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渡リ烏のオカルト日誌  作者: 黒木京也
恋呪いに立つもの
125/140

受話器の向こうに

 まずは朝御飯にしようか。

 僕らがそう決めたのがつい数分前だった。

 恋人の中身が幼馴染みになる。なんて漫画か映画みたいな謎現象を巡る事件は、たった今予想外な方向へと走り出していた。


「そんな……! そんなぁ……!」


 現在。我が可愛い妹分もとい幼馴染みは、床に両手と両膝をつき、目に見えて落ち込んでいた。

 原因は……主にメリーの身体になってしまったことの弊害から来るものである。


 順を追って説明するならば、先ほどやってしまったファーストキスをはじめとする乙女への冒涜行為(一部未遂)。これについて僕が必死に謝罪すれば、男前な幼馴染みはあっさりと許してくれた。

 ……そこまではよかったのだ。問題は、ちょっと錯乱。ではなく頑張って作った朝食に二人そろって手を合わせかけた時に起きた。


「ところで、シェリーって呼ぶのが特別な時って言ってたけど、何なの?」

「……へ?」


 彼女からしたら、素朴な疑問だったのだろう。だが、僕からすれば大問題だった。

 喩えるなら、純粋無垢な子どもに「赤ちゃんはどこから来るの?」と聞かれたに等しい。そういう返答に困る質問でもあるのだから。


「あー、えーっと……」

「二人きりの時だけって訳じゃなさそうだし……。何か気になるわ」


 目を泳がせ、僕がどうしたものかと内心で頭を抱えているとはいざ知らず、メリー(綾)はずずいと僕に迫ってくる。

 誤魔化すか。正直に話すか。迷うまでもなく僕は前者を選択した。


「い、いや。気にしなくてもいいから! よ、よし! 朝御飯食べよう!」

「私、気になるわ」

「あの。ほら、ちゃんちゃん焼き結構自信が……」

「ファーストキス」

「ふぐおぉおお……!」


 が、ダメ。

 回り込まれたばかりか、人質もとい彼女に対する負い目を引き合いに出されてしまえば、僕に逃げ場はなかった。

 気になる。教えろと僕にジト目を向けてくる幼馴染みを見ていたら、小さな頃に通っていた紙芝居劇場を思い出した。

 僕がそれに夢中になり、小学校の帰りにそこへばかり行っていたら、「私とも遊んでよー!」と、綾が大泣きした。……という実に微笑ましい事件である。

 結局のところ僕は彼女に隠し事なんか出来ないし、泣かれれば弱く、甘えられたらコロリと言うことを聞いてしまう(勿論一部は例外あり)。

 基本的に僕は、綾に勝てないのである。


「……の、時……だけ」

「ん~?」


 穴があったら入りたいと思いながら、それを呟く。嘘は教えられない。メリーに関しては特に。

 というか、我が恋人と幼馴染は妙な繋がりがあるので、ここで変なことを述べれば回りに回って今度は僕がメリーに追い詰められかねないのである。


「恋人的なプライベートの時間だけだよ。彼女をシェリーって呼ぶのは」


 せめてもの抵抗で僕がだいぶボヤかした表現を使えば、綾はしばらくの間ポカンとして、首を傾げていた。


「ぷらいべーと?」


 理解できなかったらしい幼馴染は、しばらくの間難しい顔をしてこちらを見てくる。それに極力目を合わせないようにして、僕は茶碗に手を伸ばす。

 罰ゲームみたいだよなぁ。なんて思っていると、ようやく答えにたどり着いたらしい幼馴染は、茹で蛸のように顔を一気に赤らめた。


「ねぇ」

「……いやだ」


 語るにはちょっと恥ずかし過ぎる。けど、綾はよせばいいのに追及してきた。


「ねぇ、まさかとは思うんだけど……朝から致そうとしてた? 私もしかしてファーストキスどころじゃ済まなかった可能性も?」

「回答を拒否する。というか、あの時に吹っ飛ばされた時点で、僕は既におかしいと思ってたから。そこからは欠片も下心はないっ!」

「……因みにその時の判断材料は?」

「……彼女は間違ってもキスで悲鳴は上げない。寧ろ反撃してくるまである」


 いや本当に反撃してくるメリーって、なんというか滅茶苦茶に凄いわエロいわで……違う。そうじゃない。

 とにかく、お互い恥ずかしくなるのは目に見えているのだから、呼び名についての話は打ち切るべきだったのだ。だが時既に遅く。元来より恥ずかしがり屋で、照れ隠し(物理)がデフォルトな幼馴染にとっては、やはりその手の話題は刺激が強すぎたらしく……。気がついたら、僕の眼前に手のひらがあった。

