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詐欺師なんて逆に利用してやれば良いと思った。1

悪魔界のギャングな第二世帯の一人の僕、参上!

僕は加入世帯的にアスモデウスやマルパスの同期だぞ。

まァそれは却説おき、実はこのシリーズは「マモンの馬券が当たらない!!」のスピンオフの位置づけにある。

なので良かったら「マモンの馬券が当たらない!!」のシリーズも読んでくれると僕は嬉しいな。

マモンの事も、温かい目で見てあげてね!


by ベリア

詐欺師なんて逆に利用してやれば良いと思った。


詐欺師なんて逆に利用してやれば良いと思った。

それがエウリノームの考え方であり素直な気持ちであった。

ある時、エウリノームの家に電話が掛かって来た。

その電話の内容とはエウリノームが携帯電話の料金を払っていないので

指定された口座に振り込むよう言ってきたのである。


(この音、カセットテープから流れているのか。にしても……)


エウリノームはこの時、内心こう思ったのである。

なんて、間抜けな詐欺師がいたものか。と

実際、エウリノームは携帯電話を持っていない。

その上、今日。友人のベリアに頼まれて偽称された電話会社の支店へ

一緒に行ったばかりなのである。本物の店員ならば私の声は覚えている筈だ。

それに本物の電話会社ならば、そんなまどろっこしい真似などしなくても

幾らでも対応できるだろう。つまり素人からしても詰めが甘いのである。


(さて、どうしてやろうかな?)


エウリノームは詐欺師に対して、どんな手を返してやろうかと考えていた。

どうせ相手は他人から金を取っても平気な顔をしている、ろくでなしである。

ならば、そんな奴等を不幸に陥れたとしても誰も悲しみはしないだろう。


(詐欺師なんて逆に利用してやれば良い。)


そう考えたエウリノームは固定電話の受話器から流れるカセットテープの声を元に

自称・カスタマーコールセンターの電話番号をメモした後、パソコンを使い

例の電話番号と銀行の口座番号を使って地方競馬及び中央競馬の口座を開通した。

尚、口座の方はクレジットカード使用を選んだ為、常識から考えればどうやっても

怪しさが拭えない通帳であることは誰にでも理解できる状態かと思われる。

こうしてエウリノームによる詐欺師の銀行口座を使った競馬ライフが始まったのである。


「なんか、でだしから犯罪感のある話だなぁ。」


「別に犯罪を増長させる行為を推奨している訳でも、

 犯罪に手を染めるよう勧めている訳でもないぞ?」


「だからと言って綺麗事だけで成り立っている話じゃないよね。」


「まぁな。」


エウリノームは今日、友人であるベリアの家へ行き電話の一件とそれに伴う計画の話をした。

ベリアの家に同居しているベルゼビュートもその場にいた為、話を聞いていた訳だが微妙な顔をした。

その顔には違法だよ!あげる君!!で出てくる警察の帽子をかぶった犬がよく言う捕まるよ!マジで!!

と言ったようなものが滲みでていた。そんなに不安なら、ホワイトハッカーにでも転職しようか?

と冗談でも言おうかと思ったが、すぐに自分のキャラではないことに気づき止めた。


「大丈夫、銀行と政府には迷惑を掛けない範囲で詐欺師をカモろうと思っただけだ。」


「そんなに上手くいくのかな?」


「ナイトバロンウィルス。」


「クリーニングボンバー。」


「よし!僕たちは何時も通り平常運転だ。問題ない、ゲスの不幸で飯が美味いだけだ!!」


(これで、いいのかな?本当に……)


ベルゼビュートはまだ不安そうにしていたが、ベリアはエウリノームとベルゼビュートの

会話を聞いていて段々とテンションが上がってきた。要はベリアとエウリノームはお互い

似た者同士である部分が存在しているのだ。だから、こうして付き合いも長くやっていける。


「ところでエウリノームは一体、何時から競馬を始めるんだい?」


「帝王賞。」


「いきなり重賞から始めるんだ。」


「そう。わざと外れる気、満々で。」


「これはいきなりヘヴィなのから始まりますね。」


ベリアの質問に対してエウリノームはそう答えた。本来、立場としてはベリアや

ベルゼビュートの方が上なのだが別にエウリノームの立場も大して低くはない。

その為、公式の場ではない時はお互いタメ口をきいているのだ。


「ところでベリア、お前もやるか?」


「やるよ!喜んで!!」


(うわー!サラッと問題発言!!)


ベルゼビュートは嬉々として犯罪を犯そうとするエウリノームと、その犯罪に

加担しようとするベリアを見て捕まらないか?心配になった。もし彼らが警察に

捕まらなかったとしても無事、計画通りにことは運ぶのだろうか?と思った。


「今日のベルゼビュートは何時になく消極的だな。」


「私はただ純粋に友達のことを心配しているだけだよ。」


「べーやんは友達思いだもんね。」


エウリノームはおどおどしているベルゼビュートの様子を見て逆に心配になった。

対するベルゼビュートの方はもっと安全な方法でお金を稼げば良いのにと思っていた。

ベリアはそんな二人のことを穏やかな笑みを浮かべて様子を見ていた。こんな点でバラバラ

三者三様の三人であるが、いざと言う時のチームワークはとてつもなく高いのである。


「さぁ、張り切っていってみよう!!」


ベリアの掛け声を機に三人は三人で今日の競馬観戦を始めることにした。

pixiv版

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25870597

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