49:はじめての友情!?(イラガ「ンなわけあるか!」)
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@↓新連載開始ですわ~
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極悪令嬢の勘違い救国記 ~奴隷買ったら氷の王子様だった……~
埼玉の覇者『尊宝家』を潰してから数日後。
褒賞としてあの家の支配地域を丸ごと与えられたことで、俺は埼玉一帯の王となった。
元より『大文字家』は東部をちょこんと占めていた。
そしてイラガの『四条家』が北部一帯を占め、『尊宝家』が南部一帯と周辺地域を占めていたのだ。
それらが全部俺のものになったってわけだな。
というわけで、
「ウタ様通報です、近所の商店街に妖魔が出現したそうで」
「ウタ様通報です、東京方面から妖魔が飛んできたそうで」
「ウタ様通報です、高速道にて玉突き事故があり死傷者多数。新サービスの『出張肉体再生』が必要とのことで」
「わたみ~(忙しくなったな~~~)」
事務員である孔雀三姉妹の報告に呆れてしまう。
支配地が増えたってことは守るべき場所も増えたってことだ。
俺が民衆ファーストで有名なこともあり、おかげで先日から通報がひっきりなしだぜ。
「とよたほんだすずき(ま、それだけ頼れる存在ってことだ。頑張っていくことにしよう)」
といっても俺は安々と動かないことになった。
使用人のクレハさんから『部下をもっと使ってください。ワンマン経営じゃ、前当主様が亡くなられた時のように家が速攻で没落します』と注意されてな。
というわけで、
「あぐねすたきおん、しらかみふぶき、でぇぇぇす!(一花さん、近所の妖魔には『下腹部手術痕TSアイドルズ』から『知識マウントおじさんの妖魔』を派遣してくれ。あいつ実は強い。二乃さん、東京方面から来た妖魔には妖孤のハクを向かわせてくれ。あいつ出番ないと拗ねるからな。あと三玖さん、玉突き事故にはキリカさんを向かわせてくれ。玉と聞けば喜んで飛んでくからな)」
俺はキリッとした顔で三姉妹に的確な指示を出した。
なお、
「「「な、何を言ってるんですか???」」」
「あうー(あうー)」
赤ちゃん言葉が全然通じない模様……!
まったく困ったぜ。
筆談しようにも赤ちゃんハンドじゃペン持てないし、タブレット押そうとしても赤ちゃんだから指プルプルして上手く打てないんだよなぁ。
ミズホって打とうとしたらきのうしょうがいって出ちまったよ。
「きしだせいけん(うーんどうすべきか)」
と悩んでいた時だ。
汗だくな銀髪美少女が飛び込んできて、
「近所にはロバ女の妖魔を、東京方面には白面狐を、玉突き事故にはキリカさんを向かわせろとのことだ」
「「「はっ、はい!」」」
俺の指示を代弁してくれた!
「さかまたくろえ!(おーイラガ)」
「このクソガキめっ、頭いいんだからいい加減にコミュニケーション方法作れ!」
と怒鳴りながら「疲れたぁ……」とぼやくイラガである。
「妻から『アナタが家にいると娘が微妙な顔するから、ウタ様にご奉公しなさい』――と言われてから数日。こき使いまくってくれるな貴様……!」
「たまねぇ~(お前こけないだろ)」
「ぶっ殺すぞテメェ!?」
超キレられた。こわ~。
「フンッ。存在も知性も薄いザコ妖魔程度なら、自然消滅やどっかに流れていくのを待てばいいのだ。民衆の中には術師気取りで狩りをする者もいるしな」
む。
「わたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみわたみ(そういうのはよくないだろ、怪我人が出たらどうするんだよ。土地を任せられてるんだから俺たちは全力で仕事すべきだ)」
「ってその変な呪文やめろォオオオっ!!?」
私のように内容わからなければ不気味なだけだっ! と怒鳴るイラガ。
はぁ~、相変わらず民衆ほっぽって手を抜けと言ったり、人格が歪んでるんだよなぁ。
「まえだあつこ~(お前そんなんじゃ『下腹部手術痕TSアイドルズ』でセンター取れないぞ)」
「いらんわボケ! 自警団兼変なグループ作りやがって!」
提案したのはお前の奥さんだけどな。
「くっ、やはり貴様は嫌いだ。風呂入って寝る」
と言って去ってしまうイラガ。
それからほどなくして、母のミズホ(釈放済み)が飛び込んできた。
「あああああああああウタの排泄音をASMRにするためにオムツにつけてた盗聴器で聞いてたわよぉおおーーー! あのイラガの野郎ぉーーー! 子宮入れられておっぱいも『キリカさん製生肉と乳腺』詰め込まれて母乳出せるようになったからってあの野郎ォオーーーーーーーッ!!!」
「お~(お~)」
ミズホは相変わらず元気だなぁ。
そんなこと思ってると使用人のクレハさんからメールが届いて、『直感ですが、またウタ様ってば奥様にダダ甘評価してますよね? いい加減に叱ってください』ときた。
あの人すげーな。
「じぇいえいばんく~(とりあえずミズホ落ち着けって)」
「あぁんっウタァ~~~! わかったわママ落ち着くわ! スパァ~っと吸って落ち着けるよう『息子のチンポ喫チン所』を開設しましょう!!!」
ニコチンをチンポで代用しないでくれ。
「まぁチン喫の夢は置いといて」
マン喫みたいに言わないでくれ。
「それにしてもイラガの野郎よ。あいつむかつくわねぇ~ちゅっちゅ」
と俺にキスマークつけまくりながら、さっきからプーとほっぺを膨らませていた。
なんだ、俺のことをクソガキとか言ってくるのにキレてるのか?
などと思ったが、
「あいつ、遠回しにウタのこと心配してたじゃないの」
えっ?
「ザコ妖魔はほっとけって。つまり」
ミズホはふてくされながら俺に言った。
“あの男はこう言いたかったのよ。『あんまり働き過ぎるな』ってね”、と。
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