 足技が使えない時に飛んでくる、綾のアイアンクロー。きっとパニックになったんだろうなぁ。と、妙に悟った気分になったのは内緒の話。ひとまずは頭のクールダウンも兼ねて僕はその制裁を甘んじて受け――。


 話は最初へ。床に手をついて落ち込んでいる綾の図に戻る。

 アイアンクローはたしかにかけられた。けどそれは、たまにメリーがかましてくる愛情ヘッドバットや、つねって捻るという彼女ならではの陰湿な攻撃に似ていて……。つまるところ、そんなに痛くなかった。

 綾が持ち合わせているありとあらゆる格闘技。それに共通して乗せられる、突き抜けるような威力がなかったのである。

 綾本人も、メリーの身体だったことを再認識したのだろう。

 真顔で僕から離れた彼女はフローリングに立ち、気合い一閃。

 メリーの身体でローキックからハイキック。そのまま強く踏み込んで正拳突き。そして――。


「速さが……! 筋肉が……! 威力が足りないわ……っ!」


 メリーの身体でこの発言である。

 取り乱す基準がおかしいと言いたくなったが、ありがたいことにこれで僕は冷静に戻れたといえよう。

 残念ながらじゃれている余裕はない。綾は意外にも普通にしているが、問題は複雑化の一途を辿っていた。

 時計は朝の八時に差し掛かろうとしている。それを確認した僕は、焦燥で燻る胸を抑えながら、なんとか平静を装おった。


「……綾さんや。その身体で格闘技繰り出した上に、そんなパワーワード連発しないでくれ。何だか僕も泣きたくなる」


 僕の嘆き混じりのコメントにメリー(綾)は顔を上げ、キッと僕の方を睨む。普段のメリーではなかなか見られない、子どもっぽい仕草だった。


「泣きたいのはこっちよ! 筋肉の声が聞こえないのよ!?」

「ねぇやめて。凛々しくて、可愛くも格好いい幼馴染だと思ってたんだ。なのにそんな脳筋バカみたいなこと……」

「だ、誰が脳筋バカよこの変態! 女に幻想見てんじゃないわよ!」

「なっ――男が変態で、幻想ロマンを求めて何が悪いっ! てか止めてくれ、その顔で罵らないでくれ。何かこう……来る。いろいろと」

「――ッ! やっぱり変態じゃない! もう手がつけられないわ! 何よ! どうせ昨晩だってメリーとイチャイチャエロエロのズッコンバッコンして……!」

「ストォーップ! 綾ストップ。オーケー僕が悪かった! 一旦落ち着こう! 変態で構わないから落ち着こう! 何かもう乙女にあるまじき単語出てるから!」

「乙女じゃないわ! この身体は非処女でしょ!? 貴方がぶち破っ――」

「やめなさい、こらぁ! 落ち着こう言ってるでしょうが!」


 そう。こんなアホみたいな会話にちょっとだけ癒されたりしながらも、神経と能力を研ぎ澄まし、一緒に思考も回す。

 その傍らで地団駄を踏みながら、喚く彼女を何とか宥めたり、投げ技をかけられそうになったのでやむなく抱きすくめたり。

 そんな風に小規模な攻防戦を繰り返しているうちに、綾はようやく落ち着いてくれた。


「……ごはん、食べようか」

「……うん」


 胸の中で冷静になったらしい綾が、コクンと頷いた。

 触れ合う肌が暖かい。なのに、強烈な違和感が僕を襲っていた。見た目も、感触も、匂いもメリーのものなのに違う。それをありありと思い知らされる。そして何より……。勘に近いちぐはぐなやり方ながら、僕はメリー(綾)の身体に触れて、その特異性に戦慄した。

 簡潔に述べると、今の彼女に僕が干渉しきるのは危険だという結論が弾き出されてしまったのである。

 メリーの中に綾がいる。これは恐らく、ただの憑依とは違う。何故ならば、触れてみた限り今この肉体の中には〝メリーの魂が全く残されていない〟のだから。

 憑依とは文字通り肉体を依り代に取り憑くこと。当然ながら、元の肉体にある魂を追い出すことはしない。対象が死亡したならば話は変わるけど、霊能者あるあるで申し訳ないが、それでも痕跡は残るものだ。メリー(綾)には、それもなかった。故に、迂闊な行動は避けねばならなかった。

 

「ごめんなさい、取り乱したわ」

「いいよ。無理矢理抱き締めてごめん。痛くなかったかい?」

「……平気」

「ならよかった」


 食卓に再び座り直すと、綾がしょぼんとしながら謝ってきた。

 いつにもまして元気がない幼馴染がそこにいる。彼女から格闘というか……筋肉取り上げたら、こうなるのか。なんて思っていると、綾は複雑そうな顔でこちらをチラチラと覗き込んでくる。

