システムローズ戦力大拡大
俺は皆を五芒星に任命した。
任命したのは正直投げやり。後、話を変えなきゃ堅苦しいくて、緊張しすぎておかしくなっていたかもしれないからってのもある。
そして、俺の寝ている五日間。
シリウスから話を聞いた事が凄かった。
その内容はこの様な物。
まず、オーバーローズからシステムローズに仕える組織員約八百名をいれた。
そして、その約八百名の組織員はそれぞれの配置についた。
それは、俺の魔力水を使った装備の操作に慣れたから、至る所にこの「システムローズ」の基地を作ったらしい。まず、我がシステムローズの基地を説明する。
第一基地はここ、飛行艇疾風。そして第二基地は、「支配者の国オーバーローズ」そして五日間でさらに増えたのは、第三基地「機関移動車「旋」」つまりは機関車、そして、第四基地は、「海底都市「水風」」、海底都市を改造した物らしい。そして、最終第五基地「風の都市「颶風」」天空島を改造した物。そして、全て結界魔法で隠しているらしい。
凄い…よく五日間でここまで出来たものだ。
魔力水の操作に慣れたとはいえ、ここまでとは……。
やはり俺の勘は当たっていたな。
白竜、やはり魔力量は凄まじい。
俺が五芒星に任命したメンツは、全員凄まじい魔力量があるだろうっていう勘である。
《報告、魔力認知を獲得可能です。》
魔力認知か、アニメでも聞いた事がある。何かと便利って言う認識だから、よし!頼む。
《魔力認知を獲得しました。自動的に発動させます。》
おお、これで彼奴らの魔力量がみれ…る。
………えげつない!
勘は当たったがこれは…俺を越えてるんじゃない?
《自分を確認します。》
…いや、自分が一番恐かったわ。
そこには、五芒星皆を集めた魔力量の多分百倍の魔力量をまとった自分が映った。
「所で、主様。お話したいことが」
「ん?なんだ?」
「今さっき最終の基地と颶風のお話をしました。ですが、これで最終ではなくなりました」
「どうゆうことだ?」
「結構長くなると思っていましたが、準備が整ったので、此方に」
…前言撤回、あれは本当に最終基地じゃないらしい。
シリウスは、目の前にワープホールを発動させ、入ってゆく。
俺も連れて歩いてゆくと。
「…ここは」
「はい。これが本当の最終第六基地、完全無敵無双、第四環境の大聖堂「竜巻」です」
そこには、「火」、「水」、「風」、「土」の聖堂が集まって出来た、巨大聖堂。
俺は位置を確認する。
この場所は…地下か。まさに最強。
第四環境が混ざって出来た巨大聖堂を囲むように、それぞれの単独環境の聖堂が四つ建っている。
「これが我々の魔力水の操作で出来た最高傑作です」
「………素晴らしい」
「有難きお言葉です。主様、「準備」は完了しましたが、まだ不完全です」
「はぁ!?」
「はい?」
「あ、いや、なんでもない」
「それでは話を戻させて貰います。なので、もうしばらくお待ちを」
「あぁ、分かった」
「え!アレもしかして!」
「あ!こら青!」
そうすると、青色の和服を着た竜人族が飛んでくる。
「ん?」
「あーるーじー!」
そして、俺はぶつかり倒れる。
「うわ!」
「こら青!主様の前ではたしない」
「そうですよ、ホントに」
そうすると、赤い和服をきた竜人と、黄色の和服を着た竜人がやってくる。
「お前達は…」
「はい!私は青竜です!主様!ご回復されて何よりです!」
「あ、あぁ、ありがとう」
っとその時、俺は魔力認知でものすごい殺気を感じた。
「本当に…本当にお前は!」
「し、シリウス?」
「あ!白ちゃん!なんで怒って…」
その時シリウスが青竜を風魔法で吹き飛ばす。
「あ~~れ~~……」
そして青竜が聖堂天井へ吹き飛んでいった。
「あ、あはは…久しぶり白ちゃん。相変わらずだねー…」
「お久しぶり…っと言っても三日前に会ったでしょう。あ!すいません主様、はしたない物をお見せしてしまい。さ、行きましょう」
俺と、他三人との会話の温度差が凄い。
「…うん」
……うん、あまりシリウスを怒らせないようにしよう。
そうして俺達は竜巻を出た。
そして、俺はシリウスに質問する。
「ねぇ、あれって…」
「はい。私と同じ、四竜の、私を外して三竜です」
「なんでいるの?」
「私が呼びました。仕えそうだったので」
「あーなるほど…ね」
多分、シリウスの圧に圧倒されたんだろうな…可哀想に。
そういえば、昏睡してからなんかあったの?
