男は黙って葉っぱ1枚
朝、目覚めると俺は全裸だった。
あぁ、そうさ。全裸だったんだ。何も着ていない。スッポンポン。そして、横にはシェアラちゃんが・・・・って
「なんで、いんの!?」
「みゅぅ・・・おはよう、レグ」
「おはよう・・・じゃなくて!」
「だって、レグの部屋には魔力型冷却装置がついてる。そっちのほうが節魔対策にもなる」
「あ、そっか・・・じゃあ、なんで俺全裸?」
「今日からクールビズの期間。だから、レグも水着を着る」
「・・・ねえ、もしかして脱がした」
「初体験だった(ポッ)」
「きゃーーーーーーーー!!」
何か大切なものを失ったようだ。
その後、俺はトランクスを穿いて下に降りた。スフィリちゃんは子供らしい水着。スフェラちゃんは一回り小さいスクール水着。シェアラちゃんは面積の少ない紐ビキニ。
「・・・で、おっさんは・・・・・!?」
彼は葉っぱ1枚だった。
大事な部分は緑の植物1枚で隠れている。つーか、どうやってくっついてんだ? いやいやいや、それ以前にワイルド過ぎるだろ。
「ア、アスモデウスさま! 股間以外の全ての肉体を見せるだなんて・・・そのまま、あたしをベッドに連れ込んで」
「どうだ、レグ。俺の美しい筋肉美は」
「えーっと、そのまま勇者連合に連れて行かれたほうがいいと思うぜ」
「えー・・・じゃあ、レグも葉っぱにしろよ」
「なんでそうなんだよ!」
「いーじゃねーかよー」
「な・・・・!」
「私も賛成する」
「さっすがシェアラー。ご機嫌だね!」
「シェアラちゃんの裏切り者っ!」
しかし、シェアラちゃんは悲しむこともなく、むしろ嬉しそうな顔になって言う。
「裏切り者と言われても気にしない。というわけで、スフィリ」
「分かったのだ! レグレグ、少し、がまんだぞ」
「逃げな・・・むぐ!」
「逃がさないわよ・・・。あたしの水着につっこまなかった罪は重いわ(ハァハァ)」
なぜか喘ぎながら俺をがっしり掴むスフェラちゃん。そんなにつっこんでほしかったんだ。
「レグレグ、恥ずかしがることはないぞ」
「いやいや! 幼女が男のトランクス脱がすこと自体が問題なんだよ!」
「そうなのか?」
「自分で脱ぐから!」
「「「「レグったら、大胆☆」」」」
「今はこのテンションがうざい!」
仕方ない。脱ぐか。
~10秒後~
「うぅ・・・スースーする」
「レグ、男らしい」
「はっはっは、さすがは俺の後継者! そのまま、葉っぱも外せば?」
「あ、あたしはアスモデウスさまの葉っぱを外したいです・・」
「レグレグ、真っ裸?」
「いや、ちがっ・・・・あ」
「「「「あ」」」」
つっこもうとした瞬間・・・葉っぱがズレ落ち、アレが見えたわけで・・・。
俺は今日、大事なものを2回も失ったような気がする・・・。