ここでまさかのダブルデート!? ~初めてのケンカ~
お久しぶりです!めっちゃ、待たせてすみません・・・。
久しぶりの更新です!張り切っていきます!
では、ごゆるりと~
で、現在、俺とシェアラちゃんペアとレノとスフィリちゃんペアが歩いているわけですが。
さっきから、シェアラちゃんが何かを言おうとしてはやめているのが気になるわけですが。
「スフィリちゃんはどこに行きたい?」
やがて沈黙に耐えかねたのかレノがスフィリちゃんに聞いた。
「新しい服が欲しいのだー」
「よし、じゃあ2人で服屋に行ってくるからお兄ちゃんとシェアラさんは適当にぶらぶらしといてね」
レノがテキパキと言う。
「え、ちょ!」
俺が慌ててレノを呼ぶがスフィリちゃんの手を握ると疾風のごとく消えてしまった。
一瞬、頬を赤く染め「レノ・・」と呟くスフィリちゃんの横顔が見えたけど幻ではないだろう。
「「・・・・・・」」
ぽつんと残された俺たちの間に気まずい沈黙が流れる。
あれれぇ? おっかしいなぁ・・。朝の手紙には「楽しみ」って書いてたのになー・・・。
シェアラちゃんは俺と居ても楽しくないのだろうか。
まぁ、何はともあれ話題を出せなければ。
「「あの!」」
被った。
「「・・・・・・・」」
再び、沈黙。
こ、これは、困ったぞ・・・。
いや、レディファーストでいくしかない!
「シェアラちゃんが先にどうぞ」
「・・・あ、あの、レグは私と居ても楽しくない?」
まさかの質問キタァァァ!
「そ、それを言うならシェアラちゃんだって・・・。俺と一緒じゃ楽しくないか?」
「そんなことない!」
「!!」
珍しくシェアラちゃんが声を荒げて否定した。
「きょ、今日はレグと一緒に出掛けるから嬉しすぎて緊張してた。レグにカワイイって言ってほしくてオシャレもした」
「お、俺だって嬉しくて緊張してた」
なんだ、一緒じゃないか。
それで、終わればよかったんだ。
でも、俺は・・・。
「・・・でも、どうしてシェアラちゃんは俺なんかのことが好きなんだ?」
「え?」
シェアラちゃんはびっくりしたようにこっちを見た。
「だ、だって、バカで弱くてかっこよくない俺だぞ? なのに、どうして美人なシェアラちゃんが俺のことを好きになったんだ?」
「レグ、やめて」
シェアラちゃんが止めたのにも関わらず俺は言葉を続ける。
「俺なんかシェアラちゃんには釣り合わないよ」
何を言ってるんだ俺は。
これじゃあ、シェアラちゃんのこと嫌いみたいじゃないか。
ほら、泣いてるじゃないか。
パチンッ
いつもは賑やかな道に頬を叩く音が響いた。
シェアラちゃんが俺を叩く音だ。
「どうして・・・っ!? どうして、そんなこと言うの?」
「・・・・・・」
「私がレグを好きになった理由? 理由なんているの!?」
誰が彼女を泣かせたんだろう。
俺が、彼女を泣かせたのか。
「好きの気持ちなんて気が付いたらあるの。好きなんだから仕方ない。人だって魔族だって誰でも恋はする。理由なんていらない。恋は自由。なのに、レグにはどうしてわからない?」
「・・・・・」
黙る俺を見たシェアラちゃんは
「もういい。レグなんかもういい。もう、知らない」
そう吐き捨て、走り去った。
取り残された俺は、
「・・・どうすればいいんだよ、ちくしょう」
そういうしかなかった。
最後まで読んでくださってありがとうございます。