45:はじめてのおうち訪問!(ですですですですですでーーーーーーーーーーーーす!!!)
途中でもご感想ぜひください~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!
楽しい時間が始まった。
屋敷奥に向かって進む俺たちを、数多くの術師たちが邪魔してくる。
「いくぞ皆の衆ッ、『供物呪法』!」
一人が叫ぶとそいつの呪力が周囲に渡った。
おお、他者に呪力を分ける呪法か。
「絶対にここで殺してやる! 『剛力呪法』!」
一人の筋肉がムキムキになった。
ほー、さっきパクった『羅漢呪法』と同じ肉体強化だな。
呪法能力も被ったりするのか。
「女ごときになどさせられて堪るかぁッ、『召喚呪法』!」
一人の手元に投げナイフがいくつも現れ、こちらに向かって次々と投げてきた。
ほっほー。自分のものを呼び寄せる呪法か。
空間に干渉できる呪法もあるんだな。
なるほど。
「かれはじゃい(じゃあ全滅させるか)」
超強大筋肉メガロドンを四匹射出。
さらに俺自身も腕をハンマーヘッドシャークに変えて突撃。恐怖に引き攣る術師たちを次々と殴り飛ばしていく。
そして、
「気を失ったクソオス発見!♡ 破壊からの創造ッ、金玉キック!♡」
「ぎゃあああああああああああああああーーーーーーーー!?」
「からの100倍速性転換手術っ!♡」
「うわあああああああーーーーーーーーーーッ!?」
俺の後ろをキック&TSしながらユキネママ様が突き進む。
ときおり「負けるのはいいが女なんかになるのは嫌だーーー!」とそちらに向かう術師もいるが、そこで銀髪オッドアイ美少女メイド・イラガの出番だ。
「この女に手を出すな!」
「なんだ貴様ッ、守護者気取りか!?」
「違う!!! こんな女に手を出したら死ぬほど復讐されるからやめろと言ってるんだっ!」
「えぇ……」
そんなやり取りをしつつ本家『獣身呪法』で敵を圧倒。
なんだ、呪法で変化したってことは義手とかじゃなくて生身か。
千切れた手足治してもらえたんだな。ユキネママ様ってば二度と回復しないよう傷を焼いてやるとか言ってたのに。
反逆とか大丈夫なのか?
「うふふ♡ 身体に爆弾30個埋めたので安心です♡」
「えぇ……(えぇ……)」
やっぱり怖いママ様である。
そんな彼女に性転換させられる敵たちにちょっと同情してしまうが、まぁ女性を金儲けの道具にしたのが悪いんだ。
神妙にタマ無になってくれ。
「まんが、むらぁ……!(それに、俺も呪法をもっと集めたいしな)」
強くなるほど二度と死ななくなっていくんだ。
それが気持ちよくてたまらない。
だからお前ら、どうか先生になってくれよ?
◆ ◇ ◆
そして数分後。
「すてーたすおーぷん(『極札呪法』疑似発動)」
屋敷を高速ハイハイしながら能力値を確認する。
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対象名:大文字ウタ
肉体特性:
『赤ちゃん』(最弱の期間。素の肉体性能を最低値に固定。柔軟性だけには極大補正)
『水のごとき大脳シナプス』(未熟故新鮮自在な脳細胞。修練による呪力上昇値に極大補正+呪法の疑似習得が可能)
魂魄特性:
『天輪者』(第二の肉体を得た者。他者の肉体への理解度を上げ、『肉体再生』の他者使用を容易とする)
『死傷体験』(死の痛みから得た学び。傷への理解度を上げ、『肉体再生』の技量に大きな補正)
最大呪力値:SS
最大攻撃値:S(素:E)
最大耐久値:S+(素:E)
最大敏捷値:S(素:E)
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・五大技術練度
『衝撃強化』:A(素の攻撃・敏捷に補正中。呪力量により補正値上昇)
『反発強化』:S(素の耐久値に補正大。呪力量により補正値上昇)
『武装強化』:C(武器使用時の攻撃に補正小。呪力量により補正値上昇)
『呪物無毒化』:D(Dランクまでの呪的毒性を無力化。呪力量により性能上昇)
『肉体再生』:A+(高度な治療が可能。死傷への理解度・呪力量により性能上昇)
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・獲得呪法
『獣身呪法』:変化系。四肢動物化。練度B
『破砕呪法』:概念系。衝撃重強化。練度C+
『百鬼呪法』:操作系。低級妖魔の従属化。練度C
『極札呪法』:概念系。自己術師性能の可視化。練度C
『羅漢呪法』:強化系。筋力増強。練度C
『韋駄天呪法』:強化系。敏捷強化。練度C
