暴食姫、ダイエットを決意する ・会議・
前回の続きになります。
ミトハが考えたダイエット方法とは? では、スタートです!
「では、第一回ベルゼブブ様ダイエットしましょう! を始めますよー。主催者はミトハ・ユズリハナちゃんです☆」
「助手のスフィリ・ミュコスだぞ!」
「な、なんだい・・そのダサイ、ネーミングセンスは?」
ダイエットと聞くだけで頭が痛くなるよ・・・。しかし、ミトハの残念なネーミングセンスはアスモデウスと似ているね・・・。いや、本当だよ?
「むむ! いくら、ベルゼブブ様でも文句は許しませんよ? さて、10Kgも太ってしまったベルゼブブ様はどうしたら痩せると思いますか? スフィリ」
ミトハは「10Kg」と「太って」の部分を強調して言う。ムカつくという気持ちと自業自得だよね、という気持ちが胸の中に広がった。
で、ミトハに質問を投げかけられたスフィリはうーん、とうなりながら悩んでいた。そして、ポンッと手を打つと、
「運動したらいいと思いますなのだ」
と笑顔で言った。うん、もっともな意見だと思うね。
「確かにそれも考えました。でも、ベルゼブブ様が食べもしないで運動すると思います?」
「いや! ボクだってそれくらい・・・」
「無理なのだ・・・」
「スフィリーーーー!?」
くっ、見事な連携技だね・・・。
「だって、運動したらお腹が空くのだ。そしたら、運動した分ベルゼブブさまは食べるのだ。変わらないのだ・・・」
「う・・・」
確かに、スフィリの言う通りだね・・・。じゃあ、どうしたらボクは痩せれるのかな?
「そこで、ミトハちゃんは考えました! これで、ベルゼブブ様も簡単に痩せれますよー・・・ふっふっふ」
「い、いやに気持ち悪いね、でその方法はなんだい?」
「聞いて驚いてはいけませんよ? その方法は・・・」
「「ほ、方法は・・・・」」
ごくっ、と喉を鳴らしボクとスフィリはミトハに詰め寄る。ミトハはドヤ顔でボクを見て、
「今日から断食です!」
と言った。
「はぁ!?」
バカなのかい!? コイツは頭まで残念なのかな!?
「だから、逆転の発想ですよー。食べて太ったのならむしろ食べなければいいんですよ!」
「そ、それは盲点だったのだ! さすがはミトハだぞ!」
「ふふふふ! もっと、褒めてくださいね!」
と勝手に話を進めるアホ2人。ボクはもう限界寸前だった。
「暴食姫から食べること取ったら何が残るんだよ!」
「え・・・・? そんなの、何も残りませんよ?」
こ、この女! 当たり前のように・・・!
「ボクは! 食べながら! 痩せたいの!」
「それは、全国の痩せたい女性を敵に回したものですよ・・・」
ミトハは面倒臭そうにボクに言う。
「なら、レグに聞いちゃえばいいじゃないですか」
「え」
「今から呼び出すので、おめかししちゃってくださいねー」
「えぇぇぇぇ!?」
た、大変なことになってしまった。
次のお話でダイエット終わりです!
今、思ったのですけど、ダイエットしてませんねー。
あははは・・・気にしちゃダメです!
次回の更新は明日になります。




