The 4th Tale
もう月一投稿でいいんじゃないかとか思い始めてきた。ほら、月一で出てる本って結構あるじゃないですか。
そんなグータラ作者です。如何お過ごしですか。
今回は、PvP回ですね。合流までいけそうなら合流までさせます。
はりきってまいりましょー。
P.S.
感想ありがとうございます。励みになります。
とりあえず、状況確認。
まず、突っ込んで来てるのが3人、後方待機が2人か。
後ろの2人は杖持ってるから、魔法使い。恐らく詠唱中かな。
前の3人の武器は、大剣、双剣、片手剣か。
物理攻撃は、僕の紙装甲からすれば脅威だけど、まずは…後ろから!
僕は、矢筒から四本取り出して構え、放った。
「「「なっ!?」」」
前の3人驚いてるけどなんだろ?
…いや、後ろの2人も驚いてるね。
倒し損ねると厄介なので、3:1で分けて狙った。
その結果、
「えっ!?ガッ!」
「グッ!…くそっ!ロイがやられた!」
三本放った方が戦闘不能になったみたい。一応残りの一本も当たったみたいだけど、2/3以上残ってるな。
ここで初めて僕に脅威を覚えた前衛3人。バラバラに攻めてくる。
「オラァァッッ!!」
「いくぜっ!!」
「オオォォッ!」
大剣、双剣、片手剣の順か!
弓じゃ隙ができる…なら!
「フッ!」
「なぁっ!?クッ!」
「ハッ!」
「グファ!」
僕は、振り下ろした大剣の持ち手、大剣使いの手を蹴る。
そこで軌道が変わり、さらに大剣が手から離れた。
更に追撃で、空中で回し蹴り。頬に当たって倒れていく。
双剣使いが驚いて、攻撃までに時間ができた。
…その隙、貰うよ。
「…シッ!」
「グアッ!!」
また四本放つ。さっきよりも距離は近いから、多少適当に放っても当たる。
全部当たった様で、こっちも戦闘不能。
「くっそおおぉぉぉ!」
片手剣使いが走ってくる。
矢じゃ盾で防がれて致命傷は与えられない…なら!
「…シッ!」
僕は矢を一本だけ放つ。同時に魔法を展開。
土魔法の最初の技、《ストーンボール》を放つ。
「へっ!一本だけなら防げる…イダッ!?」
最初の矢は布石。矢に視線を向けさせ、二撃目の《ストーンボール》を死角に入れる。
魔法は狙い通り足に当たって、相手が転ぶ。
そして追撃の矢を三本放つ。相手は声もあげず戦闘不能になったみたいだ。
そして、大剣使いに神経を向けようとした瞬間、
「オラッ!」
「ヴアッ!」
大剣に斬られて吹っ飛んでしまった。
くそっ、目を離したのがマズかったか!
体力ゲージは6割も削られていた。
…一撃でこんな!?相手のATKが高いのか、それとも僕のDEFが低いのか…。
…後者だろうな、うん。
「《ファイアボール》!《サンダーボール》!」
「…っ!?」
そこに魔法使いから、追撃の魔法攻撃。
ってか二つ!?…くっそ、〈二重詠唱〉か!初期では選べないはずだから、きっとランダムで当たったんだろう。
なんて面倒な。
…でも、それならこっちだって!
「…壁っ!」
「なっ!?」
「…フッ!」
「うぁっ!グアッ!」
無詠唱で土魔法の最初に覚えていた技、《ストーンウォール》を発動。
相手の二つの魔法は壁に当たって消えたようだ。
そして、余裕ぶっこいてた大剣使いに矢を四本お見舞いする。
これであとは、魔法使いのみ。
「クソッ!《ストーンウォール》!」
魔法使いは、僕の矢を脅威と感じたらしく、壁を創る。多分、塹壕戦みたいな戦いをするんだろう。
…でもね。
「…フッ!シッ!ハッ!」
僕は、上に向かって、四本の矢を三回放つ。
相手は何をしてるのか解ってないみたいだ。
「何してんのか知らねーけど、これで勝てる!《ファイアボール》!《サンダーボール》!」
相手はそのまま魔法を放ってくる。僕も、もう一度壁を形成して魔法を防ぐ。
そして、こう言った。
「…ねぇ」
「…?」
「“曲射”って知ってる?」
「えっ…グアアッ!!」
さっき放った十二本の矢が、雨のように相手に降り注ぐ。
これで体力を削り切り、試合終了。
目の前に『WINNER』の文字が踊る。
同時に、
「「「「「ウオオオオオオ!!!」」」」」
「(ビクッ!)」
…そういえば、今まで全く気にしてなかったけど、ギャラリーがいたんだった!びっくりした!
僕が、周りの熱狂具合に戸惑っていた時、
「ゆき!お待たせ」
「あ…、皆んな」
俊をはじめとした友達5人が、揃っていた。
という訳で、本編4話終わりです。
せ、戦闘描写って難しい…。正直舐めてた…。上手く表現出来てるか不安ですが、やりきった感はあるので、個人的には満足です。
でもなぁ…最後駆け足っぽかった。反省。
裏話をすると、もっと短くなる予定でした、戦闘。それこそ、主人公のチート染みた能力でササッと終わらせようかと。
まぁでも、このくらいないと戦闘って感じしないからいいかーとか思ってます。
ではでは、この辺で