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【あやかしの国に渡る少女】  作者: 有馬波瑠海
7/25

【縦笛の子守唄】

こんにちは!有馬波瑠海(ありまはるか)です!

(*´-`)


今回で連載小説は、四作品目です。うん。なんとも不吉な・・・。まぁ、気を取り直して、書いていきますので、最後までお付き合いいただけたら、嬉しいです・・・(*´-`)



【今までの連載小説】


1 【時雨の里】(連載中)  https://ncode.syosetu.com/n5101gr/


2 【七世と森の少年】(完結済み)    https://ncode.syosetu.com/n1320gs/


3 【闇に沈む侍】(完結済み)  https://ncode.syosetu.com/n3500gt/


4 【あやかしの国に渡る少女】←今回

チッと不機嫌そうに月を見ながら、時雨(しう)はパイプタバコを吸う。


 アタシは、そんなことを気にするそぶりを見せず、半雪(はんせつ)と座敷わらしと共に障子やら、襖やらを張り替えて行く。


里李(さとり)

「ごめんなさいね。半雪(はんせつ)。手伝ってもらっちゃって。」


半雪(はんせつ)

「まぁ、気にすんな。あいつはあぁーゆうやつだから、気にくわない気持ちも分かる。」


 座敷わらしが、うんうんとうなずく。アタシは、半雪(はんせつ)に気になっていたことを聞いてみた。それは、あの銀扇(げんせん)の屋敷で出会った初花(はつはな)というあやかしについてだった。しかし、ここ何百年か、そんなあやかしを見たことも聞いたこともないという。あやかしの世も人の世と同じく、国のようないくつかあり、その初花というあやかしは、他の国から来たのではないか?ということであった。謎が解けたところで、アタシは、もう一つ気になっていたことを聞く。



里李(さとり)

「ねぇ、どうして時雨(しう)は毒を飲んでも大丈夫だったの?」


 あぁ・・・それは、と言って半雪(はんせつ)は口をつぐみ、時雨(しう)の方を見る。すると、時雨(しう)は、ふぅーと

タバコを吹くと言った。


時雨(しう)

半雪(はんせつ)、別に気を使わなくていい。俺は別に半妖だってことを嫌だと思ったことは一度もねぇー。何度も言ってるだろーが。」


 時雨(しう)は、そういう客間を出て行ってしまった。時雨(しう)が出て行ったのを見て、半雪(はんせつ)が言う。


半雪(はんせつ)

「毒って言ってもね・・・。里李(さとり)は毒が、なんだったか分かるか?」


里李(さとり)

「え?毒って毒でしょう?ほらトリカブトとか・・・?」



半雪(はんせつ)

「あぁ・・・それは、人間にとってはだね。妖怪にとっての毒は()だよ。あの茶に入っていたのは、塩・・・。妖怪が飲めば毒になるが、時雨(しう)は、半分人間だからか大丈夫なんだ。」


 なるほど。確かにカエルの顔を治療した時に、時雨(しう)は塩を触ってても、なんともなかった。


半雪(はんせつ)】 

時雨(しう)はね・・・。昔から苦労がたえなかった。人でもあやかしでもない存在。人とは比べ物にならないくらいの寿命を持つあいつは、人として生きることはできない。かと言って、あやかしとして生きるには、優しすぎる・・・。基本あやかしは、力が全ての生き物。自分以外のモノに対して、思いやりや情なんてもんは持ち合わせちゃいない。そんな中であいつは人としての優しさを持ってしまっている。そんなあいつが、このあやかしの世界でいくんだ。さぞかし冷たい世界に、あいつには見えてるだろうよ。」


あぁ・・・。そうか。時雨(しう)と自分は似ていたのだろう。最初に出会った時に感じた違和感。あやかしでもない、人間でもない感じ・・・それは、自分自信にも似たような感覚。どこか寂しくて、切ない、自分が自分に感じている感覚を時雨(しう)からも感じたんだ・・・。


