詐欺師なんて逆に利用してやれば良いと思った。3
久しぶりのキャプション担当の僕だぞ!
にーにゃんの「黄金の林檎-GoldenApple-」も連載が完結した後の現在の僕の、次の競馬の予定は東京大賞典と有馬記念だ。
それまでの間の事は、今後作品の方に話題が出る事もあるだろう。
他にもうちょっと云うと、マモンの方の連載はReboot予定が黒猫にあるってさ。
それから……この話(「詐欺師なんて逆に利用してやれば良いと思った。」)に登場するアスモデウスと「Eins」「転生少女と鮮血公女」「転生少女と鮮血公女2」「マモンの馬券が当たらない!!」「あべこべクエスト」のアスモデウスは全員同一であるので良かったらそれらも読んでくれると僕は嬉しい。
そうそう……今回買った馬券の結果は、ググってみるかこのシリーズの次回更新まで待ってその時に確認するかで判るからな!
不定期更新だが、今後も宜しく(^_-)-☆
by ベリア
「で君は次に何へつぎ込むんだい?」
「此処は王道の七夕賞と言ったところだろうか?」
「良いね。ウィンズは当然、買うんだろう?何通り考えているんだい?」
「特に考えてはいない。ただ……」
そう言ってエウリノームはアスモデウスの方を見た。この男が買う馬券は必ず当たる。
そうエウリノームは確信を持って信じていた。その為、アスモデウスと同じ馬券を買う訳には
いかなかったのである。ベリアはエウリノームの様子を見てアスモデウスがどんな馬券を買ったか?
聞くことにした。そうすることでエウリノームが魔改造した詐欺師の銀行口座にまたまた愉快なことが
起きることを解っていたからである。ベリアはエウリノームと同じで絶対に詐欺師達には甘い汁を
吸わせる心算がなかったのである。ベリアは人の好さそうな柔和な笑みを浮かべて言った。
「アスモデウスは次に何を買うだい?僕に教えてくれる?」
「コスモフリーゲン。」
「それだけ?」
「コスモフリーゲン、ドゥラドーレス、オニャンコポン。」
ベリアルが質問をするとアスモデウスはすぐに答えた。だが一頭だけではつまらないのか?
アザゼルが聞くとアスモデウスは更に二頭の名前を上げた。エウリノームはアスモデウスの
口から上げられた三頭の馬を手帳にメモした。そうする事で七夕賞の当日、それら三頭の馬
以外に賭けようと思ったのである。出走頭数は既に決まっているのか?アザゼルは聞いた。
「決まっていない。だが土曜日までには確定するだろう。その時に正式に馬券を買う。」
経験上、レースが何月の何日に行われるか?決まっていても何処の馬主の何が出走するか?
なんて言う事は前日まで解らない事が多い。特に馬主や競馬新聞の記者ではないのだから、
解らなくても当然だろうと言う事は流石のエウリノームでも感じていた。ましてや今まで、
競馬の事をまともに考えていなかった奴に何も解る訳がないのだ。エウリノームは言った。
「今の段階で決めるのは難しいかも知れないな。」
「なら当日まで、ゆっくり考えると良いよ。」
(また体のいい後回しか。)
アザゼルの言葉にエウリノームは溜息を吐いた。アザゼルは競馬をしないから言えるのだと
思いながらエウリノームは次のレースに思いを馳せた。別に競馬が好きと言う訳でもない為
今のエウリノームには生き甲斐と言う程の情熱はなかった。むしろ面倒臭い事をしていると
言う自覚さえある分、余計にやる気が起きないのである。ベリアはエウリノームに言った。
「考えると言う事も大切だけど競馬を楽しむって言う事も大切だよ。」
「別に私は競馬を楽しむ為に始めた訳ではないのだが?」
「まず、そこから意識を変えた方が良いかも知れないな。」
エウリノームがかったるそうな顔をしてベリアの言葉に答えるとアスモデウスはそう言った
別に楽しむ為に始めた訳ではないものを一体、如何やって楽しめと言うのだろうか?と思い
エウリノームは半眼でベリアとアスモデウスの事を見た。アザゼルはエウリノームに言った
「馬は生き物だからね。当日になるまで解らない事は多いし過程と想像、結果は違う。皆
違っていて当然だし全部、同じになるのもまた、それ相応の労力が必要だ。違うかい?」
「違わない。」
物事を自分の望んだ方向に持って行くのはそれ相応の労力が必要だ。何の努力もしないのに
結果だけ追い求めるのは愚か者がする事だ。楽して得を取れと人は思うけれど、そんな虫の
良い話は実際に存在はしない。そう見える様な人間がいても、その過程で何の努力もせずに
結果を得られた人間などいないのだ。アザゼルは此処から楽しみを見出せば良いと言った。
(楽しみか……今まで私とは無縁のものだったな。)
自分の趣味と言えば嫌いな相手が不幸になるのを見る事だけだと思っていたが何時の間にか
立場の弱い人間が立場の強い人間に復讐を果たせる様にする事も増えていた。そして今度は
競馬と言うものに趣味を加えるとしたら私は其処にどんな愉悦を見出すと言うのだろうか?
今はまだそれが見出せず漠然としたものがある。それがどの様な形になり昇華されるのか?
想像すら出来ていない。これでは楽しみを見出せる訳がないのだ。私は自分が置かれている
状況をやっと解った様な気がした。そして何をするべきか?も。7月13日、私は行動した
「単勝5、複勝4、5、6、枠連3―3、馬連4―5、馬単5→4、ワイド4―5、
4―6、5―6、三連複4―5―6、三連単4→5→6にしようかと思ったんだが……」
「で結局は何を選んだんだい?」
「単勝15、複勝1、12、13、枠連1―8、馬連1―15、馬単15→1、ワイド
1―15、12―15、13―15、三連複1―12―15、三連単15→1→12だ」
「うーん。惜しい様な惜しくない様な。」
「私は単勝2、複勝2、7、15、枠連2―8、馬連2―15、馬単2→15
ワイド2―7、2―15、7―15、三連複2―7―15、三連単2→15→7にした」
「相変わらず強運の持ち主だね、アスモデウス。」
11R終了後、エウリノーム達はそれぞれ携帯を持って集合した。何のかんの言って結局は
最下位の馬を買う事はなかった。と言うのも最低人気の馬を買うより惜しい様な惜しくない
様な馬を買った方が履歴を確認した際、詐欺師達は悔しがるだろうか?と思ったのである。
(この結果を生み出す為に私はある人物へ会いに行きダーティな方法で馬券を選んだのだ)
私は自分のした事を反省していないし、むしろ清々しい気持ちで携帯の画面を眺めていた。
ベリアは私が主張を覆し別な馬券を買った事に首を傾げていたが特に気にしてはいない様だ
アスモデウスは何時も通り自分の感性で馬券を買い相変わらず的中させていた。アザゼルは
そんなアスモデウスに称賛を贈るとエウリノームに今回の競馬は少しは楽しめたか?聞いた
「嗚呼、それなりには楽しめた。」
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