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第十五話 暗黒会議


 三日前(金)の午後、【幽霊屋敷】にて辛勝。

 二日前(土)の夜、喜美候部愛寿夏が分身する鬼を支配。この地域での怪異列車消失。

 一日前(日)の早朝、山田武が狩人を説得。降霊術習得。

 一日前(日)の午後、間真由が力を授かる。精神不安定化。

 憲法記念日の今日(月)の午前、安倍直樹が試練に合格。天球錫杖入手。


「キヒッ、キヒヒッ。順調だわ」


 わたくし山崎智美は今、自分の小屋で時系列の整理をしていたの。そうして事件ごとに対策を立てる。


「愛寿夏さんは根回し済み、真由さんは旅行チケットを配布済み、武さんと直樹さんは…今のところ放置でいいかしら。キヒッ」


 なぜこんなことをしていたのか、それは五秒後に分かるわ。



 そしてキッカリ五秒後、勢いよく小屋の扉が開かれて小屋が揺れた。


「おい根暗女!今日は会議の日だろ!いつまでぼさっとしてんだ!」


 今がさつで力任せな扉の開け方をしたのはリコちゃん。わたくしの姉。


「キヒッ。ボーっとしてたわけじゃないわ。占っていたの」

「お前占いを免罪符にしてないだろうな。確かにお前の占いでウチら魔女は怪放のなかでも優遇されている。だからって会議に遅刻したらマズイだろ。ウチら殺されちゃうよ」


 中々に他力本願な姉に連れられて小屋を出る。

 隠れ家の本部に入ったときは数多くの怪異が蠢いていたわ。


「よぉ久しぶりだなぁ」

「お、お久しぶりです!」


 今喋りかけてきた怪異は学校で出会ったピエロの怪異だわ。あのとき散々煽ったのだけれど、気づいてないのかしら。


「お前、学校でクソほど煽ってくれたクソガキじゃねぇか!こんなとこに居やがったかぁ!」

「キヒヒッ。わたくしはバレないよう演技しただけ。本心からじゃないわ。それに貴方もわたくしに気付いていなかったじゃない」

「なんてこと言ってんだ!すぐ謝れ!」


 リコちゃんが謝るよう頭を押さえつけてきたのだけれど、わたくしは屈指ないわ。だって謝らなくてもいい未来のことを知っているのだから。


「まぁ確かにバレちゃいけないんだったなぁ。じゃぁしょうがねぇなぁ、許してやる」

「あ、ありがとうございます!」


 このままだとピエロが去る数秒後に説教が来るわね。今の内に会議場内の家族へ向かうわ。






「御母様、只今参りました」


 御母様に挨拶をして着席する。後五秒かしら。


「母さん!あいつこっちに来なかったか!?」

「黙りなさい。もうすぐ会議が始まるわ」

「そろそろみんな集まったかい?」


 ピッタリ五秒後、怪放の首領の言葉で会議が始まったわ。どうせ会議後には忘れてるから説教はなしね。


「うん、集まったのなら何よりだ。それじゃ今後の方針について幹部会議を始めよう。では闇医者くん、会議進行を頼む」

「えー、会議進行を任されました闇医者です」


 闇医者はこの怪放の幹部、汚れた白衣に無常髭をしているわ。見た目は小汚いおじさんのようだけど、人をばらすことが得意と聞いているわ。


「今回の議題は進行度の確認と目標設定です。まずはマジシャンさんからどうぞ」

「マジシャンだぜぇ。目標の成り代わり能力を持つ怪異の勧誘は失敗だぁ。もっといい取引先ができたんだとよぉ」


 気まずいわ。原因に心当たりがあるとここまで気まずくなるのね。


「仕方ないね。一度に十二人も成り代われる怪異はとても優秀だが、人数を落とせば代わりは幾らでもいる。他の怪異も勧誘していこう」

「……えっと、では憑依さんどうぞ」


 憑依さんは人に取り憑く怪異だわ。取り憑いた人の記憶や精神を弄れるの。今日は女子高校生に取り憑いてここに来たみたいね。


「はい。憑依です。目標のなるべく強い権力者に継続的な憑依を可能にする、ですが行き詰っています。権力者は護衛が強いので、今は第三親類から辿る方法を試していますが政治家は忙しいので中々機会が巡ってきません」

「仕方ない、仕方ない。権力者に憑依は成り代わりが見つからなかったときの次善策だ。地道にやるしかない」


 ここまでは占った通りね。


「では殺し屋さんどうぞ」


 殺し屋さんは海外産のパワー系怪異と言ったところね。普通の人の何倍も大きい体に筋肉がパンパンに詰まっているわ。


「ハーイ、殺し屋デース。ミィの育成計画トッテモ順調デース。皆さんスゴイ強いなったデース」

「うん、武力は大事だ。人間達にも強い霊能力者がいる。こちらも相応の怪異を育てる必要がある」


 相応の怪異、ね。


「では私、闇医者からの報告です。例の白い怪異の育成は順調です。今できることとして霊能力者を食わせられるだけ食わせておけばよいかと」

「そっか、なら覚醒の時は近いってことだね。なら何も言うことはないよ」


 気になるわ、白い怪異。わたくしの占いでも未来が読み取れない怪異。育ちきればどこまで強くなるかも未知数。目覚めたらどんな出来事を引き起こすのか、そう考えているとわたくしの番が来た。


