魂
暮らしを語る文字がほしい
いま ここ だれかのとなり
きょう あす みらいのきどう
すべてのわたしを語るための
あたらしい文字
だれか
すらとりこんで
わたし
というひとりになること
きのう
すらきょうにかえ
あした
というみらいになること
わたしの
あたらしい文字
文字は語りはしない
あくまでわたしが語るのである
語る ということは
わたしが文字になること
わたしの血肉が行をなし
存在が
だれかのとなりにあることを
真摯にあらわしてくれる
等身大のことば
というのはあまりにも高い
ただひたすらに ことばを血みどろにしながら
魂を抉り抜いていく