里李(さとり)】 

「人間の世界だって、冷たい世界よ。自分達とは違うモノを認められないんだから・・・。自分達とは違う異質な存在を、まるで自分達とは違うモノを見るような目で見るんだから・・・。でも、どこの世界にも理解者になってくれる人がいるものね・・・。時雨(しう)にとっては、あなたは良き、理解者になってるはずよ・・・。」


 アタシは笑う。そっか・・・。自分だけではなかった。どこの世界にだって、誰だって、孤独と戦っているんだ。そう思うと、なんだか素直に時雨(しう)にしたことが申し訳ないと思えて来る・・・。


里李(さとり)】 

半雪(はんせつ)、わらしちゃん・・・。アタシ、時雨(しう)のところに行って来る・・・。」


アタシは、時雨(しう)を探す・・・。しかし、屋敷の中にはいないようだった。

外に出て行ってしまったのだろうか?


アタシは、2階の露台から時雨(しう)が森へ入って行くのが見えた。アタシは、屋敷を出て、時雨(しう)が消えて行った方へと向かう。すると大きな池の辺りで、時雨(しう)が岩に腰かけて、縦笛を吹いている。その縦笛の音色は、とても美しく、一瞬何をしに、外へ出て来たのか忘れてしまっくらいだ。しばらくすると、白い魂が時雨(しう)の周りに沢山集まってくる。一瞬、蛍などの類いかと思ったが、蛍にしては光が大きいかった・・・。 


・・・時雨(しう)様が、人間の女の子を連れ来た・・・


 ・・・本当だ・・・ 


 ・・・本当だ・・・


その白い魂から聞こえて規定ようだった。時雨(しう)は、アタシに気がつく。


時雨(しう)

「ん?まだ、逃げ出すつもりか・・・。逃げても良いが、ちゃんと何だづけてからにしろ・・・。」


里李(さとり)

「この白い魂達は・・・?」


時雨(しう)

「人間になれなかった、人間の子供達だ・・・。母親の中で死んでいった子に、生まれてからすぐに死んでしまった子・・・。そういう子は、ここの池にやって来るのさ・・・。」


ここの池に来れば、時雨(しう)様が縦笛を吹いて子守り歌を歌ってくれるのだと、その白い魂達は言った・・・。


里李(さとり)

時雨(しう)、今日は・・・ごめんなさい。アタシあなたのこと、疑ってた・・・。」


 里李(さとり)は、丁寧に頭を下げる。


時雨(しう)

「・・・分かれば良い。」


案外すんなり、受け入れたなと呆気にとられてしまう。よほど不思議そうな顔をしていたのか、時雨(しう)がこちらを不機嫌そうに見てくる。


時雨(しう)

「・・・なんだよ。俺は、鬼じゃないんだから、人はくわねぇー。それに、アンタみたいに弱いものいじめするような悪魔じゃねぇー。」


里李(さとり)】 

「ア、アタシだって、悪魔じゃないわよ。アタシはただ・・・。あやかしは全て悪だと・・・そう教えられて、そういうものだと思ってたから、自分の身を守ろうと思って、正当防衛をしただけよ・・・。」 


時雨(しう)は、ふぅーんと興味なさそうに言った。アタシは、そんな時雨に聞く。


【里李】

「ねぇ・・・。良いかな?アタシも笛を聞いていても・・・。」


   ・・・・・好きにすれば・・・・・?


 時雨は、そう言うと再び縦笛に口をつけ、美しい音色を奏でるのだった。

読んでくださり、ありがとうございました!(*´-`)次回は、明日の午前9時です!よろしくお願い致します!(*´・∀・)ノ



Twitter始めました!(*´・∀・)ノ

@xGUlpsT6bU6zwi1  



投稿のご連絡、小説内で扱かったイラストなどをツイートしています!( ・`ω・´)

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