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セカンド ガーデン  作者: さんまぐ
ツネノリと千歳の章①対ホルタウロス戦。
20/339

第20話 あなたは一体何者?

紫色の髪をした男の人は私に盾の出し方を教えている。

突然の事で私は混乱している。

目の前の男の人の声よりも上で聞こえるジョマの声が耳に入ってきてしまうのだ。


「おっと!今の高威力の盾と剣は後日紹介される隠しコマンドです。隠しコマンドが出ました!隠しコマンドで剣や盾を出すと通常よりも高威力のものが出せます。

万一の時の為に特別招待枠の彼には教えておいたのですが正解だったようです。

さあ、これであの2人はホルタウロスを倒せるのでしょうか!?」


「聞いているのか千歳!?」

おっと、目の前の男の人の声でハッとなる。

ただ、それ以上に何で呼び捨てされてるの私?

いや、その前になんで名前知ってんの?


「何で私の事を知っているのよ」

「今はそれどころじゃないだろう?今は目の前の敵を倒さないと俺もお前も死ぬんだぞ!」

え?この人も死ぬの?


「あなたも私と一緒で死んじゃうの!?」

「ああ、だが安心しろ、お前の事は必ず俺が守る!!」


「お前?」

何かさっきから上から目線なのよね。

ちょっと面白くない。

何て言うんだろう…うまく言えないけど、妙に距離が近くて苛々する。


「いいから頼む。アーティファクトと唱えて盾を出してくれ」

「何か恥ずかしい」

特撮ヒーローみたいで恥ずかしくない?

肉塊の佐藤がそこに居る訳だし、夏休み明けに学校で「伊加利さんがポーズ決めて叫んでた」とか言われたら困る。


「恥ずかしい!?恥ずかしいって何だ?外の世界では何が恥ずかしいんだ!!?」

男の人が困惑した感じで私に詰め寄る。

外の世界?なんか引っかかるのよね。

そんな事を言っていると男の人の奥で膝をついていたホルタウロスが動き始める。


「あ、ホルタウロスが立ち上がった!!」

ホルタウロスは立ち上がって男の人を見ている。


あれ?


「何か、目が赤くない?」

そう、ホルタウロスの目が赤くなっている。

何か怒っている気がする。


「おっとー、ホルタウロスは怒り状態だ!これはまずい。無事に2人は生き残ることが出来るのか!!」


「頼む千歳!唱えてくれ!!」

男の人は必死で私に頼む。


「とりあえず逃げよう」

その男の人の手を引いて私はホルタウロスから距離を取る。


「千歳!!」

「ああ、もうさっきから馴れ馴れしい。あなたは一体何者?」

私は走りながら思ったままを口にする。


「俺はお前の兄だ!お前の父、伊加利 常継のこちらの世界での息子、ツネノリだ」

「え?」


見覚えのある紫色の髪。

そうか、この子は一年間にダメオヤジのスマホに写真を送ってきていた男の人だ。

え?ガーデンでの子供?

どういう事?


私は何も考えがまとまらずに立ち止まってしまった。


「止まるな!千歳!!」

そう言う私の後ろにホルタウロスが迫ってきていて、こん棒を振りかざしていた。


「嘘…」

え?これで私死ぬの?

兄と名乗る人に会えたけど、この世界の人って何?

その事も聞けずに、私ここで死ぬの?


「死なせない!!」

そう言ってツネノリと名乗った男の人は私の前に身を乗り出して私を押し飛ばす。


「間に合え!!【アーティファクト】!!」

ツネノリは光の盾を何とか出したが、体制が悪かったのだろう。

そのままホルタウロスのこん棒によって吹き飛ばされてしまった。

数メートル飛んだツネノリは地面に数回身体を打ち付けてしまった。

だが身体は上下していて何とか生きているのがわかる。


「嘘…、死ぬの?」

出会ったばかりの兄が死ぬのは嫌だ。

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