さすらいの着ぐるみ PART4
どもども~。今回で憤怒姫サタン編終了になります!
では、スタートです!
「・・・・うぅ」
床に倒れて泣いているのは姉御サタンさんにお仕置きされた淫乱王アスモデウスだ。
つーか、おっさんがここまでボコボコにされたのって初めて見るかも。
「ふん、あたしの機嫌を損ねたアスモが悪いんだぜ?」
「すいません・・・」
そのボコボコにした本人、姉御サタンさんは言葉とは裏腹に嬉しそうだ。現におっさんを見下ろしながら太刀を振り回している。うおっ、危ねーな・・・。髪がまた散ったじゃねーか。
「他の《七つの大罪》は元気か?」
ふと、姉御サタンさんは太刀を振り回すのをやめ、おっさんに手を差し出しつつ尋ねた。
「みんな、元気だぜ。あ、マモンは会ってねえけど」
「マモンか・・・あいつ、人間好きじゃねえもんな」
と、話しているマモンとは強欲王マモンのことである。ベルゼブブ同様、彼についてはよく知られてない。
「にしても、姉ちゃん・・・よく、キモノ着て暴れれるよな」
「はっはっは! ようやく姉ちゃんのすごさが分かったか! いいことだいいことだ!」
「うわっと・・・分かったから嬉しさのあまり俺の大事な城を壊すな!」
・・・本当にこの人、暴れるの好きだよな。
「悪ぃな。さ、そろそろ帰るか。アスモ、シェアラ、あのメイドちゃんを呼びに行ってくれ」
「分かった」「なんで私が」
サタンさんに頼まれ渋々、2人はスフェラちゃんを呼びに行く。
俺と姉御サタンさんだけの空間になった。
・・・・うわああああ! 今更だけど超緊張してきた! なんだろ、姉御サタンさんの威圧感ぱねぇ!
「レグだっけ」
「は、はひぃ!」
沈黙を破ったのは姉御サタンさんだった。突然の声に変な奇声を上げる俺。
「あっはっは、そんなに緊張すんなよ。普通に接してくれ」
おっさんやシェアラちゃんに対する時の声色とは違う、我が子を愛おしむ母のような優しい声色で姉御サタンさんが言う。
「えぇと・・・はい」
「お前って真面目な顔してたらちょっとハデス様の面影あんな」
「え!」
意外だ。1度も言われたことないのに・・・。
「あたしたちは・・・《七つの大罪》は元々、孤児だったんだ」
「・・・!」
「だから、ヨシュアとレミリアを引き取った」
「あのおっさんが・・・」
「ははっ、それも今じゃいい思い出だ。なあ、レグ」
サタンさんは俺の肩を掴んで、言う。
「アスモを頼む」
もちろん、答えなんて決まってる。
「はいっ」
笑顔で俺は答えた。サタンさんも微笑む。
「お、来たみてえだな」
「サタンさまっ、もう城に帰るの?」
「おう、がんばって道案内してくれよな!」
「・・がんばる」
サタンさんはライムちゃんを抱えながら、大人としてあるまじきことを自分の執事と専属魔術師に言う。
やっぱ、《七つの大罪》って残念だな。
「姉ちゃん、じゃあな。迷うなよ」
「誰に向かって口聞いてんだ? ・・・がんばって迷うぜ」
「「「「「「ダメだからな(ね)!?」」」」」」
一同一斉にツッコミ。
サタンさんはキモノが乱れるのも構わず、ヨシュアとレミリアちゃんの手を握りしめ走り去って行った。
次回の更新は水曜日です!




