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セカンド ガーデン  作者: さんまぐ
ツネノリの章③ランクアップと人の闇。
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第42話 俺たちはどうすればいいのだろう?

良くないニュースは本当に良くなかった。

父さんが魔女の妨害で、この先1日はセカンドに来られないと言う。

後は今日の正午から行われるイベントの内容も良くなかった。

人への攻撃が解禁され、街での戦闘が可能になった事。

後は大型ボスとの戦闘、ヒトが魔物になって襲い掛かってくると言うのもあった。

魔女め、何がなんでもこの世界を滅ぼすつもりだな。


「お父さんが戻ってくるまでこっちに居たかったのだけど…」

そう謝ったのは千明さんだ。

千明さんは魔女の妨害で父さんと一緒に元の世界に戻されて家に帰らされる事になってしまった。

父さんに続き、千明さんまで妨害を受けるなんて…

その事で千歳はかなり怒っていた。


「大丈夫、お母さんとお父さんが居なくてもきっとなんとかなるよ!」

怒っていた千歳は千明さんに心配をかけないように明るく話す。


「お母さん、千歳のことが心配だわ」

「そう?気にしすぎだよ!」


「千明さん、大丈夫です。

俺、頑張りますから!」

千明さんの不安を拭うように俺が声をかける。


「そう?じゃあお願いするわね。

2人とも、気をつけてね」

そう言って千明さんは向こうの世界に帰っていった。


東さんは俺達が召喚されるまでの間に少し話してくれた。

東さんが神としてこの世界の人たち、スタッフに対して別の神の侵略でセカンドが危機に晒されている事、東さんが表立って行動をするとその神が世界を滅ぼしかねない事、父さんが最大限なんとかしてくれる為に尽力してくれている事を伝えた事。

後は俺と千歳の姿をスタッフに伝えてくれて可能な限りスタッフ達でバックアップをしてくれる事になった事を伝えてくれた。


「多分、ポイントアップキャンペーンと言っていた。

魔物の多い土地に連れて行かれるだろう。

その街のスタッフカウンターで魔物の情報を聞いて行動をするんだ」

「「わかりました」」


俺と千歳が返事をすると足元が光り出した。

召喚の光だ、俺と千歳は光に飲まれる。



「聞こえるー?おはよう!

良く眠れたかしら?

まあ、東は時間の流れをいじって居たから眠れたわよね。

今日から約5日間、頑張ってね〜。

とりあえず特別招待枠の貴方達にはこの期間にランク9まで行ってもらうから〜。

行けなかったら?

そりゃあ罰よね〜。

罰って言えば…そう!!死んでもらうわ。アハハハ」



光が晴れる前に魔女の声が聞こえてきた。

5日でランク9…多分、相当努力をしないとダメなのだろうな。


光が晴れた俺たちの前には昨日までの街ではなく村があった。

千歳にとりあえずランク9を目指そうと告げると「ランク9?」と言われた。


「魔女の声が聞こえなかったのか?」

「ううん、そこら辺は「お兄さんに聞いて」って言われて…」


「じゃあ千歳は魔女に何を言われたんだ?」

「…ガーデンに来られて良かったでしょ?って言われたの。確かに、お母さん達のこともちゃんと聞けたし、ツネノ…お兄さんにも会えたから「うん」って答えた」


魔女の考えが読めない。

何がしたいと言うんだ?


近くに居た人に村の名前を聞いた。

村は「サッガサ」と言う村だった。

村の名前を教えてくれた人は東さんの通達で俺たちを知っていてスタッフカウンターに案内してくれた。


スタッフカウンターに居た女性は「ハツミ」さんと言う名前で東さんの指示でスタッフカウンターでの仕事を任される特別なスタッフだと教えてくれた。


そして少し村の成り立ちを教えてくれた。

この村は初心者が最初に冒険を始める村の一つで昨日コロセウムのあったセンターシティから南西に徒歩で10日程行った所にあって、セカンドの端に位置する村で出てくる魔物も比較的弱いらしい。


「始める村の一つって事は他にも有るの?」

千歳がハツミに聞く。


「ええ、センターシティの東南には「ボウヌイ」、北には「タツキア」があります。

みんな冒険を始める時はこの何処かから始まります。

余談ですけど、ボウヌイには双子の姉の「ハツヨ」、タツキアには弟の「ハツヤ」が私と同じガイドスタッフとして仕事をしています」



「すまない、それで俺たちはどうすればいいのだろう?」

「はい、ポイントアップキャンペーンですので、魔物をガンガン倒していただく事になります。

魔物は倒した事が確認されるとオートでセンターシティにある集計出荷場に届けられます」


「集計出荷場?」

「はい。全国で倒された魔物は全部そこに集められます。

その際にポイントは全て集計されます。

確認はこちらの時計をお持ちください。

時計の中にランクと現在の集計が表示されます」

そしてハツミがベルトに着ける形の時計を渡してくる。

俺が紫で千歳が赤。


「別に嫌なら途中で取り替えても大丈夫ですよ。

時計はただの端末だから、取り替えても数字は変わらないです」

ハツミは丁寧に説明してくれる。


「そして、集計が済んだ魔物は出荷場で食用等に処理をされて世界中に配達されるの。だから変に気にせずにどんどん倒してね」


…じゃあ、昨日のホルタウロスも無事に食用になったのか…

それならまずは安心だ。


時計を見た所、俺と千歳のポイントは3ポイントになっていた。

「昨日のホルタウロスですね。

ホルタウロスは一体3ポイントです」


父さんが倒したミノタウロスは俺達のポイントになって居なかった。

その事についてハツミに聞いて見る。


「ああ、神の使い様…勇者様が倒したミノタウロスはほぼお1人でしたので…。

昨日のホルタウロスは22人の初心者の人達がそれなりに手数や時間をかけて戦っておられたので全員にポイントが配られました」

「ポイントは割ったりしないんだね」

千歳がハツミに聞く。


「はい、配分してしまうとトラブルになると言う神様の配慮です」

なるほど、この世界は東さんが細部まで手を尽くしてくれているのがこうして生活をすると良くわかる。

それとは別に俺はランク9になるまでに必要なポイントを聞いた。

「ランク9ですか?3600ポイントですね」

…ホルタウロス1200匹か…笑えないな。


「ただ…今はキャンペーンなのでホルタウロスなら600匹ですね」

成る程、今は2倍手に入るのか…


俺は魔物の生息地を聞いて千歳と向かう事にした。


「何か必要なアイテムとかあったらお店で買ってくださいね。

お金は東様から預かっていますよと言って千エェンを受け取る。

ハツミに聞くと、1エェンでハンバーガーが一個買えるらしい。

何となく価値がわかった。


「魔物を倒すと出荷場からお金が貰えますから、それもここに取りにきてくださいね!」

「わかったよありがとう」

俺と千歳はそう言って村の東にある狩場へと向かった。

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