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暴食姫、ダイエットを決意する  ・放棄・

遅くなりましたー! すみません!

今回でダイエット話は終了です!

初心なベルゼブブさまを見てあげてください~

 ど、どうしよう! レグくんが来るのか・・・。ボ、ボクの服装、変じゃないかな?

「ねえ、スフィリ・・・」


「ただいまですー」


「早っ!?」

 ボクが驚くのも仕方がないんだよ? だって、ミトハは行ってくると言って1分も経たない内に帰ってきたんだから。横にはレグくんもいた。

「あれれぇ? ベルゼブブ様、早く逢いたかったんじゃないんですかぁ?」

「なっ、そ、そんなこと!」

 逢いたかったけど・・・。い、今のボクは太ってるんだよ・・・?

「えっと、久しぶりだな。ベルゼブブとスフィリちゃん」

「へ? あ、う、うん。久しぶりだね、レグきゅっ」

「久しぶりなのだー」

 か、噛んだ・・・・。うぅ、レグくん、そこ噛むところなの? って言う顔をしないでくれ・・・。

 後、ミトハ。笑うな! 絶対に今日の晩飯、抜きにしてやるからな・・・!

「さて、スフィリ。邪魔者は消えましょうかー」

「なるほど、気が利くのだー」

 そう言った2人はボクとレグくんを残して退散する・・・ってマジで!?

「なぁ、ベルゼブブ。ミトハから、お前が俺に用があるって聞いたんだけど」

「え、そそそんなこと言ったのかな!?」

「うん。まぁ、俺ができる範囲内でなら協力するけどな」

 レグくんはボクを真っ直ぐ見て、ニッと笑った。

 あぁ、ボクは彼のこの笑顔が好きなんだな。

「うん。じゃあ、聞いてもらうよ。単刀直入だけどレグくんは痩せている女性と太っている女性、どちらが好きかな?」

「本当に単刀直入だな・・」

 と呆れつつもレグくんは真剣に悩んでくれる。

「痩せすぎてても嫌だけど、まぁ、痩せてる女の子かな」

「・・・・うぅ」

「え!? なんで、泣くんだ!?」

 もう、終わりだ! レグくんに嫌われた!

 レグくんならどっちでもいいって言う答えを出してくれると思っていたのに・・・。酷いよ。

「あ、でも」

 と、レグくんが言ったけど、絶望していたボクには聞こえなかった。


「痩せようとしてがんばってる女の子は好きかな」


 その言葉は鮮明に聞こえた。レグくんは照れくさそうに笑う。

 そんな彼の微笑みを見て、己の自己中心的さを恥じいた。だって、レグくんだって人間なんだ。ボクが勝手に作り上げた幻想のように正しく、気高い存在なわけがないのだ。

 ボクが押し付けた勝手な妄想のレグくんはもう、ボクの中にはいなかった。

「努力しようとする子って素敵だと思うぞ。つーか、なんで?」

「え、あ、いや・・・最近、太ったから・・・」

「? 前と変わってねえけど?」

「え・・・?」

「マジだよ。これ、簡易体重計」

 ん、とレグくんに渡されたのでボクは恐る恐る、乗った。体重は10Kg分、減っていた。

 な、なんだったんだ・・・。今までの悩みは・・・。

 ふと、ドアを見るとミトハが「てへ☆」と舌を出しながらごめんなさいと謝っている。

「・・・ミトハァァァァァァ!!!!」

「ひええええええ!」

 城に怒号が響き渡った。

最後まで読んでいただけて光栄です。

次回の更新は水曜日になります。

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