新年の抱負発表会
読者の皆様、初めての皆様、新年あけましておめでとうございます。
今日から今年の初投稿をさせていただきます。
下手ではありますが今年からもよろしくお願いいたします。
では、ごゆるりと~
元旦。現在、スフェラちゃんとシェアラちゃんが振袖を、俺とおっさんが袴を着ている。
いや、そんな説明をしてる場合じゃないな。まずは、みんなに言わなきゃいけないことがある。
「では、みなさんご一緒に!」
「「「「あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします!」」」」
俺個人から言うと、今年からも『勇者になるのが嫌な俺は魔王になろうと思います。』をよろしくお願いします。
「で、レグ。どうして私たちは集められた?」
「うん、なんか今年の抱負をみんなで言うらしいよ」
なんか、黒子っぽい人から紙もらったから。
「司会は俺、レグ・ハーディアが務めます! じゃあ、おっさんからな」
「お、俺!?」
おっさんは俺の突然のフリに戸惑いつつもうーん、と考える。
「あー、俺のはあれだ。『今年こそはシェアラに「パパ❤」もしくは「お父さん❤」って呼んでもらう!』だな」
「はい、次」
「なんかコメントないのか!?」
親バカは放っておくのが一番だ。
「じゃあ、次はシェアラちゃん」
「私・・・? 私は、『レグの貞操を奪うために武力行使で攻める』」
「・・・・マジですか?」
「うん、本気」
シェアラちゃんの瞳は本気だ。本気と書いてマジと読むくらい本気だ。
自分の貞操が危機ってるんですけど、どうしましょう。
「つ、次、スフェラちゃん!」
「あたしはもちろん、『アスモデウスさまの妻になること』に決まってるわ。それ以外にありえない」
「えー、俺やだな」
スフェラちゃんの抱負に対しておっさんは本気で嫌そうに顔をしかめる。
今度はおっさんの貞操が危機ってるな。
「はいッ! 全然、否定されてもいいです! むしろ否定して拒否してください!」
どんだけ精神強いんだよ。
「えー・・・」
「そんな蔑みの目もイイです!」
「スフェラは放っておいて、レグの抱負は何?」
「俺?」
俺かぁ・・・。みんなに聞いてて全然考えてなかったな。
うーん。えー? あー・・・。あ。
「俺は『一人前の魔王になってみせる』かな」
「レグらしい」
シェアラちゃんは微笑んでそう言った。うわ、超かわいい。
「そこ! 俺の娘に手は出させん!」
「アスモデウスさま! 結婚してください!」
「こっちに来るな!」
はぁ・・・。今年もこんな感じだけど、本当によろしくな。
「新年くらい静かにしろーーーーー!!」
怒鳴り声はどこまでも響いた。
最後までお読みいただきありがとうございます。
次回の更新は明日です。




