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セカンド ガーデン  作者: さんまぐ
マリオンの章○全てを楽しむ心。
118/339

第118話 頑張って強くしてあげなきゃ可哀想だよ。

三日目の訓練は出来上がった全身鎧を装備しての全力での動き。

私達の鎧は鎧自体に人工アーティファクトが仕込んであるので生身よりもよく動ける。

メリシアは私の経験を使うことで何とか対応しているがまだ鎧に振り回されている。


「ほら、無駄な動きが多いよ。もっと頑張りな。鬼ごっこ終わらないよ?その次はアーティファクト砲の練習して、光の剣で模擬戦もやるんだからね?」

「はい!!」


メリシアと過ごしてみてわかったのは物腰も柔らかいし、宿の娘と言うだけあっておしとやかで私の娘、カリンとマリカなんか比べ物にならないくらいに女の子らしくて可愛らしい。

なのに戦闘センスは結構あって私の経験をうまい感じで使いこなしている。

そして思い切りが良いので練習でツネジロウ相手に斬り込む時も遠慮が無い。


私達のメンバーにはまだ及ばない部分もあるが、確実にリークの父ナックは秒殺できる。

鎧を使って本気で動けばウエストに嫁いだアーイと2時間くらい張り合った後に両者ダウンで引き分けになると思う。

アーティファクト無しの鬼ごっこだったら間違いなく上位にいる。


本気で逃げ回るのもいいのだが、あまり長引かせると未来のお姑さんが黙って居ないのでちょっと手を抜いて隙を作る。


それから少ししてようやくメリシアは私を捕まえられた。


「よし、じゃあ次はアーティファクト砲を撃ってみよう。今日は私が盾を張るからね」

私はメリシアがツネジロウにだけ容赦がないのか、皆に容赦がないのかを見てみたくて名乗り出る。


「行きます!!【アーティファクト】!!」

メリシアの腕から出たアーティファクト砲はなかなかの威力で遠慮が無いのがよく分かる。


「思い切りが良いね!!」

「ありがとうございます!!マリオンさん!もし良かったら肩のコレも上乗せしてみたいんですけどいいですか?」


え?

肩の疑似アーティファクトに溜め込んだ雷を上乗せして撃つの?

んー、ちょっと心配だけど師匠として逃げ出すのも格好悪いので私は了承する。


「ありがとうございます!行きます!!【アーティファクト】…【アーティファクト】!」

メリシアは一度目で腕のアーティファクト砲の中に肩から送り込んだ雷を貯め込んで二度目でアーティファクト砲を発射する。


「うわっ、結構痛そう!!」

盾だけで防ぐにはちょっと自信が無かったので私は威力を殺して盾で受けることにする。


「【アーティファクト】!」

アーティファクト砲を撃ってメリシアの放った雷の玉を少し減衰させる。

そして光の盾で受け止める。

ああ、メリシアに言い忘れていた。


「メリシア、今の攻撃も良かったよ!そう言えば一個思い出したんだけど、この鎧って打撃とか火には少し強いんだけど雷には弱いから気を付けてね!」

「え?そうなんですか!?それなのに撃ってしまって済みませんでした」

メリシアはハッとした顔で謝ってくる。

私は気にしないでいいよと言って剣の修行に切り替える。


「はい、止まらない!後剣ばかりじゃなくて瞬時に盾に切り替える!!」

「はい!」


そう言いながら止まることなく斬り合いが続く。

斬り合いと言っても寸止めだったりするのでダメージは無い。


「うわー、メリシアちゃん、お母さんと対等に戦ってるよ」

「私達もあそこまでは無理だね」


横で見学をしていたカリンとマリカがそう言っているのが聞こえてくる。

おっと…それは面白いなと思った私は剣の練習を終わらせる。


「ちょっと休憩ね。鎧脱いでね」

私も鎧を脱いでドフお爺ちゃんの所に行って鎧のメンテナンスとメリシア用の調整をやって貰う。

ドフお爺ちゃんは相変わらず凄くてメリシアの意見を聞かないでも鎧の感じを見て身体に合わせて調整をしてくれる。


「まったく…調整の為に洗い出しをしてくれているんだか、ただしごきたいだけなんだか…、もう少し優しくしてやれよ。マリオンよぉ…」

「えぇ~、今がメリシアの成長期かもしれないんだよ?頑張って強くしてあげなきゃ可哀想だよ」


私はメリシアの所に戻ってカリンとマリカを呼ぶ。

「うわ、お母さんがマズい時の顔をしてる」

「えぇ…行くと何されるんだろ?」


「何身構えているのよ?アンタ達今は人形作りが止まっていて暇でしょ?修行に参加しなよ」

「えぇー!?」

「やっぱり?」


そう言う2人を連れてメリシアの元に戻る。

「メリシア、今疲れてる?」

「はい…、ちょっと疲れました」

そう言いながらメリシアは笑う。


「じゃあ、もうちょっと訓練しよう。これが終わったらお昼ご飯まで休憩にするからさ」

「はい。よろしくお願いします!」


「うん、良い返事だね。今からメリシアが逃げる人で鬼ごっこね。でも鬼は私だけじゃなくてカリンとマリカも鬼だから」

「え?」


「だって、あの鎧の感覚強化で周りを見る訓練ってしたでしょ?あれも鍛えておいて鎧が無くても周りに注意できるようにならなきゃ!」

そう言うとメリシアは嫌な顔せずに納得をした。


「ルールは今から10分メリシアが逃げられたら勝ち。最初の3分はカリンが追いかけるから逃げてね。3分目にマリカも入るから。そして6分目に私が入る。

そして10分目まで逃げられたらメリシアの勝ち。いいね?」

「はい!」

そして鬼ごっこは8分目でメリシアはマリカに捕まった。


カリンとマリカはこの中では戦闘力は無い方だけど、私とカムカが18年仕込んだので動きはいい動きをする。

メリシアも油断をしていたんだろう。

そこにカリンと阿吽の呼吸で連携が取れるので、実際にはマリカに捕まったのだが正直カリンに追い込まれたと言ってもいい。


そして捕まったメリシアは疲労の限界だったのだろう。その場で眠り込んでしまった。

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