 見えるのは、微かな不安だった。当然だろう。彼女はようやく、自分の身体が自分のものでないと強く自覚したのだから。


「……まぁ、どうして君がそうなってるかは、追々考えるとして。先ずはご飯食べたら試してみようか」

「試す?」


 ならば頃合いだろう。

 そう思った僕は、メリーの中に綾がいると知ってから、秘かに画策していた一手を持ちかける。

 うまくいけば一気に解決。それが無理でも確実に手がかりが得られる方法。すなわち……。 


「電話だよ。勿論、君自身にね」



 ※


 リビングのソファーに並んで腰掛けた僕らは、スマートフォンを片手にして心の準備を整えていた。

 スピーカーモードにして、会話を共有できるようにする。後は通話を押すだけだった。


「綾。準備はいいかい?」

「――え? あ、うん」

「……どうかした?」

「ご、ごめん。何でもないわ。早くかけましょう」


 何故か百面相を始めた彼女を見るが、綾は何かを誤魔化すように首を横に振る。

 気にはなったけど、深くは掘り下げしないことにした。自分で自分に電話をかけるという奇妙な状況だ。

 彼女からしたら、相当変な心境なのだろう。


「じゃ、いくよ?」

「……うん」


 二人揃って深呼吸してから、通話の部分をタップする。その場を満たすのは謎の緊張と……。きっと僕だけは、少しの覚悟を決めていた。

 電子音が静かな部屋の中でエコーするように繰り返される。

 綾のスマートフォンは指紋認証でロックを解除するように設定してあるらしい。〝肉体が無事ならば〟誰であろうと応答できるだろう。


「綾……悪いけど、頼みたいことがある」


 何度めかの呼び出し音が鳴った時、僕の疑念が確信に変わっていく。心が潰されていくのを実感しながら、僕は想定した通り、綾の方へ向き直る。

 幼馴染の顔が、驚きと不安に染まるのが見えたが、それでも僕は彼女に頼まなければいけなかった。 


「電話が繋がったら、何も喋らないで貰っていいかな? 例えこれから先に、何が起ころうとも」

「……え?」


 僕の申し出に綾が目を白黒させた直後、スマートフォンの向こうで音がして、微かな喧騒と息を飲むような気配がした。相手が呼び出しに応じてくれたようだ。

 ……察していたのは、よくない未来だった。仮の話になるが、もしもメリーの中に綾がいるなら、綾の中にはメリーがいるのではないか。普通ならばそう考えるだろう。だが……。

 正直この時点で、僕はその可能性は低いと踏んでいた。最悪の事態は誰も電話にでないこと。そして、次点は――。


『……もしもし?』

「やぁ、綾。久しぶりだね」

『え、ええ。……どうしたの? 急に?』

「……なんとなく君の声が聞きたくてさ。今は家? おじさんおばさんは元気かい? 僕の〝弟は〟君にまた変なちょっかい出したりしてないかい?」

『ええ。家よ。それに、二人とも元気だわ……ちょっかいも、出されてないし』

「……そう。ならよかったよ。君は無防備というか危なっかしいから、心配でさ」


 綾の中に……メリーではない何者かが入っている場合だ。

「君は誰だ?」そう聞きたくなるのを堪えながら、僕は偽物の綾に嘘を交えた質問を繰り返す。

 血が沸騰してどうにかなりそうだった。


「てか、春休みなのにまた部屋に引きこもっているのかい? 大学の……映画愛好会だっけ?」

『……っ、いいえ。写真よ。写真サークル。それに引きこもる気はないわよ』

「おや、それは失礼した。ところでさ。こっから本題。急なんだけど今日の夜から実家そっちに帰るんだ。会えないかな?」

『――っ、ごめんなさい。今日の夜は……実家から離れてるわ。他大学の写真サークルと、合同の旅行があって……』

「ありゃりゃ、入れ違いかぁ。残念だ。合宿ってやつかい? どこ行くの?」

『……江ノ島よ』

「……ワオ。結構遠出するんだね」


 彼女の知っているものは? どんな人物か? 様子はどうだ? 戸惑いはあるか?

 何か叫びたそうにしている綾をジェスチャーで押し留めながら、発言の中に何らかのメッセージ性はないかも考慮しながら、僕は手がかりをかき集めていく。

 結果は……真っ黒だった。

 誰かに脅されて仕方なく演じている様子もなし。少なくともこの時点で、入れ替わり現象が悪意をもってなされたのは確定した。


「じゃあ、会うのはまた別の機会にしようか。あ、バレンタインありがと。手作りチョコ、美味しかったよ」

『どういたしまして。ええ、またそのうちね。じゃあ――』

「っ、と待った。せっかくだ。最後にいつもの謎かけをしよう」

『……へ?』

「……〝君が一番影響を受けた本は何だい?〟」


 知りたいことは知れた。変に刺激するのはよくないので、この辺でまずは引くことにした僕は、最後になんとなく、そう提案した。

 こういう時に出される本で何かを読み取れる訳ではないけれど。それでも、パーソナリティーの一部であることには変わりない。こういう他愛ない質問への答えが、その人を形作る核へ触れることもある。僕はそう考えていた。


