魔王DE人生ゲーム
シェアラちゃんとおっさんの事件から二日が経った朝。何事もなかったように二人は過ごしている。あぁ、平凡って素晴しい。つくづく俺はそう思う。ただ、例外もいるわけだが・・・。
「シェアラ、今日からあたしのことは雌豚お母様って呼んでもいいんだからね」
「クズ」
「はぅん!」
何を隠そう、スフェラちゃんのことだ。あの後、1人だけぼっち状態だったスフェラちゃんにおっさんが自分とシェアラちゃんが親子だということを教えたのだ。それからと言うもの、ずっと、シェアラちゃんに母親アピールをしている。
「誰が悲しくて、ドMの同僚のことを母親呼ばわりしないといけない?」
「それは、あたしがアスモデウスさまの将来の妻だからよ!」
「寝言は寝て言え、クズメイドが」
「ありがとうございます!」
昨日からこの調子なのだ。鬱陶しすぎる。それは、おっさんも同じのようで非常に面倒臭そうな顔で2人を見ていた。
「あー・・・なんか、暇だなー。誰か、俺を楽しませろ」
「はい! では、あ、あたしと」
「却下」
「い、言う前から断られた!? うぅ・・・悲しいですけど嬉しいです」
「シェアラはなんかあるか?」
「あら、不思議。こんなところに『魔王DE人生ゲーム』と言うものがある」
「「「・・・・・・・・・・・」」」
まさに、棒読み。明らかに自分が用意したとしか思えない言動だ。
「というわけで始める」
「「どういうわけで!?」」
「受けて立とうじゃないの!」
「「え、そういうノリなの!?」」
全く、女子のノリというものは未だに理解ができない。
で、魔王DE人生ゲームが始まったわけだが。ルールは普通の人生ゲームと同じである。ただ、人間が魔王に変わっただけで。なので、ここははしょるぞ。
順番はおっさん→スフェラちゃん→シェアラちゃん→俺だ。つーか、本当にジャンケン弱いよなー。
「じゃあ、俺から始めるぜ。おらっ」
おっさんが投げたサイコロは6だった。コマを6つ進めるおっさん。そこには何かが書かれていた。
20代くらいの魔王が生まれました。あなたはさらに2コマ進めます。
「「「「マジかよ・・・・」」」」
母親から20代くらいの青年が生まれてきたビビるわ。
「き、気を取り直してあたしがしますね」
取り繕うようにサイコロを投げたスフェラちゃん。その目は8だった・・・え、8!?なんと、サイコロは2つもあったようだ。
「えーと、ふぅ、8番目には何も書かれてないわね」
「じゃあ、次は私」
シェアラちゃんが出したのは10。
下界にあなた(魔王)が降臨します。そして、勇者に殺られます。あなたは、だ・つ・ら・く☆
「・・・・・・・・・・」
「わー! シェアラちゃん! 破いちゃダメ!」
「レグ、止めないでこんなクソゲーなんて抹消する」
「怖い! 目が本気だ!」
・・・・つーか、人生ゲームってこんなんだったっけ?
「せめて、俺にもやらせてよ・・・」
「・・・レグのためだから、我慢する」
「ありがと・・・えいっ」
俺が出したのは2。運まで悪いんだな・・・。
ぷっ、サイコロ2つもあんのに2しか出せないとかダッサー\^O^/ てか、やる価値あんの?
「・・・・・・」
「レグ、破いちゃダメ」
「シェアラちゃん、男には決断しなきゃいけないときがあるんだ」
「まだ、下に文字が書いてある」
「ん?」
シェアラちゃんに言われて下を見ると・・・・
あ、今ので怒った? 怒った? 器小っさ! というわけでDATURAKU☆
「燃やす」
「私も手伝う」
「ア、アスモデウスさま! 止めてください!」
「俺も一緒にやるー」
「アスモデウスさまぁ!」
その日の俺たちはクソゲー(紙)相手に戦っていた。
次回の更新は多分明日ですー。




