ちょっと休憩
どうもこんにちは~。今日は部活の大会がありましたー。三部トーナメントの第三位です! やった。
今回はちょっと休憩のお話。視点は変わらずルミアさんです。
では、ごゆるりと~
「・・・と言うわけよってアレ?」
アタシはラウスとの馴れ初めを話し終え、2人の息子と旦那の方を向いた。
・・・んだけど、なぜかそこで座っているのは旦那のレイだけだ。
「レグとレノは?」
アタシが聞くとレイはニコニコしながら、
「それなら、途中でレグくんもレノくんも飽きて寝ちゃったみたいだから2人の修行先まで転送しておいたよ」
と酷いことを言ってきた。
・・・飽きて寝たって・・・。自分で聞きたいって言ったのに。
今度、しばかないとね。
「それに、どうせ今からは僕とルミアさんの出逢いを話さないといけなかったんでしょ。そうなれば・・・僕たちの秘密を告げなければいけないからね」
レイはちょっと苦笑いする。
まあ、確かに・・・。あのことを話さないといけないとなると、少し、困るわね。
そこで、あることに気づいた。
「・・・ねえ、本当はレイが魔法で眠らせたんじゃないの?」
魔法が得意な彼のことだ。こうなることを予想してレグとレノを眠らせたんじゃないか、という疑問が頭をよぎる。
しかし、レイは「人聞きが悪いよ、ルミアさん」とニコニコしている。
それが、逆に怖かった。
仕方なく話題を変える。
「ねえ、なんか2人きりって久しぶりよね」
「そうだね」
「・・・なら、いつも通りの話し方でいいんじゃないの? ラウス」
「そうかも知れないな」
ニコニコしていたレイはちょっとキリッとして男らしい顔つきになる。
「なんか、自分が自分の墓参りって変だよな」
「仕方ないじゃないの。まさか、本当に生まれ変わったアンタが本当に記憶を持ってアタシの前に現れるとは思わないでしょ?」
「そうだけどよ・・・。まぁ、逢えたからいいんじゃねえのか。2人のいい息子にも恵まれるしな」
「なっ! ったく、どうしてアンタはそう恥ずかしいことをサラッと言うわけ? 聞いてるアタシが恥ずかしいわよ」
「な! 俺は本心を語ったまでだぜ? ルミアは・・・嫌だったか?」
ちょっとラウスが悲しそうにするので、アタシはニコッと笑って、
「ううん。とても嬉しかったわ」
と言っておいた。
・・・あー。この状況を見て混乱している人も多いみたいね。
そうね、レグたちには内緒で教えるわ。
アタシとラウスの・・・再会の物語を。
―――――それは、300年目の奇跡だった。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
次回の更新は水曜日の予定です。