「…………っ」

「深く考えなくてもいいよ。物語でも。エピソードでも。比喩でもいい。ちょっとした心理テストみたいなものさ」


 偽物の綾は沈黙している。迷うような唸りが微かに聞こえてきていた。ちょっと踏み込み過ぎただろうか。まぁ、最初からそこまで期待はしていなかったけども。

 仕方がないので、ここは「次に会う時までに考えておいてよ」とでも言ってお茶を濁そうか……。そう思い始めた矢先、不意に偽綾が『…………なんでも?』と、聞き返してきた。

 ――食い付いた。


「ああ。いつものことだろう? 特に生産性のない、言葉遊びさ」


 明るい口調で嘘をつけば、微かな含み笑いがスピーカーごしに聞こえてくる。さて、果たしてどんな……。


『そうね……じゃあ、〝君の名は〟かしら。あとは……うん。〝戸口にあらわれたもの〟……とか』


 抑揚のない声が、物語の名前を口にする。

 それは刃のような鋭さをもって、僕の心臓を一突きにし、沸き立つような不安と恐怖を抉り出した。


「……君は」

『あ、もう旅行の準備しなくちゃ。また電話しましょうね。ああ、そうそう』


 偶然? いや、違う。相手は間違いなく、意図的に物語を選択した。確信があるのだ。自分がことを起こしたという、自己顕示に似た気持ちが。でなければ、さっきまでの探るような声色から、こんなにも高揚した様子を見せるわけがない。

 まだだ。もう少し、この状態の偽綾から言葉を引き出さねば……。


『私、好きな人出来たよ。次に会うときは彼氏として紹介出来ると思うから、楽しみにしててね。――ばいばい』


 だが、僕が会話を再開させんとする気配を読んだのか、僕が口にしかけた問いかけは、あっさりと口にされた爆弾発言に遮られた。

 電話が切れる。

 最後の最後で手酷いカウンターをくらった自覚があった。だが、このもどかしい悔しさは必要経費だろう。少なくとも、ああいった言動と、あんな物語を引き合いに出してくる時点で、正気を疑わなければならないのだから。

 相手は多分、綾に何かをして。どういう訳か、メリーの方にも余波が飛んできた。この辺りが妥当なところだろう。

 問題は、一体どうやって……。そこまで考えていると、ふいに服の袖が控えめに引っ張られる。メリーの姿で震えながら、綾が僕に助けを求めていた。


「どう、なってるの……?」

「……分からない」

「意味、分からないわ。おかしいとこだらけ」

「ああ、そうなんだ。アレが君だなんてありえない」

「それに、メリーはどこよ。私がメリーなんだから、メリーは私になっているべきじゃないの?」

「普通に考えればそうだ。けど……」


 現実はご覧の通り。相棒は行方知らずのまま、僕はいつかのドッペルゲンガーの事件のようにただ一人。怪奇の開ける口の前で立っている。更にその隣には、絶対に怪奇に触れさせる訳にはいかない女性(ひと)がいて……。そんな状況が僕にはあまりにも心細く、恐ろしかった。


「てか、何よ好きな人って。そんなの私いなかったわ。出来る筈がないのよ……! だって、だって私は……」

「……綾、落ち着いて。落ち着こう。お互いに」


 護らなきゃ。でも何から? 隠さねば。もう不可能だ。そう自問自答しながらも、僕以上に混乱しているであろう綾の手を握る。

 安心させるために発した言葉は、彼女にだけ向けられている訳ではない。

 落ち着け。ダメだ。冷静さを損なうな。

 僕は自分自身に何度も言い聞かせる。そうしなければ、気が狂ってしまいそうだった。

「私の中に……一体誰がいるの?」そう綾が呟いても、僕は答えることが出来ない。

 ただ、僕はふと過去に解決した……否、蓋をしたまま記憶している事件を思い出した。


『〝てけり・り! てけり・り!〟』


 狂気に犯され、精神崩壊した中道先生の声を思い出す。

 もう二度と関わりたくなかった、忌まわしき冒涜的な何か。背後より来ると錯覚する濃密な気配は、僕の正気をガリガリと削っていくようだった。


 ――『戸口にあらわれたもの』


 それは、クトゥルフ神話で有名なハワード・フィリップス・ラブクラフトが手掛けた怪奇集に登場する、短編の一つ。

 内容は……いわゆる、入れ替わりものである。

 今の僕にとっては酷く不気味で、それでいてあまりにも不吉な物語だった。

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