居なかったら!?」


「そりゃ-…、どうするんだ?」


「な!!解らねぇだろ!?」

「その事について、今日は話し合うんだよ!!」


「…え-」


「まぁ、メタルが言ってることにも一理ある」


「ガルスまで…」

「って言うか、常に日本刀と大斧を持ってるお前達を襲う強盗は居ないと思う」


「だから!もしもだって!!」


「もしも過ぎるだろ!!」

「何か!?強盗さんは、戦闘大好き!的なオ-ラを放ってて日本刀を持ってるメタルを襲うのか!?」

「近づいたらミンチ確定!的なオ-ラを放ってて大斧を持ってるガルスを襲うのか!?」


「まず、襲わねぇな!!」


「断定できるかぁ-?本当にぃ-?」


「できる!間違いなく、だ!!」


「ふ-ん…、じゃぁ、お前が武器を持ってない状態で、買い物帰りに強盗に襲われたらどうする?」


「そりゃ…、体術で倒すだろ?」


「…本当にぃ-?」


「そりゃそうだろ」


「もしも、体術の聞かないもの凄く体の柔らかい奴だったら、どうするんだ?」


「そんな奴、居るのか?」


「居るんじゃないか?世界の何処かには」


「…そうなったら、持ち物で対応するだろ」


「持ち物って?」


「買い物帰りだから…」

「今日、買って来なきゃいけないのは…」

「豆腐、味噌、醤油、塩、昆布、ネギ、ピ-マン、人参、ゴボウ、レタス…」


「その持ち物でどうするんだ?」


「…戦いに使えるのは、何かあるのか?」

「相手は体が柔らかいから、鈍器系は無理だぞ?」


「…ネギ、かな?」


「ネギでどうするんだ?」


「ネギを振って、高速の風圧で斬る」


「無理だろ!」


「出来るかも知れねぇだろ!!」


「そんなの出来るのは、常にネギを持ってて歌うことが大好きなロボットぐらいだよ!!」


「それ以上言ったら、捕まるからやめろ!!」


「て言うか、ネギを何に使ってんだ!?」

「食品を何だと思ってる!?」


「もしもの時はそんな事言ってる場合じゃねぇだろ!!」


「もしも、強盗が包丁を持ってたらどうする!?」

「切り刻んで、おいしく食べるかも知れねぇだろ!!」


「そんなのんきな強盗が居るかぁぁぁ!!」


「居るかも知れねぇだろぉ!!」


「…落ち着け!2人とも!!」


「…ガルス」

「そうだな、少し怒鳴りすぎたよ」


「…ネギは醤油が有れば、生でもOKだ!!」


「先刻の話、聞いてた!?」


「そう言う問題じゃねぇだろ!!」

「うどんとネギはベストマッチだ!!」


「話がズレてんじゃねぇかぁぁ!!」


その後、話はエスカレ-トして行き…


「じゃぁ、何か!?携帯電話を持ってれば、北◯鮮に電話して、テ◯ドンでも撃って貰うのか!?」

「強盗どころじゃなく、国が滅びるだろ!!」


「いや-、解らねぇぞ」

「もしも、強盗がエスパ-だったら、どうする?」

「テ◯ドンを跳ね返すかも知れない」


「どんだけ小確率な話だよ!?」


「って事で、もしも強盗に合ったら、どうするの?」


「解ったよ!テ◯ドンでも何でも撃って貰うよ!!」



数日後…


「いや-!まさか安売りで、こんなに買えるとは!!」

「今日の食卓は豪華になるな-!!」

「メタルとガルスの驚く顔が目に浮かぶなぁ~」


上機嫌の金田


「おい!待ちやがれ!!」


「?」


「その荷物と財布を置いてけ!!」


包丁を持った強盗が、金田の前に立ちはだかる


「本当に来やがった…」


腰を探る金田


「あ、銃、忘れて来ちまった…」


「早くしろ!!」


「…」


買い物袋から、ネギを取り出す金田


「な、何をする気だ!?」


「えいっ!!」


ビュン


「…」


「…何がしたかったんだ?」


「やっぱり無理か」


「何がだ!?」

「どうでも良いから、早くしろ!!」


携帯を取り出す金田


「あ-、北◯鮮の方?テ◯ドン、撃ってくれる?」

「場所は、土手の…」


「ウルサイヨ-!イマ、ソレドコロジャナイヨ-!ニルゾ!?ヤクゾ!?イタメルゾォォ!?」


片言で怒鳴る電話相手


ガチャン!!


電話を切られる


「…そりゃ、無理だろな」


「テメェ!!何がしたいんだ!?一体!?」


「…「もしも」なんて、予想しても現実は何が有るか解らないから、所詮は「もしも」で終わるんだね…」


大きくため息をつく金田


「何、名言っぽい事、言ってんだ!?」


「…ああ、今日は味噌汁と焼き魚に洋風漬け物だな」



その後、金田は体術で強盗を取り押さえたそうです


読んでいただきありがとうございました

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