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セカンド ガーデン  作者: さんまぐ
伊加利 千歳の章①ログイン。
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第4話 これがガーデン…、アイツが作った世界…。

ゲームソフト「ガーデン」が人気になった理由くらいは知っている。

小学生の頃に作文で「うちの親」と言うお題の文章を書かされた時にダメオヤジが懇切丁寧に説明をしてくれたからだ。


なんでも「ガーデン」の中に居るキャラクター達はダメオヤジの上司にあたる部長さんが門外不出の方法で作ったAIで、まるで生きているみたいに考えて話してくるらしく、従来のゲームのような同じ会話にならず、何回も同じ事を聞けば相手は不満を訴えるし、自分に合わせて分かりやすく解説をしてくれる。

しかも、会話は基本的に直接会話でまるで本当に画面の向こうに居る人間と話している風に錯覚すると言っていた。


あの頃は親子3人とも仲が良かった。

平日は忙しい日もあるがキチンと土日の殆どは家に居る父親。平日の夕方には必ず家に居て家事をしてくれる母親。大きな休みには必ず大小色々あったが家族で外出をした。

そんな事を思い出して感傷的になってしまう。


後は「ガーデン」が売れた理由としては専用端末を買ってPCに接続する事で動くゲームで完全に端末がゲームを動かしてPCはあくまで補助的な役割でPCの性能に依存しなかった事、全てのプレイヤーが一律で同じゲーム環境を用意されてプレイできることにもあるとダメオヤジは言っていた。


話に聞いていた「ガーデン」は俯瞰で自分の代わりになるキャラクターを動かして「ガーデン」と呼ばれる世界を自由に動き回る事がメインで、農業や釣り、漁業、狩猟を楽しんだり、世界中を旅して観光名所を訪れる事をそれぞれの人が思い思いに楽しむ事ができるゲームだと言っていた。

そして端末から聞こえる声にマイクで答える。

それが大ヒットに繋がった。


そう言えば学校でクラスの男子が「セカンドガーデンで今度VRが実装されるんだって!よりリアルなガーデンを楽しめるらしいぞ!」と騒いでいたのを思い出した。


「その為のモニターアンケートか…

それにしても誰が私の名前を語ったんだろう?」


そう言いながら私はリビングのPCにVR端末のUSBを接続した。

端末からPCにソフトがインストールされる仕組みではなく、PCがソフトを立ち上げると言うよりPCが端末にソフトを読み込みに行って画面に出している感じなのは前に聞いた通りなのだろう。


PCの画面に「準備完了です。VR端末を装着してください」と表示されたので私は表示通りに端末を被る。


目の前に広がる景色を見ていると自分自身がよく分からなくなる。


その数秒後、私の目の前にあり得ないくらいの絶景が広がった。


地平線と水平線そして星空。

なんて美しいんだろう。


「これがガーデン…、アイツが作った世界…」

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