《支配する解放者の権能の分解を行いました。否、これは支配する解放者の権能をコピーした物を分解しています。なので支配する解放者は使用できます。そして、分解した権能スキルは、スキルレベル「アウト」、「記号」を獲得しました。記号とは、世界に隠され、,禁じられた言葉を詠唱する事による発動させることが出来ます。スキルレベル「アウト」とは、スキル「コモン」、「クルト」、「ウルトラ」、「エレメント」、「ユニーク」、「アルティメット」、「ゼウス」の中に属さない物です》
言葉……例えば?
《答えは私には分かりません。自分で考えてください。》
え?ちょ、急にきつく当たるじゃん。
んー、ゲームのコマンドみたいな感じか?
《まぁ、試してみてください。もし成功した場合は、最大で十の記号までしか使用出来ません。》
十回って事?
《いいえ。十回ではなく、十の記号です。》
あぁ、なるほど。ありがとう。
《いいえ。》
う~ん。気のせいかもしれないけど、最近シルフィードが冷たいような…。まぁ、大丈夫かな?
「あ、主様。もう一つお話したいことが」
「ん?なんだ」
「奴隷売りには、裏の組織が関連していたんです」
「裏の組織?」
「はい。奴隷売りのボスらしき人物が言ってました。「おれぁ殺したらぁ、ケツモチが黙っちゃいねぇ。そう、おめぇらが知る、裏の組織だよ」っと言っておりまして」
「ほう、その組織名は聞き出せたか?」
「はい、指一本一本を折っていくと、三本目ですぐに言ってくれました」
「え?あ、そう…」
うん、やっぱり恐い。
「その組織は、本名世界を再構成する者達、略名ワールドリトラクションズっと言っておりました」
「ふむ、世界を再構成する者達、か」
「そうなのですか?」
「あぁ、英語という物があってな、知らないのか?あぁ、そうか、ドラゴンなら仕方あるまい」
「すいません。勉強不足でして」
「大丈夫だ、仕方ない」
「ありがとう御座います。話に戻りますが、その組織が我々をもう敵対視している可能性はあります」
「なるほどな」
「はい、所であと一つお話を、実はですねオーバーローズのある渓谷の奥深くに、死に損ないの侍が居まして」
「アンデッドサムライ?」
「いわゆるロボット、守護する者です。よくアンデッドサムライについては情報がありませんが、守護する者の扱い方については知っていたので、協力な戦力になるかと思い、魔力を付与しました。それで、味方にしたのは良いのですが…真の主に会うまでは無理などと戯言を言ってきまして、あのくそ侍、生意気な」
「分かった行こう」
「そうですか、すいません、お手数おかけします。それでは此方に」
俺達はワープホールを通りアンデッドサムライがいる場所へいった。
そこには、サイボーグの用な人型の侍ロボット、それは、兜に鎧を身に纏い、腰に一本の刀をさげている。
「お主が我らの真の主殿か?」
そうすると、装備や見た目は同じだが、腰に二本刀をさげていて、鎧に家紋のような物をつけているアンデッドサムライが話しかけてきた。
「あぁ、ガヴァ・ノートだ。ノート、ノート様か主とでも呼べ」
う…自分で言ってて少し恥ずかしい。
「……分かった、白竜、貴様の条件を呑もう」
「うるさいです。早くしてください」
「あぁ、これからよろしく頼む。俺以外男がいなくて寂しかったのだ」
「我々は一応受け答えなどは出来ますが、性別や欲求などもありませぬ。つまり、男でも女でもありませぬ。主よ、悲しませてすまぬ」
「よい。酒を飲むときは付き合ってくれるほどであれば寂しくわない」
「有難きお言葉。我ら一同、主の元で命を捧げると誓います」
アンデッドサムライ一同は、同時に正座をしながら言った。
「よし、分かった。所で何人だ?」
「我らは約八百名で御座います」
「八百名…シリウス、よくそこまで魔力を与えれたな。疲れたろう?」
「いいえ、造作も無いことです。お気遣い感謝します」
「あぁ、そして、アンデッドサムライ一同へ告ぐ、お前達をそれぞれの場所に配置をする。シリウス、この者達などを配属させる担当などは五芒星の中で決まっているのか?」
「はい、配属などはカノープスが」
「それではカノープスに伝えてくれ」
「は!」
そうして、アンデッドサムライ達はそれぞれの基地へ配属された。
そして、リーダー的なアンデッドサムライ、彼奴に名を与えた。呼びやすいようにだ。和風な感じで、「ムサシ」っと名付けた。
丁度二本の刀を持っていたので、それにもちなんでつけた。
この世界にも「刀」はやはりあるらしい。
シルフィードに聞くと、「切る」に特化しているので、処刑などにしか使われていないらしい。それを普段使うのは、コアな剣士か、元々使い慣れていた者だけらしい。
アンデッドサムライ達はつまり処刑人?だったのだろう。
こうして、戦力を大幅に拡大した我等、システムローズ。
この戦力拡大のあと、とてつもない出来事が起きることなど、誰も知らなかった。