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モブ→ヒーロー計画  作者: 齋藤和馬
計画チュートリアル
5/14

「作戦決行」

 休み時間。今、自分の中に潜む新たな力を覚醒させて、この行動に移ろうとしている。

 本当に危ない賭けに出ることは自分でも分かっている。しかし、大切な仲間が後ろで見守ってくれているのだ。ここで逃げる訳にはいかない。

 僕は、渾身の力を最後まで振り絞って、こう言った。

「あ、あのっ、マリさんっ」

 少女漫画に出てくるヒロインか僕は。なんて乙女チックな呼びかけ方なんだ。

 そう、僕は今、マリに声を掛けるという、奈留が推奨した「ポジティブになる計画」の第一弾を実行しているところだ。

「どうしたの?...カズマくん、だっけ」

「あっ、覚えててくれたんですね...!」

 僕の名前を覚えていてくれた---

「うん、一応クラスの人の名前くらいは覚えないとって思ったからね。」

 少し変な期待をしてしまった僕を殴りたい。「カズマくんが特別だから...」とか言ってギャルゲー的展開を考えていた五秒前の自分を殴りたい。

「それで、何か用事があったんじゃないの?カズマ君」

 そこで、マリが話題を元に戻してくれる。

 と、ここで僕は、一つのミスに気が付いた。

 話題を準備していなかった。緊張から硬直する僕に、マリが不思議そうな、どこか心配そうな目で僕を見てくる。なんていい子なんだ...

 しかし、このまま硬直し続けるとマリに迷惑をかけてしまう。何とかしなければ...

「あっ、あ、あ...アメリカの政治って、どう思う!?!?」

 馬鹿か僕は。アメリカの政治なんて、僕が全く興味の無い項目だ。これで真面目に話されたら、僕は本当に硬直してしまうかもしれない。

「アメリカの政治...これはまた随分唐突な話題...」

 しまった。完全に真面目に考えてる。これは詰んだ---

「カズマ君って、面白い人...フフッ...」

 え---?

「僕なにか面白いことしましたか...?」

「とっても面白いよ、とっても...フフッ」

 何がツボに入ったのかは分からないが、とても楽しそうに笑っている。

 その笑った顔も、とても愛おしくて、今すぐにでも自分のものにしたくなってしまう。

 その顔を眺めていると、ちゃんとしなければ、という感情が高まった。

「...実は、特に話題は持ってきていなかったんだ!ごめん!ただ、雑談を、してみたくて...」

 ありのままを伝えてみた。言葉が幼い上に、正直すぎて引かれるかもしれない。それでも、僕は雑談がしたかった。それだけだった。

 マリの反応を少々怖がりながら見ていると、満面の笑みでこう放った。

「そんなの見てたら分かるよ。フフッ...本当に、カズマ君って面白いね!」

 その笑顔に、僕は安堵の表情とともにマリと一緒に笑っていた。

最近忙しくて、投稿のペースが落ちてきてしまった齋藤和馬です。

本当に最近は忙しくて、個人用PCを触れない日が続いていました。

でも、もう大丈夫です。投稿が遅れてしまって、申し訳ございませんでした。

次回からはアイデアに行き詰らない限り、出来るだけ毎日更新したいと思いますので、どうかよろしくお願いします。

今回も読んでいただいて、ありがとうございました!!

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