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スフェラのお家にいらっしゃーい  六

今回でミュコス家訪問編終了です!

後、がんばって二本立てにしよーかなーと考えております!

では、ごゆるりと~

 鬼気迫る表情のスフェラちゃんに連れられてやって来た所は女の子らしい部屋だった。

 スフィリちゃんとか好きそうだなーって思う。そういえば、今日来てるんだっけ? 広いからそう会わないかー・・。

「スフェラ、ここはどこ?」

「あたしとスフィリの共同部屋よ」

「へー、なんか意外だなー」

 スフェラちゃんも意外と女の子趣味あったんだな。

「今、失礼なこと考えたでしょ」

 むっ、とした表情でスフェラちゃんが睨んできた。つーか、読心術かよ。

「別に考えてないよ。あ、あははは・・・」

「ふん、いいわよ。あんたごときに女の子らしくないと思われても悲しくないもん」

 あちゃちゃ・・・。拗ねちゃったみたいだな。

「でも、懐かしいわね・・・。ここで、スフィリと一緒に勉強してたの」

 ぽつぽつとスフェラちゃんが思い出話をし始めた。

 俺もシェアラちゃんも黙ってそれを聞く。

「うさぎのぬいぐるみを奪われたのもここだし、メイド修行したのもここよ。アスモデウスさまの所に配属する報告を受け取ったのもここなの」

 微笑んで語るスフェラちゃんの横顔をちらっと見る。スフィリちゃんのことを話すときの顔はとても優しそうだった。やっぱりお姉さんなんだな・・・。

 俺にもレノがいるから分かるんだ。いっつも変態っぽいスフェラちゃんだけど本当はメイドの女王になったスフィリちゃんのことを心配してるんだよな。

 そう思うと急にスフェラちゃんが大人びて見える。

「レグ・・浮気は禁止」

「痛い!」

 どうやらずっとスフェラちゃんのことを見つめていたらしい。怒ったシェアラちゃんは俺の足を蹴ってきた。

「あー、はいはい。いちゃいちゃすんのはいいんだけどね? せっかくの雰囲気を壊さないでよね」

「「・・・・・・」」

「な、何よ」

 珍しく真面目なことを言ったスフェラちゃんを俺たち2人はマジマジと見つめていた。

 本物のスフェラちゃんですか? って聞きたくなるくらい。

「いや、別に」

「なんでもない」

「? まぁ、いいけど」

 スフェラちゃんがため息をつくといい所にメリィちゃんが来た。

「スフェラ先輩ー。リィ様がアスモデウス卿と話すことがあるんで先に帰れって報告があったっす」

「ん。分かったわ」

「では、さよならっすー」

 メリィちゃんを見送ったスフェラちゃんは俺たちに

「帰るわよ」

 と言った。

「分かった」

「おう」

「じゃ、先にいっとくわね」

 スフェラちゃんが行ったので俺とシェアラちゃんだけになる。

「・・・・」

「う」

 シェアラちゃんの目は『さっきみたいなことしたら許さないから』と言っていた。

「レグ、行こ」

「う、うん」

 シェアラちゃんに手を引かれ俺は部屋を出た。

とても続きそうな終わり方ですが訪問編はこれで終了です!

後で80話を更新します。待っていてください!

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