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渡リ烏のオカルト日誌  作者: 黒木京也
第二章 D校舎の秘密
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這いよる疑惑

 反射的に身体が動いていた。掃除用具入れを飛び出して、がむしゃらに拳を振り回しながら、辺りを見回そうとして……。

 それと目が合ってしまう。


「……っ!」


 息がつまるのを感じた。存在感もさることながら、そいつの異様な格好に。

 そこには、男の子がいた。高学年だろうか。ジーンズと、半袖Tシャツというラフな服装。だが、纏う衣服や露出した肌は……べっとりとした血に塗れていたのである。

 悲しげな瞳は、焦点が合わず、こちらを見ているようにも、何もない所を見ているようにも思えた。

 十秒か。一分か。下手したら一時間にすら思える、その少年とのにらみ合いの中、僕は慎重に足を動かし、出口の扉に近づく事しか出来なくて。


『タスケテ……上……。出ラレナイ。……出シテ……儀式……』


 それを阻止せんとばかりに、少年が近づいてくる。掠れた、たどたどしい日本語。それは僕の脳をダイレクトに揺らしていくようで……。否応なしに、目の前の存在を看破した。

 寄ってくる奴。悪いものか善いものかは、判断が付かない。けど……。内包している念が尋常ではなかった。

 コイツは間違いなく、強い存在の……霊だ。


「う……おぉお!」


 伸びてくる血だらけの手。僕はそれを力任せに手で振り払い、一目散に出口へと走る。扉に赤黒いペンキで、妙な紋様が描かれている事に今更気付きながらも、僕は扉を外さんばかりに勢いよく開け、廊下に躍り出た。

『マッテ……マァァアテェ……!』という声を無視して、階段へ走る。

 僕の状況を見て、調べに来ておいて逃げるのか? 何て言いたくなるかもしれない。


 ああ、逃げるとも。だって血まみれだ。その状態でさ迷うなんて、絶対に真っ当な方法で死んでない。血まみれになりながら死んだ上に強い念を残してるなんて、地雷としか思えないではないか。後で調べるためにも、〝三十六計逃げるに如かず〟である。


 因みに、当時の僕は除霊何て言葉は知らなかったし、体質の理解も中途半端だった。だからこそ、しりとりが途切れてしまった瞬間に、戦術的撤退を実行したのである。そして――。


「滝沢ぁ! 何しとんじゃコラァ!!」


 騒いだ結果が訪れた。案の定僕は遠のいた足音の正体――、三階から降りてきた先生に捕まったのである。

 しかも運が悪いことに、その人が僕のクラスの担任――中道先生だったものだからさぁ大変。

 ……結局。手痛い拳骨と共に、僕を包んでいたねっとりとした気配は消えさって、この騒動は終幕となった。


 

 結果的に見えない人である先生に助けられたという、締まらない幕切れではあるが、現実なんてそんなもの。

 映画やゲームみたいに、掃除機でお化けを撃退できたら苦労しないのである。


 ただ、そんなあっけない非日常からの帰還だったら、僕はこうして、体験を鮮明に語ることなど出来なかっただろう。

 話にはまだ続きがある。無駄に逞しくて、妙に汗臭い中道先生の肩に担がれた時。僕が最後に見たあの光景。それが目に焼き付いて離れない。

 恨めしげに。いっそ憎悪に似た眼差しをこちらに向ける、血みどろな少年霊の姿。彼は、小さな口を動かして、こう言ったのだ。


『ヨウヤク、ミツケタ……。マタキテネ。…………ユルサナイカラ。……ケ……ケ』


 冷たくて、重々しい。毒の声だった。


 ※


 本日の気温は、36度。夏らしい猛暑とはいえ、エアコンでキンキンに冷えた教室では、それもあまり関係ない。

 語り終えた僕は、買ってきたジンジャエールを一口飲みながらも、チラリとメリーの方を窺う。彼女は何処と無く拍子抜けしたような顔で、僕を見ていた。


「……え、終わり?」


 これから面白くなりそうじゃない! と、言わんばかりの彼女に、僕は肩を竦めて肯定する。

 そう、後は簡単な語りだけしか残されていない。事件らしい事件は、この初回の一度のみ。後はことごとく、空振りだった。


「終わりなんだよね~。中道先生に拳骨された上で、生徒指導室で説教。いや~。怒られた怒られた。『どうして入った!』『何を見た!』なんて言ってさ。後で知ったけど、中道先生って、あの旧校舎の管理やら請け負ってたみたいでね。前にあそこで怪我した人がいたとかで、定期的に見回りに行ってたらしい」

