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アタシと勇者の恋の話  Ⅶ

こんばんは~。今日はリュミエールの更新はやめとこうと思います。

えー、今回のお話はデート(?)の途中であの人と・・。

では、ごゆるりと~

「・・・で、またアタシのおごりなのね」

「ご、ごめん」

 おかしいわ。コイツは昨日、アタシに礼を返すって言ったのにね。

 また、おごってるんだけど。1368Gのダメージなんだけど。

「別にいいわ。アタシ、気にしてないもの。寛大な女でよかったわね」

「本っ当にすまん!」

「ラウス様は本当に最低だねえ」

「す、すまん・・・・ん?」

 気が付くと《七人の騎士達(セブンス・ナイツ)》の1人、ミサハっていう人がいた。

「ミサハじゃないか」

「ミサハ・・・さん? こんにちは」

「こんにちは、ミアさん。アタシのことはミサハでいいよ」

「なら、アタシのこともミアって呼んで」

「あぁ、よろしくね。ミア」

「ええ、よろしくミサハ」

「あのー・・・女だけの世界に入らないでくれー」

 アタシとミサハが見つめ合うこと1分。

 ミサハがアタシの腕を握る。

「え?」

「ラウス様、デート中悪いんだけどね。この子、借りるよ。あぁ、安心しな。すぐに返すから」

「なっ、デート!?」

「絶対、返せよ」

「アンタものらないの!」

 とツッコんだけどそのまま、ミサハに引きずられていった。




「ミ、ミサハ。どうしたの?」

 アタシは人気(ひとけ)の少ない場所に連れてこられた。

 え、アタシ何されちゃうの? え? え?

「お初にお目に掛かります、魔族の姫、ルミア・ハーディア様」

 ミサハはさっきまでとは違い、真剣な表情で(かしず)く。

「な、何? もしかして、アタシの正体知ってたの!?」

「えぇ。アタシは魔族と人間のハーフですから。混血でも、一応は魔族のはしくれ。長の娘たる貴女様のことは一発で分かります」

「う、うそ・・・」

 脱力してしまった。一生懸命、隠そうってがんばっていたのに・・・。

 まさか、勇者の仲間にバレるとは。もう、終わりだわ。

「安心してください。アタシはラウス様には申し付けたりはいたしません」

「ほ、本当!?」

「はい、もとよりアタシたちは魔王たちと戦う意思はございません。ですが、試合をするような感覚で戦わせてはいただきます」

「そ、そうなの?」

「後、アタシたちは明日(・・)、魔王城に乗り込みます」

「え」

 あ、明日!? え、三ヵ月後じゃないの!?

「王の命令です。いたしかたありませんが。覚悟はしていてください」

 ミサハはそう言うと優しい顔になり、また腕をつかむ。

「じゃ、ラウス様のところに戻ろうかね」

「え、え、え?」

「ほら、早く!」

「にゃあ!?」

 また、引きずられた。




「お、帰って来たか」

「ただいま」

「ミサハは?」

 そう、ミサハはアタシをここの近くまで連れてきてさっさとお暇しやがったのだ。

「逃げたわ」

「そっか。・・・あー、ミサハ。実はな、明日大切な用事があるんだ」

 ラウスは真剣な面持ちになり、アタシの肩をつかむ。

「だから、今日は続きができない」

「えぇ」

「明日、魔王と話し合えたら。またここで、デートしてくれるか?」

「もちろん」

 笑顔で言った。

「じゃあな」

「じゃあね」

 アタシも成功するためにがんばらないと。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

次回は明日更新です。

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