神弓 天鹿児弓
みなさん、こんばんは! えっと、実はみなさんに報告があります。
リュミエールを見てくれた人は知ってるんですけど、二学期が始まるにあたり、受験勉強に専念するため来年の3月まで更新をストップします。
でも、ちゃんと来年の3月、無事、高校に受かったら戻ってくるのでそれまで待っていてください!
では、ごゆるりと~
ルーニャと別れた後、俺はあることに気づいた。それは、さっきまでルーニャのいた所に大きな弓と一本の矢だった。
「あら、レグじゃない。どうしたの、こんな所で」
「!」
突然の声に驚いた俺は恐る恐る後ろを見る。
「なんだ・・・スフェラちゃんか」
なぜだろう。スフェラちゃんの登場が久しぶりに見える。
「もっと、残念がってもいいのよ! ハァハァ」
「黙れ、変態」
「分かったわ、息も止めるわね!」
「・・・・・」
もう、この子を相手すんの嫌なんですけど。
「で、スフェラちゃんはなんでじいちゃんの墓にいるの?」
仕方なく話題を変えることにした。
「ぷはぁ・・・せっかくいいところだったのにぃ。別にいいわ。特別に教えてあげる。あんたがなかなか買い物から帰ってこないから見て来いってアスモデウスさまに頼まれたのよ。そしたら。ルーニャさまと歩いていたから尾行してたのよ」
「なんだ、ただのストーカーか」
ほんと、俺の周りろくなのいねえな。
「ふ、ふん。そんな罵倒の仕方じゃ興奮しないんだからね!」
「本当にろくなのいねえ・・・」
なんで、こんなに美人なのにドMなんだろうな・・・。
「あ、そこに落ちてるのってルーニャさまの弓よね。確か・・・」
「それは、うちの愛弓、天鹿児弓や!」
「「!」」
またもや空からルーニャが落ちてきた。
「よぉ、レグ。また逢うたなぁ」
「う、うん」
ルーニャはしゅたっと地面に着地しニカッと人懐こい笑顔を見せる。
「はぅ、ナチュラルに無視されましたよ!」
嬉しそうなスフェラちゃんは無視しておいて。
「天鹿児弓って何?」
聞いた事ないなぁ。
「この弓はミトハの一族、ユズリハナがある東の方で言い伝えられている神の弓や。いわゆる神弓ってやつやな。んで、この子の相棒はこの天羽々矢や!」
どうして伝説の弓矢をルーニャが持ってるんだよってつっこんじゃダメなんだろうなぁ・・・。
「そう言えば、《七人の騎士達》の末裔さまたちは全員、何かの神器を持ってるんですよね」
「おぉ、よぉ知ってるな。あんた名前は?」
「スフェラ・ミュコスです。罵倒されるのが大好きです」
「ちょ、スフェラちゃん!? そーいうのは言っちゃ・・・」
ダメでしょって言おうとしたらルーニャに止められた。
「ミュコス家の子かぁ! 個性的なん多いなぁ!」
スフェラちゃんを個性的で済ませるあなたも凄いッス。ある意味、大物ッス。
「そうやで。うちのテルーファ家はこの弓矢を貰ったんや。レグたちはうち以外の末裔、誰知ってるん?」
「ミトハとルシフェルさん。後、末裔じゃないけどミサハさんだよ」
「おー、また個性的な・・・3人やなぁ」
いや、十分ルーニャもだけどな、とは言わなかった。
「と、説明したい所やねんけど、もうそろそろ帰らなあかんわ~。ごめんなぁ。んじゃ、さいなら~」
また、帰りやがった・・・。
「さて、レグ、帰るわよ」
「そうしようか」
結局、俺は疲れて家路を歩いた。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
では、来年の3月に会いましょう!