アタシと勇者の恋の話 Ⅴ
こんにちは! 成人を迎えた皆様、おめでとうございます。
人生の大先輩たちに心より祝福いたします。
今回は勇者率いる7人の仲間たちが登場します。
では、ごゆるりと~
ど、ど、どうしよう! 女騎士の後にさらに6人も勇者の仲間が来ちゃったわ!
や、やばい・・・バレる! 無理無理無理無理!
「ミア、紹介するな。俺の仲間だ」
「じゃあ、あたしからさね。あたしはミサハ・リディク。騎士さ、よろしくね」
「俺はリオン・グングニルだ。槍使いだ。よろしく」
「で、わたしはアトハ・ユズリハナ! で、この人は愛しいお兄ちゃんの」
「カザハ・ユズリハナ、よろしく」
「オレ、ヤン・フーリン言うネ」
「・・・リガル・デリルだ」
「あ、私はリーニャ・テルーファちゃん言うんよ。よろしゅうね」
「え、えぇ」
一気に自己紹介をされ戸惑ってしまった。・・・すごいわ。この7人。だてに勇者の仲間をしてるわけじゃないのね。
光の加護を受けているわ。魔族が触れるだけでも傷つくように。
「アタシはミアよ。さっきまでこの勇者の案内人をしていたの」
「そうか、それは《七人の騎士達》を代表して礼を言おう」
確か、・・・リオンだったわね。リオンが深々と礼をした。
アタシは勇者の方を向き、
「仲間が見つかってよかったわね。もう、いいでしょ? あぁ、おごりの礼はいらないわ。・・・急いでいるから。セブンス・ナイツ? さんだったかしら。ごきげんよう」
と早口でいい。彼らに背を向けさっさと歩く。
「あ、ミア・・・」
後ろから勇者の悲しげな声が聞こえたが無視する。胸がズキンと痛んだが仕方のないことだ。
所詮、アタシが勇者に恋をしたところでそれは叶わない恋だ。
人間と魔族が恋をしてもそれを否定する奴らは多い。後で後悔するのはアタシだ。
後で泣くのはアタシだから。最初っから諦めたらいいのだ。この想いを否定したらいいのだ。
「なあ、ミア!」
もう1度、呼ばれ、立ち止まる。
「また逢えるか!?」
「・・・・・」
やめて。それ以上、アタシに関わらないで。
「俺! 明日もフラフラ彷徨ってるから! もし、逢えたら、礼するよ! 聞いてほしい話がいっぱいあるんだ!」
やめて。やめてよ。
「今日! 楽しかったぜ! 明日な!」
「・・えぇ、明日ね」
努力空しく、アタシは振り向き彼に・・・ラウスにそう言っていた。
おかしいわね。まだ、知り合って1日も経ってないのに、心を奪われるってこんなのなのかな?
やだなぁ・・・。でも、嬉しいな。
「お帰り、ルミア」
「ルミア、お帰り!」
「ただいま、ベルゼ、レヴィ。・・・他のみんなは?」
ドアを開けるとベルゼブブとレヴィアタンが迎えてくれた。
「他のみんなは遊んでいるよ。ところで、ルミア。遅かったね。勇者にでも会ったのかい?」
「え、そ、そんなわけないじゃない!」
どうして、分かるの!?
「ルミア、汗すごいわよ」
「図星だね。しかも、恋してる顔だ」
「好きじゃないわよ! あんな奴!」
しまった・・・。言ってしまった。
「いや、別に好こうが好かまいがボクには関係ないんだけどね。まあ、応援はしてるよ」
「そ、そう?」
「アタシも応援するわ! 明日はおしゃれしないとね!」
「えぇ!?」
誰も逢うとは言ってないわよ!?
「「だって、見てたもん」」
「な!? こ、こんのぉぉぉ! アホ妹がーーーーーー!!!」
叫び声が城内に響いた。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
次回の更新は水曜日です。




