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おっさん魔王とメイドと魔女

 城の門を開ける前にシェアラちゃんにお礼を言わないとな!

「シェアラちゃん、ありがと・・・・・アレ?」

 彼女はいつの間にか消えていた。・・・不思議な子だったな。いつか会えるといいな。さあ、気を取り直し門を開こう!

ぎぃぃぃ・・・・

 門は古いらしく高い音を出して開き始めた。そして、俺は城内に入った。そこには・・・


「おい、どこのどいつだぁ? 突然開くとかもう、エッチ」


 風呂上りなのか腰にバスタオルだけを巻いた40代の渋いおっさんが立っていた。

「・・・・・・えっと、アスモデウスさん?」

 辛うじて俺は質問した。

「え? あー、そうそう。俺が魔王のアスモデウスくんでーす☆ ちなみに現在愛人募集中!」

 アスモデウス、超おっさんの超お茶目さんだったぁぁぁ!! 俺、今日からこんな奴の下で見習いするのか? 未来が・・・暗い・・・。

「で、お前誰? 俺、女の子しか興味ないけど」

「あ、そうだった。俺、二日くらい前に履歴書送ったレグ・ハーディアです」

「・・・そんなのあったっけ?」

「え!? ちゃんと、大きい字で了承を得てくれたじゃないですか!」

「・・・・・・・・・スフェラ、ちょっと来てくれ」

 頼りねえな、魔王。おっさんに呼ばれて来たのは栗色のセミロングにメイド服の美少女だった。

「はい、アスモデウス様。何か御用ですか? は、もしかして初夜の準備ですか!?」

「今日から魔王見習いになるらしい、レグって少年が来てるんだけど、いたっけそんなの」

「放置プレイですか!? いや・・・はい、二日くらい前にそのような書類は届いていましたよ」

「マジか~・・・。うーん、ま、いっか。じゃあ、スフェラ、城の案内よろしくな」

「ご褒美は抱いてくれると・・・」

「じゃ、着替えてくるから」

「あぁ! でも、冷たいアスモデウスさまも素敵・・・」

 この子、タフな上にM体質か? 取り合えず俺はスフェラちゃんに案内をされることになった。



「あたしの名前はスフェラ・ミュコスよ。ここのメイドでアスモデウスさまの本妻になる予定なの」

「予定かよ! 俺の名前はレグ・ハーディア。今日からよろしくな」

「アスモデウスさま以外の男と馴れ合うつもりはないわ」

 この子、すっごい冷たい。デレとツンの差が激しすぎる!

「ここが、今日からアンタの部屋よ」

「うおっ、広い・・・・」

「ま、客用だしね」

「えっと、トイレとバスルームは・・・」

「それはこっち・・・って何勝手に開けてんのよ!」

「いいじゃん、俺、汗掻いてるし」

 と言いつつバスルームのドアを開けると


「・・・・・」


 シェアラちゃんがいた。バスルームだから当然全裸だ。赤面して硬直している俺をよそにシェアラちゃんは無表情で恥らう様子もなくこっちにぺたぺたと歩いてくる。

「もう、レグのエッチ」

 そういうセリフは恥らいながら言った方が萌えぐほぅう!!

 本当にここで俺はうまくやっていけるのか? ・・・それよりもラッキースケベ、恐るべし。ぐふ。

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