表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/140

傲慢王と三角関係 後半

お久しぶりですー。

実は来週から期末テストが始まるので日曜日は更新できません。

なので、今日は2本立てでお送りします。

「で、なんですか? ルシファー様」

 相変わらずムカつく顔で食堂の椅子に座っている執事サマエル。

 ったく、俺様だからここまで配偶よくしてっやてるものを・・・。しかし、ルシフェルを傷つけたからお仕置きも必要だろ?

「なんですか? じゃねえよ。お前、よくルシフェルの前に来れたよな」

「あぁ、西勇者学校であんたとルシフェルが暴れて校舎半壊させて以来ですね」

 西勇者学校はコイツとルシフェルが通っていた学校だ。そこで、ルシフェルはサマエルや他の人間共から迫害を受けていた。

 そこをこのイケメンルシファー様が助けてやったってわけだ。

 ま、その後、学園長から「魔王なのに大人げない」って怒られたけど。

「あんたも物好きですよね。あんなクズの為に怒ってるなんて」

「ルシフェルはクズじゃねえ」

「は?」

「ルシフェルは俺様のこと殺そうとするけど、本当は甘えんぼで料理上手くて怖がりなんだよ! それにな、アイツは胸はねえけど笑うとカワイイし頭いいし、俺様にふさわしい最高の女だ! 何も知らないくせにアイツをクズと呼ぶな!」

 俺様はバンッと食堂の机を叩いた。すると、サマエルは顔を真っ赤にして立ち上がった。そして、俺様を睨む。

「なんだよ」

「何が知らないだ! 俺の方がルシフェルと長く過ごしてきた! 俺の方が・・・俺の方が・・・」


「アイツのことを愛してるんだ!」


 衝撃の言葉だった。サマエルは涙目で、睨みつけてくる。

「幼いころからルシフェルのことを好きだった。お前さえ現れなかったら将来を約束されたはずだったのに!」

「・・ま、待てよ? じゃあ、お前がルシフェルのことイジメてたのはあれか? 好きな子の前じゃ素直になれないってやつか?」

「・・・・・・そうだ」

 うわぁ・・・そういう系? 何、俺様があんなに文句言われてたのはそれに対しての恨みか?

 逆恨みにもほどがあるだろ。

「俺がここに配属されたのも無理に頼んだ。お前からルシフェルを奪うためにな!」

「はっ、無理だな! ルシフェルは俺様のこと超好きだからな!」

「ふん、あんたが手を出さない限りは俺にはいつでもチャンスがある」

「バーカバーカ、それを負け犬の遠吠えって言うんだよ!」

 それから小一時間くらい言い合いをした。

「・・・執事用の部屋に行く」

「俺様も部屋に行く」

「「ふん!」」

 俺様は転送魔法(テレポート)を唱えて部屋に行った。

こんこん

 ノックする音が聞こえる。ルシフェルか?

「ルシファーくん、いる?」

「いるから、入れ」

「うん」

 俺様がドアを開けるとルシフェルが俺様に抱きついてきた。

「わっ」

「ルシファーくんルシファーくんルシファーくん・・・・っ」

「どうした」

 子供みたいに泣きながら俺様の名前を呼ぶルシフェルの頭をなでた。

「ごめんね、サマエルに酷いこと言われたよね? あたしのせいだわ・・・あたしのせいでルシファーくんが傷つけられた」

「大丈夫だって。俺様は《七つの大罪》のルシファーだぞ? あんな奴の戯言なんぞ痛くもねえ」

「ほんと?」

 ルシフェルは首を傾げて聞いてくる。ちょっと、可愛かった。

「おう、だからお前も部屋に戻れ」

「・・・分かった。じゃあね」

 ルシフェルは渋々部屋に戻って行った。

 疲れたな・・・さあ、明日もがんばろ。俺様はふとんに倒れこむように眠りについた。

次話の更新は5時くらいになりそうです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