「ああ、だから都合よく先生が来たのね。……丁度放課後だし」

「そういう事。以来侵入する僕と、取っ捕まえる中道先生との攻防が四年生になるまで続くんだけど……まぁ、それは語る必要はないかな」

「あ、やっぱりその後も入ったのね」


 呆れ気味に笑うメリーに、僕は当然。と、胸を張る。しりとりさえ切らさなければ安心らしいし、何よりも、彼が語っていたのが気になったのだ。

『タスケテ……上……。出ラレナイ。……出シテ……儀式……』これは何かあるに違いないと思い、侵入して調べた訳だが……。


「まぁ、見事に何もなかったよね。というか、三階への階段は封鎖されてたから、二階までしか調べようがなかったんだ」

「あら、上から出られないを体現してるじゃない。……封鎖って、階段が?」


 何故か訝しげに目を細めるメリーに、僕はうん。と、小さく頷く。


「雛壇やら、机にピアノ。ありとあらゆるものでね。子どもの身じゃ動かせないものばかりだったよ。それに……あの幽霊ともあれ以来会えなかったし。で、何回も侵入する僕に業を煮やして、中道先生が母さんに報告しちゃったんだ」


 流石に先生と親に睨まれては、僕も断念せざるを得なかった。

 そういえば、二回目の侵入で捕まった時、中道先生に旧校舎の幽霊の話をしたこともあったと思う。その手の話が苦手なのか、分かりやすく青ざめてはいたけれど。

 兎も角。そうして月日が経ち、中学に上がり、その事件は僕の中で忘却されたのである。

 中学生となり、色々な行事に追われていたのもあるし、卒業した以上、ホイホイ小学校に遊びに行くのも、何だか気が引けたからだ。

 そこまで考えて、学校の怪談は小学校にある事が圧倒的に多いことに気がついた。

 

「考えてみればさ。学校の怪談って……」

「……ねぇ。少しいいかしら?」


 話を締めようとした所で、メリーが神妙な顔で口を挟む。僕がどうしたの? といった顔をすると、彼女は何処と無く迷うような素振りを見せつつも、「さっきの話……ちょっとおかしくない?」と、切り出した。


「貴方の先生……。間違いなくそう言ったの? 『どうして入った!』『何を見た!』って」

「え? うん。そうだ、けど?」


 ……あれ? 確かに考えてみれば、おかしくないか?


 背後から這いよってくるようなとっかかりが、心の奥底で生まれた。

 自分の管轄だから見回りをしていて。かつ、そこに生徒が入っていたら、まぁ怒るだろう。だが……。「どうして入った?」「何をしていた?」と、聞くのが自然ではないだろうか?

 何故中道先生は、「何を見た?」等と聞いてきたのだろう?


「おかしいことは、あと一つ。中道先生は、階段から降りてきたのよね? 封鎖されていた筈の階段から」

「……封鎖は、階段の終わりに施されていたよ。だから、降りてくる事自体は不思議な事じゃ……」

「気づいてるでしょ? それとも、私の口から言った方がいいの?」


 ひんやりとしたメリーの指が僕の頬に触れる。赤子をあやすかのような手つき。思わずメリーの顔を見ると、青紫の瞳が、僕を真っ直ぐ見つめていた。

 ゾワゾワとしたむず痒さが身体を支配している。排水口を掃除した時みたいだ。何て事を思う。普段使っているものが、目につかない場所では恐ろしく汚れていたという事実のように。

 何気なく過去を想起(そうき)したら、不気味なものが引きずり出されてきて……。


「貴方は、〝足音が遠退く〟のを確認している。行き止まりだった筈の階段を登った中道先生は、その後何処へ行っていたのかしら?」


 その推測を突き詰めれば、あの日、まだ三階は封鎖されていなかった事になる。

 僕が二度目の探索を決行したのは、それから一週間後。もっとも、その日は先生にすぐ捕まったから、実際に三階に到達したのは二週間後になる訳だが……。


「まさか、三階を塞いだ? 先生が? 何の為に?」

「……見られたくないものが、あったとか?」

「いや……でも……」

「そうね。十年も前の話だもの。記憶だって、貴方の記憶だけ。私のこれだって、想像の域は出ないわ。単に本当に言い間違っただけだったのかも」


 そう言って頭を振るメリー。僕はただ、机にあるハニーカフェオレと、シフォンケーキの空き箱を見つめていた。


 考えたくもないことが纏まっていく。それは、何かを壊すものだった。僕を怒っていたのも、見回りに熱心だったのも。幽霊の話に青ざめていたのも。母さんを呼んでまで僕を止めたかったのも。もしかしたら……。


