第329話 現にこのボロ雑巾が目の前に転がっている。
「「東!」」
突然現れた神様にツネツギとツネジロウが驚いている。
「話は全部見てきたよ」
「王様、私が相談なんてしたばかりに千歳様が…」
そう言ってジョマが泣く。
「北海さん、泣かないで?」
「千明様!私悲しいです!!」
泣いたジョマをチアキが慰める。
「それで、東とジョマは何をしてくれるんだ?」
「ツネツギ、今から君を開発室に飛ばす。
そこでジョマと僕…北海と東が待っているからログインすれば良い」
「それは助かる。ツネジロウ。やるぞ?」
「当たり前だ。娘を辱めた罪を償わせてやる!」
「ああ、そうそう。罪を償わせましょう」
そう言ってジョマが手を翳すと目の前にボロ雑巾になった覗き変態趣味の神が目隠し猿ぐつわに手足を縛られて現れた。
「これは?」
「実物よ…、王様と千歳様が帰ってすぐに戦神から連絡を貰って駆け付けたの」
「それで何があったかを見たら視覚神が千歳を辱めていたからすぐに一言文句を言いに行ったよ」
多分言うだけでは済まないだろう。現にこのボロ雑巾が目の前に転がっている。
「このゴミカスは私の太陽を一瞬でも曇らせた!!」
そう言ってジョマが覗き変態趣味の神を蹴り続ける。
「ジョマ…怒ると口が悪くなるのだな」
「やべぇな」
ルルとツネツギがそう言うとジョマが2人を睨む。
「ツネツギ様は早くログインしなさい!
ルル様は千歳様のために「創世の光」を短縮して発射しなさい!」
「「はい!」」
そう言って2人が動いた所でアーイさんが前に出る。
僕も初めて見る怒った顔。
「こいつが私の千歳に不埒な事を言ったのか…
許さん!!【アーティファクト】!!」
アーイさんが光の剣を精製して斬りかかる。
「ぐもぉっ!?」
アーイさん達も神の力で作った塊を破壊する練習をしている。
まさか耳に聞こえた声、人間の声…人間の攻撃で痛みがあるとは思っていなかった覗き変態趣味の神は驚いている。
「あ、神様。コイツの能力は?」
「キヨロスのお陰で防ぎ方がわかったからね。
早速取り入れているよ。
今は暗闇と斬り付けるキヨロスを見せている。
相当な恐怖だと思うよ」
僕はそれを聞いて安心をした。
「アン!コイツは女の敵だ!お前も斬りかかれ!」
「母上、私はレンカさんとやります。
母上は父上とどうぞ」
「ガク!!!来い!!」
「あいよ!【アーティファクト】!」
ガクもアーティファクトの二刀流になる。
「お前、見せて貰ったがやる事が男らしくないな…恥ずかしいと思わないのか?生き方やり直せ!!オラァ!」
剣姫と最終王子の猛攻。
人間から与えられる激痛に覗き変態趣味の神は悶絶をする。
「くそっ!命まで届かない!」
「あの塊と同じだな。だが傷は付く!諦めるなアーイ!!」
「当たり前だ!」
暫く切り付けた所でアンとレンカが動く。
「叔父上、先に行かせていただきます」
「ああ、お前の本気を見せてみるんだ」
そう言えばザンネって叔父ではないと思うのだが、何故かみんな叔父って呼んでいる。
「パパ、無効化をよろしくね」
「レンカ、わかってる。やってあるよ」
「父上、母上。お疲れ様です。
交代してください。
レンカさん、私が右」
「了解よアン」
「よくも千歳さんに破廉恥な真似を!!」
「私のチトセをよくも!!【アーティファクト】」
突剣の二刀流、アンの連続突きとレンカの「革命の突剣」による連続攻撃。
2人とも相当な訓練を積んだのだろう。
覗き変態趣味の神にキチンと傷がつく。
「いやらしい目を向けて!」
「汚らしい言葉をぶつけて!」
2人の剣速は落ちない。
だが今度はガイとガルが動く。
「交代だ。次は俺がやる」
「姉上、レンカさん、下がって」
「よくもチトセさんを!!」
「許すものか!」
ロングソードとショートソードの止まらない剣撃。
ガイの剣はガクに近い剣だと思ったが違う感じでガイらしい真っ直ぐな剣筋だ。
ガルはアーイさんとも違う独特だがとても怖い剣を振るう。
2人も戦闘用のアーティファクトではないのにキチンと傷が付く。
相当な修練の賜物だ。
「よし、2人とも交代するんだ」
「次は僕とザンネが行くよ」
「カーイ、本気を出すのか?」
「当然だ、千歳さんの為にも僕は本気でコイツを斬るよ。ザンネは?」
「ああ、勿論本気だ。ガクと戦った時以上の力を見せる」
「「【アーティファクト】」」
ザンネとカーイは2人とも光の剣を精製する。
「雷と火だ【アーティファクト】」
「僕は時の力だ【アーティファクト】」
最初の皆が前座に思える程の威力で2人は剣を振るう。
時のアーティファクトで加速したカーイに追いつくザンネの凄さ、雷と火を乗せたザンネと同じだけの傷を負わすカーイ。
今まで以上に覗き変態趣味の神は傷付いて苦しみの声を上げて激しく出血をする。
「やれるぞカーイ!」
「僕とザンネなら命に届く!!」
「はいそこまで」
そう言ってジョマが割り込んで2人を止める。
「ジョマ?」
「2人が殺してしまったら後ろの人たちが試せないでしょ?傷を癒すわ。仕切り直しよ」
ジョマがそう言って覗き変態趣味の神を癒す。
「さあ、次は誰かしら?」
「俺と」
「私だ」
ツネツギとルルが前に出る。




