表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただいまの音  作者: ぱる
1/5

僕がいるからね

読んでいただきありがとうございます!

筆者のぱるです。現在のところ投稿は不定期ですが楽しんで読んでいただけると嬉しいです(*^^*)

母親の遺影

暗い表情の大人たち

鼻に残る独特なお香の香り


ああ、またこの夢。もう何回目かな

何度も繰り返し見るこの夢は、私が小学生3年生の頃の記憶そのものだ。もう何年も前に母親は去って、これは夢だとわかっているのに


もう嫌だ。こんな悲しい記憶。


「....はるちゃん、僕がいるからね」


幼い男の子は、まだ小さな手で私の手をきゅっと握った。当時の私にとってこの言葉がどれほど心強かった事か、周りにいた大人は知る由もない。


「お母さん…」


最後に母の顔を見ようと、複雑な気持ちで近寄る…が


....ピピピッ!ピピピッ!

毎朝変わらない目覚まし時計の音で、現実に引き戻される


「…起きなきゃ」


アラームを止めると同時に通知を確認し、顔を洗って身支度をする。


「朝ごはん…はだめだ、時間ない!」


余裕を持ってベッドを出たつもりが、結局慌ただしく家を出る毎日だ。


「いってきます!」


誰もいない玄関に元気に声をかける。

鍵を閉めたことを確認して職場へと向かった。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