レグ、修行する ~魔法初級編~
翌日、俺はおっさんに城の中にある広い部屋に連れてこられた。
「よし、まず一日目は魔法についてだ」
「はーい」
「んじゃ、お前が何属性の魔法が得意なのか診断するぞ」
「おう」
魔法には火・水・土・風の四大属性がありそれに自然・氷・雷・光・闇の三属性が追加された九属性がある。シェアラちゃんは氷と水、リオレさんは雷と人間や魔族にも得意不得意があるのだ。
「じゃあ、目を閉じろ」
言われたとおりに目を閉じる。
「今、お前は何もない真っ白なせ界にいる」
俺は白い世界に立っていた。
「その世界に何かが生まれたとする、お前に世界には何が生まれた?」
「・・・・・・」
白い白い世界に現れたのは深い深い闇とそれを照らす炎だった。
「・・・炎と、闇」
「OK、目を開けろ」
ぱっと開くと部屋の灯りで目がくらむ。
「んー、つまり、お前は炎魔法と闇魔法が得意なんだな。さすがはハデス様の孫だぜ」
「炎か・・・」
「じゃあ、次は初級魔法からな。闇魔法は当分は無理だ。あれは、上級魔法しかねえからな」
「分かった」
「じゃあ初めにファイアーボールから」
ファイアーボールは魔法の初級中の初級だ。これができないと魔法の才能なんてない。ま、俺は勇者学校に行ってたからできる・・・はずだ。多分。
「灼熱の剛火球、ファイアーボール!」
ぽんっ
「なっ」
出来た魔法は現れて消えた。しかも、魔法陣もやけに小さかった。
「あー・・・魔法以前の話?」
「そ、そんなはずは!」
「あのな、レグ。魔法ってのはただ、唱えりゃいーってもんじゃねえんだぞ?」
「・・・そんなの知らねーし」
シェアラちゃんみたいに簡単にできたらいいのにな。
「魔法を甘く見ないで」
「シェアラちゃん!?」「シェアラか」
扉の前にシェアラちゃんが立っていた。その瞳は真剣そのものだ。
「魔法を使いたかったら頭の中で作りたい物をイメージする。後は魔法を信じるだけ」
シェアラちゃんはそれだけ言うとスタスタと出て行ってしまった。そして、また、戻ってきて、
「これ、差し入れだから」
とサンドイッチ(ただし具なし)と大量のクッキー(ただし色は赤)を置いていった。
「差し入れも来たということで休憩にすっか」
「ん」
こうして午前の修行は終わった。
次回の更新は水曜日です。