『六臂呪法』:放出系。腕部コピーを具現化。練度C
『供物呪法』:放出系。他者への呪力供与。練度C
『剛力呪法』:強化系。筋力増強。練度C
『召喚呪法』:空間系。所有物・従属者を召喚・退去。練度C
『夜叉呪法』:強化系。敏捷強化。夜間時に能力増強。練度C
『先見呪法』:概念系。数秒先の危険察知。練度C
『凶刃呪法』:変化形。爪・刃・手にした武器などの鋭利化。練度C
『千力呪法』:強化系。筋力増強。練度C
『這裏呪法』:概念系。物理吸着力発現。練度C
『断空呪法』:空間系。極小空間の一時物質化。練度C
『手裏剣呪法』:強化系。投擲・射出技術の向上。練度C
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「まんがむら~(使える呪法がだいぶ増えたな)」
術師たちを十人以上ぶっ飛ばしたからな。
今じゃそいつらもぐったりだ。
「うふふ~タマタマ潰して性転換♡ イラガ、お前もクソオスボールを潰しなさい」
「そ、そんな可哀想な真似は」
「やれ」
「はい……」
訂正。
倒された奴らはぐったり美少女にされていた。
“朝起きたら女になってた”現象の謎が明かされたな……。
「うぅぅ、暴力なんて虚しいだけだ……!」
「(なんかイラガも改心してるし)よし!」
「何を見てよしと言ったんだクソガキッ!?」
うわ超キレてきたよ。こわ~。
「いちごちゃん……(あの日なのかなぁ)」
「子宮ねーよ殺すぞッ!?」
とイラガと仲良くしつつ、いよいよ屋敷奥へと差し掛かった時だ。
『抵抗するなッ、さっさと避難経路に向かうぞ!』
『嫌ですっ! だって人妻会のウタさんが助けに来てくれたんでしょう!?』
『なぜそれをっ……まさか貴様、あのふざけた連中と通じておったのか!?』
ワラジの他に少女のか細い声がする。
これが例の尊宝キリカさんのものか。
「ウタ様、いよいよワラジに追いつきましたね」
「でーーーす!(ああ、さっさとぶっ倒してキリカさんを救出しよう)」
そして襖の前にたどり着いた時だ。
脳に電流が奔るように、危険察知能力『先見呪法』が発動した。
「っ、えんがちょ!(疑似発動『断空呪法』)」
咄嗟に目の前の空間を固定化。
すると次の瞬間、巨大な氷柱が襖を破って飛んできた。
うおあぶね。
「まんがむら、かんりしゃ(よぉ尊宝家当主。いきなりだな)」
「くっ、防ぎおったのか……!?」
破れた襖の奥で悔しそうにするワラジ。
残念ながらノーダメージだ。
危険察知した上、『断空呪法』で空間の壁を展開したからな。
薄壁程度の厚さなのにびくともしないぜ。
「でぇす(それよりも)」
俺はワラジの横にいる女性を見た。
尊宝キリカさん。
俺を超える『肉体再生』の技能を持っていたがゆえ、何度も手籠めにされかけてきたという人だ。
一体どんな女性かと思いきや……まだ十代も半ばごろの、幼ささえ感じる少女だった。
「ぁ、あなたが、ウタさんですか……!?」
涙を流すキリカさん。
臓器生成に呪力を使われ続けてきたせいか、手足はやせ細り肌色も青白くなっていた。
さらに俺たちが来るまで必死に抵抗していたらしく、畳に立てた爪は剥がれかけ、その頬には痛々しい殴られた痕が。
「ですでぇす(なるほど、なるほど)」
俺は尊宝家当主・ワラジのほうを見る。
かなりのクソ野郎だってのは聞いてたが、こりゃ駄目だわ。
「ッ、赤子風情がなんだその目は!? キリカは俺の妻だ! その妻をどう扱おうが旦那の勝手ではないかッ!?」
叫ぶワラジだが、こいつと会話なんてしたくもない。
さぁ、もうやるべきは一つだろ。
「ですですですですですですですですですですですですでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーす!(決闘だ! お前からキリカさんを救ってみせるッ!)」
「何言ってるんだ貴様は!?」
流石は悪党、俺の正義の言葉が通じないか。
ならばいいさ。
お前をボコグチャにしてわからせてやるよ!
ユキネママ「そして性転換してやるよ!!!」
イラガ「(私が虐げなければ、こんなバケモノにならなかったのに……っ!)」
・夫婦円満!!!!!!
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今後とも面白い物語を提供したいと思っていますので、ぜひブックマークして追いかけてくださいますと幸いです。
あなたのそのポイントが、すごく、すごく励みになるんです(ノシ ;ω;)ノシ バンバン
何卒、お願いします……!(『呪法』思いついたら感想欄まで!)