「取り壊しって、いつ行われるの?」

「夏休み中。八月にって、母さんは言ってたな」

「ふ~ん。……ねぇ、辰」


 視線が再び交差する。言わんとしていることは、すぐにわかった。僕だって今、同じ気持ちだった。

『渡リ烏倶楽部』は、謎や怪奇の気配を見逃さないのだ。


「私、メリーさん。今、貴方の故郷に行ってみたいの」


 聞き慣れた、メリーの前口上。それは、オカルトサークルたる僕らが、行動を開始する合図だった。


 ※


 実を言うと、最初からサークル名が『渡リ烏倶楽部』だった訳ではない。

 始めは大真面目にサークルを立ち上げようとしたのだ。だがそこで、メンバーが二人では申請が通らないのでは。なんて事実に気がつくという、アホなエピソードが隠れていたりする。

 しかもそこから、部活ではないので、オカルトなんてフワフワしたものに部費を当ててもらえる訳がない。仮に正式なサークルとしたら、それはそれで色んな面倒事……例えば、文化系サークルが加盟している会に入らねばならない。といった具合に縛られるのが確定する。等々、問題がどんどん浮き彫りになっていき。

 じゃあもういっそ、内輪でよくないか? そこまで流れるように決まるのに、五分も掛からなかった。社交性が微妙に中途半端な人間が、二人集まった結果である。

 一応弁明するなら、僕らと似たような理由で大学に申請していない、非公認の裏サークル的なものは、僕の大学に限らず他の大学にもわりと存在する。とだけ、付け加えておこう。こういった辺り、大学という世界は本当に混沌としていると思う。

 因みに我らが鷹匠大学では、飲みサークルから探偵倶楽部、カードゲーム愛好会に果ては暇部なんていう何をするのかさっぱり分からない非公認サークルまで存在する。閑話休題。


 結局、それならサークル名も要らないのでは。という感じになり、最初の一ヶ月くらいは、オカルト研究会(仮)のような形で僕らはスタートした。

 ……正直に言おう。親しみは覚えていたし、今までにない貴重な存在だとは思っていた。けど、最初は相棒なんて名ばかりの、ちょっと仲良くなっただけの似た者同士だった。

 本当にこの人は隣に必要か? 少なからずそんな気持ちがあったのである。

 だからこの時期の名も無き状態でのサークル活動は、腹の探り合いであり、悪くいえばお試し期間だった。


 けれどもそこで、僕らは気づいてしまった。

 お互いの体質による、絶妙なシナジーに。


 幽霊やらを見れて。それらの存在や領域に干渉・侵入出来てしまう僕。

 幽霊やらを見れて。それらの存在や領域を無差別に観測してしまうメリー。


 この二人でやることを大雑把に言ってしまえば、お化けレーダーもといメリーが手掛かりを受信。二人で探し、現場を見つけたら調査。必要あらばエセゴーストバスターな僕が干渉する。

 役割分担がはっきりしている上に、見つける事に長けたメリーと、普通の霊感以上に幽霊と関わりが可能になる僕がそばにいると、どうにも怪奇を発見する確率を劇的に上げることが出来るらしいのである。

 事実、僕らはほんの数ヵ月で、今までない頻度でそういった類いと遭遇しては巻き込み、巻き込まれた。


「トマトとバジルみたいね。一緒にすると収穫量が上がったり、味がよくなるアレよ」

「コンパニオンプランツだっけ? オリーブオイルが似合う組み合わせだ」


 なんて会話が大真面目に二人の間で交わされ、大笑いしたのはいい思い出だ。

 そんな状況で何度目かの探索を経た時だろうか。あれはそう、山の手線にて、腕が欠損した少女の霊と遭遇した時。

 そこで起きたあることを切っ掛けに、僕らは正式に、サークルの名前を決定した。

 非公式なのだから、意味がない。だが、僕らはそれでも、このサークルに確固とした形が欲しかった。

 それは謂わばお互いへの興味というラインを越え、相棒として一緒に非日常を追っていきたい。そう改めて誓った瞬間でもあったのだから……。


「辰? ぼーっとしてどうしたの?」

「んぇ? ……ああ、うん。何でも」


 横合いに話しかけられた時、僕はそこで現実に引き戻された。

 数ヵ月ぶりに乗る新幹線。利用したのは数える位だが、隣に誰かがいるのは妙に新鮮だ。

 疑惑を持ってから三日後。僕らは早々に行動を開始していた。

 目指すは僕の故郷。その小学校の旧校舎だ。


「……空が蒼いわねぇ」


 窓側の席で外を見ながら、歌うようにわざとらしくメリーが言う。白いレース調のワンピースに、ブルーのストール姿が眩しかった。薄着のせいでもう色々と眼福なのだが、努めて無関心を装い、「ああ、風も気持ちいいや」と、僕も棒読みでそれに答える。敢えて先に言おう。これは免罪符である。


