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セカンド ガーデン  作者: さんまぐ
伊加利 常継の章⑥集団戦闘。
80/339

第80話 ツネノリにこの状況で役に立つ師匠の名前を言え!

振り返ると村を挟んだ反対側に二体のビッグドラゴンが居た。

綺麗に三等分に配置されていて村の中心から120度ずつ離れている風に見える。

距離があり過ぎてわからないが、あれは普通のビッグドラゴンだろう。


「東!あれはなんだ!?」

「ビッグドラゴンだ、北海が用意したみたいだ」


「アハハハ、お疲れ様ー。私は別にスーパービッグドラゴン一匹なんて言ってないわよ〜」

タイミングよく現れる北海がペラペラと頼んでもいない事を話す。


「あの距離、どうやって間に合わすのかしらね〜。アハハハ」

くそっ、暗に高速移動の出来る俺が何とかするしかないだろうが…


そう思っているとツネノリが「メリシア!!」と叫んだ。


「ツネノリ!?」

「やらせない!メリシアは俺が守る!!」


メリシアはあの宿屋の娘だ。

ツネノリは何がなんでも彼女を守るつもりなのだ。


「思い出せ俺!身体に眠った記憶を思い出すんだ!きっとこの状況でも何かができるはずだ!」


!!?

ツネノリは自分の身体に眠る記憶を呼び覚ましてこの状況を打破しようとしている。

それは不気味な事だ。自分に何があるのかわからない恐怖の感覚。

しかしそれを使ってでも彼女を守りたいと願う。


成長をした息子の立派な姿…

父である俺に出来ること…


「東!ツネノリにこの状況で役に立つ師匠の名前を言え!

ツネノリ!東に師匠の名前を聞いたら何度も繰り返して思い出せ!!」


「父さん!わかったよ!」と言って目を瞑るツネノリに向かって東は2番目の師匠の名前を告げた。

それは俺にも縁深い名前だった。


「ツネノリ、君の2人目の師匠はテツイだ」

「テツイ…、テツイ……テツイ先生…」


テツイ、俺がイーストに召喚された時、俺の身の回りの世話をしてくれた弱々しい男、だがイーストではルルに次ぐアーティファクトの天才。

ルルは実験や開発で進歩して行ったが、テツイは純粋にアーティファクトの力を引き出していた。


「先生…、練習…。

同時に4つの力を引き出す。

俺も4つ…

先生は何年も付き合ってくれた。


風を4つで超高速移動…

やれる。

【アーティファクト】【アーティファクト】【アーティファクト】【アーティファクト】」


そう言うとツネノリの両足と腰に2つずつの風が舞う。

「父さん、俺は左側のビッグドラゴンを引き受けるから父さんは奥のビッグドラゴンをお願い!」


そう言うとツネノリは高速移動で大砲隊の横を通り抜けてビッグドラゴンを目指す。

「アイツ、一人で勝てるのか?」


だが任せるしかない。

俺は右側のビッグドラゴンに向けて高速移動を行う前に千歳の元に寄る。


「佐藤君、俺は向こうに行かなきゃいけなくなった。

もうすぐ最初に殺されたプレイヤーが復活する筈だ。そうしたらプレイヤーのみんなでなんとかして欲しい」

「わかりました!伊加利さんの事は任せてください」


「よろしく頼む」


そして俺はその場から瞬間移動でビッグドラゴンの前に立つ。

スーパービッグドラゴンに比べれば可愛いものだが普通1人で倒さないぞこれ…


くそっ北海め…

俺は憎々しい気持ちになりながら勇者の剣を構えた。



戦いは思いの外簡単でなんとかはなった。

千歳の言葉を信じて精製した剣は想像以上の切れ味で奴が振り回してきた尻尾を剣で受け止めてみたら重かったが切断出来た。


盾にしても防いだ時の重さや衝撃をほぼ感じる事なく受け止めることが出来た。


だがやはり1人で戦うには時間がかかる。

時折スーパービッグドラゴンの方を見ると復活した一般プレイヤーも含めて善戦しているようでタツキアの村は無事だ。


後はツネノリが無事で千歳が目を覚ませば何とかなるだろう。

中々終わらない戦いだがそれぞれが頑張ればタツキアは守られる。


俺はビッグドラゴンの手を回避しながらツネノリを見た。

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