「決意」
「よくやったぞ、カズマ兵長!!」
「ありがとうございます、奈留少佐!!」
ミッション成功を祝って、奈留と共にファミレスでスイーツを食べている僕(特大パフェを奢らされた)。
話題は早速、次なるミッションの計画を話し合っていた。
「それで次なんだけど...さっきのカズマの様子を見てたら、私気づいちゃったんだ~」
「...最初から気づいてただろ、奈留の事だし」
「あ、バレた?」
こいつ、ケロッと天才的な観察眼発揮してきやがった。
「マリちゃんが教室に入った時から、カズマったらずっとマリちゃんを眺めちゃって、私ちょっと引いちゃった☆」
「引いちゃった☆じゃないよ、どれだけ僕のこと見てるの!?」
「一日最低一時間は見るようにしてるんだけど?」
「何その挑戦的な態度!」
話が大きく逸れたところで、元の話題に戻す。
「で、気づいたところでなんなのさ?次の計画って」
「フフン...マリちゃんと付き合って、良いところを見てもらいなさい!」
少し、時間が止まった気がした。
「はああああああああああああああああ!?」
「どうしたの?目からビームでも出せそう?」
「そんなわけないでしょ!なんで急にそんな話題になるのさ!」
「そんなの、何となくそうしたほうがいいからに決まってるでしょう?何を言ってるのカズマ君」
「何を言ってるのはこっちのセリフだよ!そんな急に出来る訳---」
「カズマ、本当にそうしたほうが、後悔せずに済むと思うから言っているの。」
「ぇ---?」
一瞬、時が止まった気がした。
あまりにも、奈留の顔が真剣で、少し寂しそうだったから。
奈留の過去は知っているつもりだが、なにかあったのかもしれない。ここは奈留の事も考えて、何も言わず従っておこう。
「...分かった。やればいいんでしょ?男なら、やってやるさ」
「-お?遂に決心したか、カズマ兵長!」
その顔が、少しだけ無理をしているように見えて、どうしても放っておけないから。
「私は決心したのであります、奈留少佐!」
その顔が、昔からの奈留じゃなくて、どうしても放っておけなかったから。
僕は、いきなりマリにアタックすることを決めた。
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