「という訳で、講義サボって旅に出よう」


 僕とメリーの声が重なった。こういったノリでそれらしい言い訳を付けて、僕らはここにいる。休日まで待てなかっただとか、休日だと調べたいものが調べれないから。等、他にも理由は色々あるが、結局やっていることはサボタージュであった。


「新幹線の中で風は吹かないわ」

「空が蒼いも関係ないじゃないか。まぁ、講義をフケちゃう理由としたらどっちも下の下だけど」


 それを言ったらお仕舞いよとは口にしない。

 新幹線のシートに腰掛けたまま、僕らは適当な話に花を咲かす。約二時間半程はこのままだ。流れていく景色を一緒に眺めながら、二人で買った駅弁を堪能する。平日かつ午前中というのもあるし、指定席故に、人はそこまで多くない。まさに我が物顔でくつろぐ大学生二人の姿がそこにあった。


「そういえば、小学校にアポは取れたの?」

「バッチリさ。六年生の時の担任にね。然り気無く中道先生の所在も聞いてみたら、まだ勤務してるらしい」

「よかった……のよね?」

「よかったんだと思うな。旧校舎が取り壊される事になって焦ってるかどうかも確かめられるし」


 僕がそう答えると、メリーは何処と無く複雑そうな顔になる。気遣わしげな視線に、大丈夫。というように頷くと、彼女はもうその件については何も言わなかった。


「そういえば、幽霊の他に、妙な紋様も見たって言ってたわよね? 扉に描かれてたってやつ。どんな感じだったの?」


 トートバックから愛用するタブレットを取り出しながら、メリーが問う。指を滑らせ、青紫の瞳がディスプレイを楽しげに見つめる。

 少し嫌な予感がしたのは、胸の内に留めておいた。メリーがタブレットを弄るときは、何らかの情報を集め終えて、僕と一緒に検証したい時だ。わりとエグい情報を引っ張ってくる時もあるから、油断ならない。


「流石にそこまで覚えてないなぁ……。わりとシンプルだった記憶はあるんだけど」

「あら、じゃあコレの参考には出来ないわね」


 そんな事を言いながら、メリーは僕にタブレットを見せる。出てきたのはとあるニュースサイトのバックナンバーだった。


「……こんなのあったんだ」

「私も昨日の夜調べてビックリしたわ。当時のニュースは……覚えてるわけないわよね」

「生憎、ニュースを見るようになったのは中学の終わりごろからなんだ。いや、それにしたって……。ますますキナ臭くなって来たなぁ」


 思わず眉をひそめたくなる内容が、そこには記録されていた。

 僕が小学二年生の頃、地元の学区内にて、奇妙な事件が多発していたらしい。


『連続児童猟奇殺人事件』


 近辺の児童が連れ去られ、後に惨たらしく殺された事件。

 被害者は滅多刺しの上に、明らかに死体遊びをされた形跡があったらしい。

 目は潰され、身体には切り傷で何らかのマークを刻もうとしたのか、致命傷にはなり得ない傷が多く付けられていた。

 更にペンキの類いで魔方陣に似た模様を地面に描き、その上に死体が安置されていたという。


「変な儀式でもしようとしてたのかしら?」

「正直、これだけじゃ分からないな。魔方陣って言っても、どんな模様してたのやら」


 犠牲者は五人。行方不明者が二人。殺されていた場所は、雑木林、神社裏、空き家の中、公園のど真ん中、河川敷。加えて被害者、行方不明者の年齢も小学生一年から中学一年まで完全にバラバラ。

 これがあのD校舎の幽霊に関係しているとは思えないが……。


「しかもこれ、恐ろしい事に犯人捕まっていないのよね」

「つまり、連続殺人鬼は今ものうのうとあの街にいるかもしれない……と」


 可能性が全くないとも、言い切れなかった。耳の片隅では新幹線のアナウンスが、日本語から英語に切り替わる所だった。


『Ladies and gentlemen, welcome aboard the To……』

 

 緩やかに減速する新幹線。といっても、目的地はまだ先だ。


「そういえば、宿はどうするの? 日帰りは出来るか微妙じゃない?」

「……まずった。それ考えてなかった」

「貴方の実家は……」

「……今日大学。サボり」

「それは不味いわね。悪い印象を与えかねないわ」

「いや、うちの親的にその辺は大丈夫そうだけどさ。僕だけは絞められそうだ」

「じゃあ、ご両親へのご挨拶はまた今度ねぇ。まぁ、今日は準備とかしてないから、もし行くってなったら困ってたけど」

「何で残念そうなのさ君。てか準備? 何の?」

「……女の秘密」

「ああ、そうですか」


 わりと行き当たりばったり故の弊害や、その他の要因に頭を抱えつつも、僕らはつかの間の新幹線旅行を楽しむのだった。

 今にして思えば……ここまでは平和だったのである。

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