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いざ、魔王城へ

 次の日の夜。俺は荷物をまとめて家出を決行しようとしていた。え、なぜかって? 決まってるじゃないか魔王・アスモデウスのところまで行くんだよ。こうして、俺の秘めたる野望が今はじま・・・

「ふぁ~、お兄ちゃんこんな夜遅くにどこ行くんだよ?」

ったと思いきやもう終わりかけ☆ く・・・弟の前では格好つけすぎた!

「え、えっとだなぁ・・お、お兄ちゃんは卒業試験が待ちきれないから先に魔王城まで潜入しにいくんだよ」

「せん、にゅう・・・?」

「そ、そうだ。魔王の城に潜入しその日常を把握したところで油断した魔王をぷすりと」

 なんか、見え透いた嘘を言ったが・・・。

「さ、さすがはお兄ちゃん! 勇者の鑑だね!」

 ふぅ・・・騙され・・いやバカな弟でよかった。

「母さんたちには言うなよ。これは兄ちゃんとレノだけの秘密だ」

「お兄ちゃんと2人だけの秘密・・・・うん! 分かった!」

「じゃあな、また会える日まで!」

「うん!」

 ・・・・なんだか、あまりにも弟が純粋すぎていたたまれない気持ちになってきた。ごめん、レノ。兄ちゃんは今から魔王見習いになるんだよ・・・。



 やっと落ち着いたところで俺は窓から外に出た。この世界の人間は、夜中・・・しかも深夜に歩いていると監視ロボットに見つかって即刑罰決行だ。俺は少し、慎重になりつつ歩み始めた。そう言えば魔王城ってどこだっけ? 詳しく言えばアスモデウスの住む城だけど。

『我々ハ、監視ロボットデス。人間ノ存在ヲ察知。見ツカリ次第、タダチニ連行ヲ決行シマス』

(やばっ!)

 下手に動いたら見つかる! かと言って動かなければ進めない・・・。どうする・・・。監視ロボットは俺から見て斜め右にいる。そして、俺は建物の陰に隠れている。バカをしない限りは見つからないか・・・。

コロッ

(しまった!!!)

 俺は緊張のあまり下にあった小石に気づかなかった。今のでバレちまったか・・・?

『後方ニ人間ノ存在ヲ確認。タダチニ連行、及ビ刑罰ヲ与エマス』

 あぁ・・・もう、終わりか・・・。と、思ったときだった。

シュンッ、ボゴッ

(なんだ・・・?)

 俺は気になり監視ロボットを見た。そこにあったのはロボットの残骸と神秘的な少女だった。

「そこにいる男の子、出てきていい」

「・・・誰だか分からねーけどありがとう」

 その少女は空色の髪に翡翠色の瞳、豊満なボディが美しかった。服装は紫色のキモノの袖なしに青色のオビ、しかもスラリとした綺麗な生足を出してらっしゃる。腕には青色の布をつけてあり、首・両足首・両手首にアクセサリーを付けていた。

「長い観察。嘗め回すように見つめられると恥ずかしい」

「ち、違うよ!」

「ところで、どうして外に出てる?」

「え・・・それは、その・・・アスモデウスの城を探していて・・・」

「・・・・ふうん、それなら知ってる。連れて行ってあげる」

「え、本当!? ありがとう! 俺、レグ・ハーディア! よろしく」

「!! ・・・・私、シェアラ・アムバンドリー。取り合えず行く」

「う、うん!」

 そうして、シェアラちゃんが案内したところは俺が隠れていた建物だった。さあ、みんな一緒に・・・・・


「そんな落ちかよ!!!!」


 全然、スッキリしねーよ・・・。けど、いざ、魔王城に入るぞ!!!

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