第333話 まだだ!よくも俺の大切な妹を泣かせたな!
みんなの攻撃を見た。
どの攻撃も凄くて驚いたが特に父さんが凄かった。
俺は皆程冷静になれるだろうか?
今も怒りでどうにかなりそうだ…
「ツネノリ様、好きに…思う通りにやってください。
私が合わせますからね」
「済まない」
一歩前に出る。
目の前で傷だらけのくせにヘラヘラと薄ら笑いを浮かべる視覚の神の顔が俺をイラつかせる。
コイツが妹を…千歳を辱めた。
「【アーティファクト】」
シンプルに光の剣を作る。
まずは父さんと同じ動きができるかだ。
大きく振り抜いたがやはり父さん程傷が付かない。
「ちっ!」
「落ち着いてツネノリ。あなたの剣を私に頂戴、あなたの横には私が居るでしょ?」
我を失いそうだった俺の耳元でメリシアが囁く。
そんなメリシアの声が少しだけ俺に冷静さをくれる。
「頼む【アーティファクト】」
「ありがとう。ふふ、いつ見ても綺麗なオレンジ色。さあ私が合わせるから動いて」
再度大きく振り抜いた一撃。
メリシアがすぐ後を追う。
俺の一撃だけでは弱い威力をメリシアの剣が補う。
開いて血の出た所にすかさず剣を突き立てる。
ノレル母さんがやった攻撃。
全アーティファクトの解放。
更にそこにテツイ先生の教えも乗せる!
「私も!」
メリシアも併せて剣を突き立てる。
「「【アーティファクト】」」
俺の剣からは火、風、水、氷、雷の力が流し込まれてメリシアの剣からは雷が流し込まれる。
「まだだ!よくも俺の大切な妹を泣かせたな!【アーティファクト】」
力を流し込みながら更に12本の突剣を呼び出す。
「合わせて!」
そう言ったメリシアがコイツから剣を引き抜いて切り付けていく。俺は切りつけたところに剣を差し入れて更にアーティファクトの力を流し込む。
力の流入に耐えられない視覚の神は身体を弾け飛ばしている。
ジョマが動く気がした。
このままで終わらせるわけがない。
「パルマ!済まないが力を貸してくれ!」
「私!?」
驚くパルマに「俺はこのまま終わらせたくない!気分が悪いとは思うがコイツを回復してみてくれ!」と言う。
「パルマさん。ツネノリ君の為に行ってくれますか?」
テツイ先生がパルマに声をかける。
「先生…、わかりました。【アーティファクト】」
パルマの回復は遠く離れたところから視覚の神を治して行く。
「先生の教えでこのくらいなら離れていても回復出来るのよ」
「助かる!次だ!蜂の巣にする!メリシア合わせてくれ!」
「はい!」
メリシアが先に傷をつけて防御が弱くなった所を俺が刺す!!
「時の力!【アーティファクト】
光の突剣!【アーティファクト】
風の力!【アーティファクト】」
「もう、本気を出されると手が足りない…一気に焼き払います【アーティファクト】【アーティファクト】」
俺の攻撃速度に対応できなくなったメリシアはアーティファクト砲で一気に視覚の神を焼く。
焼けただれた表皮は脆くなっていて俺の剣は中に通る。
そして刺すたびに風の力で全身を斬りつける。
「お前が!
俺の妹を!
辱めた!!
万死に値する!
今この場で!
俺がお前を!!
殺す!!」
暫く斬り付けた、
徐々にパルマの回復も意味を無くしてくる。
やれる。
このまま一気に殺してやる!
「はい、そこまでよ」
ジョマの邪魔が入る。
「くそっ!」
「ツネノリ様、恐ろしい事を考えるわね。
私が止められないようにパルマ様の回復を使うなんて。それが無かったらもっと早くに止めていましたわ」
「だが殺せなかった!」
「それは私が止めたからですよね。東は皆さんに神殺しをして欲しくないからなるべく命に届かないようにしていたんですよ?」
「え?」「それって…」と周りから聞こえてくる。
「ええ、皆さんこのレベルの神相手なら確実に倒せます」
「だがジョマや神様は倒せないよね?」
キヨロスさんが口を挟む。
「ええ、そうですね」
「そしてそんな神が現れない保証はない」
「ええ、その通りです」
「皆、この結果に満足しないで上を目指して。
そしてチトセを守ろう」
その声で皆が「おう!」と言う。
「お疲れ様でした。ツネノリ様」
「ありがとうメリシア。だが済まない。殺しきれなかったしメリシアも主になって斬り付けたかっただろうに…」
「ふふ、良いんですよ。私達の妹の為ですもの」
「ありがとう」




