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傲慢王と三角関係 前半

お久しぶりです!今回から《七つの大罪》を中心としたSSです!

最初は傲慢王ルシファー視点のルシフェルちゃんとのその後のお話です~

では、スタート!

 朝、俺様は眩しい朝日に起こされる。ルシフェルとキスをしてからまだ、一週間しか経ってないのか・・・。

 あれから、アイツ、毎日のようにキスをねだるようになったし俺様に話すらさせないし・・・。なんなんだよ。もう・・・別にいいんだけどなぁ?

コンコン

 とか、考えてたらさっそく起こしに来た。でも、今回は鍵を厳重に閉めたからな。いくら、アイツでも・・・

「ルシファーくん、おはよう」

 勝手に入って来ちゃってる!? えぇぇぇ!? なんで!?

「お、おはよう・・よく、入れたな」

「うん、ちょっと、ピッキングに時間掛かったけどがんばったわ」

「そ、そうか・・・・」

 今、さらっと怖いこと言った。大事なことだからもう一回言うけど、今、さらっと怖いこと言った。

「ん」

 ルシフェルは何も気にせず俺様に唇を差し出す。ったく、なんでこんな恥ずかしいことさせんだよ。

 とか、思いつつ仕方なくほっぺにキスをした。し、仕方なくなんだからな!

「今日も一日、ルシファーくんが無事でありますように」

 う・・・・、ったく、本当に・・・コイツは・・・。

「そ、そんなことしなくったって俺様は最強でイケメンだから大丈夫だって! それに・・・お前もいるし」

 キャー! 恥ずかしい! 今、絶対顔真っ赤だ! おい、ルシフェル! お前も「し、新婚旅行はどこがいいのかな・・・?」とか言うな!

「あ、あのね、ルシファーくん。今日からここに新しく執事として配属される人が来るらしいの」

「えー・・・男・・・」

しゅんっ

「でよかったなー」

 あ、危ねえ・・・。横にグングニル通ったし。頬から血、滴ってるし。

「でも、ルシファーくんと毎日イチャイチャできないわ」

「いや、せんでいいし」

「恥ずかしがらなくてもいいのよ。愛してるから」

「だから・・・」

 ピンポーン

「来たみたいね、ルシファーくん行きましょ」

「ちょっ」

 ルシフェルは俺様の手をギュッと握り歩く。そして、広間に繋がる階段を下りて門を開こうとした。

 コイツ、意外と手が小さいなー、とかいい匂いするわーとか思ってなんかねえんだぞ!

 しかし、俺も男だ。女に門を開けさせるわけにはいかねえからな、うん。

「俺様が開ける」

「ルシファーくん・・・男らしいわ」

 無視して開けるとそこにいたのは、見覚えのあるルシフェルと同い年くらいの少年だった。

「初めまして、傲慢王ルシファー様。本日から執事として配属になったサマエル・グングニルです」

「サ、サマエル・・・どうしてあなたが・・・」

 心なしか、ルシフェルの俺様の手を握りしめる強さがゆるみ震えていた。

 思い出した。サマエル・グングニル。確かこいつはルシフェルのいとこでルシフェルが俺様と結婚することに対してとてもバカにした男だ。

 俺様のことを「落ちぶれた魔王」って言いやがったから、覚えてるぜ。

 ルシフェルが恐れている親戚の一人だ。なんで、こいつがいんだよ・・・。

「聞こえなかったのか? 配属されたんだ」

「・・・」

「・・ルシフェル、部屋に帰れ」

「で、でも・・・」

「いいから」

「・・・・分かりました」

 ルシフェルは悲しげにうつむき、たたっと部屋に戻った。

「久しぶりだな、サマエル、だっけ?」

「はっ、落ちぶれた魔王に覚えてもらって光栄ですよ」

「どーでも、いいからよ・・・」

「?」

 俺はニヤッと笑い、


「男だけで話そうぜ」


 ルシフェルを怖がらせた罪は重いぜ。

 戦闘態勢はばっちりだ。俺様はサマエルの顔を見据えた。

次回の更新は金曜日です~

微妙な終わり方ですみません! 次回は甘々にしますので!

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