「では占い師さんどうぞ」

「キヒッ。占い師だわ。占いによると計画は全て順調。貴方達はそのまま実行すればいいわ。ただ天球錫杖の回収に手こずりそうなの。そのときは誰か力を貸して頂戴。キヒヒッ」


 首領はうんうん、と頷いた。……この未来はダメね。見透かされているわ。


「あれ?占い師ちゃん、何か言い忘れてることない?」

「キヒッ。そう言えば忘れていることがあったわ。北の山、鬼の集落に住まう(さとり)を仲間に引き入れておいた方がいいわ。でないと、いずれ強力な敵になる」


 今度こそ全部言ったわ。頭領も満足そうにしている。


「よかった~。僕てっきり占い師ちゃんが裏切ったのかと。まさか怪放に加わらせてくださいと言ったのは魔女族全体の意向なのに、たった一人の意見で台無しにするのかと思った」

「キヒヒッ。わたくしのような小娘一人だけで一族を振り回せるかしら」


 頭領が脅してきてわたくしが煽った。それだけのはずなのに空気がとても重たくなる。まるで戦場に放り出されたみたい。でもここで殺されることはないわ。黙っていれば直ぐに収まる。


「す、すいません!ウチからもきつく言っておくんでどうか!」

「ん?君、誰?」


 不味いわ。責任感が強くて行動力のある姉のことを失念していた。

 頭領の言葉と同時にわたくしの姉は、地面の染みとなって殺された。そして機嫌が収まったのね、また頭領がうきうきで会議を続けたわ。


「じゃ、殺し屋くんと占い師ちゃんで鬼の集落に行ってくれ。二人とも、それでいいね」

「ワカーリマシタ」

「いいわ」


 姉を殺されて怒っているのだけれど、今は逆らうことができないわ。大人しく従うしか道はない。


「頭領様、お願いがあります」

「なんだい闇医者くん?」

「先ほど殺した者ですが、どうせなら改造人間の素体に使いたく存じ上げます」

「なんだ、それくらいならいいよ。その代わりちゃんと実績を出してね」


 そう言うと頭領は自分の血を垂らした。すると逆再生したかのようにゆっくりと体が形成されたわ。


「え?え?ウチどうなって?」

「ありがとうございます。ではこれにて会議は終了とさせていただきます。…おーい!誰かこの子を第三実験室に連れてってくれ!」

「え?何?何ですか?どういうことですか!?や、やめろ!放せって!誰か!智美助け───」


 その言葉は最後まで紡がれることなく暗闇へと消えた。わたくしにはどうすることも出来ないのだけれど、最終的には助けるわ。






 会議後、わたくし達はすぐ集落へやってきた。道中にあった罠はわたくしが占って回避したわ。


「オオ!見えました!ザットがジャパニーズオーガの集落デースか?」

「キヒヒッ。そうだけど最初はあっちも侵入者として対処してくるから殺さずに捕えてね。キヒヒッ」


 集落は木製の柵で囲われていたわ。全体的に侵入出来そうな箇所はなく、門には泣いている赤鬼と怒っている青鬼がいた。


「止まれ!貴様らは何の用があってここに来た?」

「オゥ!ミィたち怪しいない!チョット話すだけデース!」

「?妙な言葉遣いだな、一旦捕えて置こう」


 駄目ね、何一つとして伝わってないわ。なら半殺しにして武力で制圧後、人質を取って怪放に従わせる。これが一番見えやすい未来ね。


「殺し屋さん、交渉決裂だわ。キヒッ。二人とも生かして捕えてね」

「オーケーデーース!」


 改めて鬼達を見る。赤も青も両手に金棒を持った二刀流。一撃でも当たると死ぬかしら。

 わたくしは鞄の中から水晶玉を取り出した。そこには突然背後に現れた青鬼に頭を砕かれている映像が映っていた。


「キヒヒッ。青い方が瞬間移動の力を持つ、かしら」

「ええ!?何で兄者の力がばれてんだ!ぶえええ!!!」

「こら!お前はいい加減泣くのやめろ!それより厄介な女の方から仕留めるぞ」


 三秒後、仕掛けてくるわね。

 水晶には青鬼が殺し屋さんに殴られる寸前で赤鬼と入れ替わる映像が映っている。


「キヒッ。赤鬼が入れ替えね。厄介」

「それだけデースか?余裕デース」


 小声で能力を伝えたわ。相手に伝わらない音量だから未来は変わらない。

 先ほどわたくしが予知した通り青鬼が消えたわ。転移先はわたくしの背後。けど殺し屋さんに隙はないわ。当然反応して殴る。そして赤鬼が攻撃に合わせて入れ替わり、受け止める。ここまでは占い通りね。


「ワーオ!固いデース!」


 見るとそこには生身で拳を受け止めていた赤鬼がいたわ。青鬼が不意打ちで金棒を縦に振り下ろしたので、避けて毒の粉を浴びせる。


「ぐはぁ、がはっ。これは……毒か、ぐっ」

「兄者ぁああ!!」

「キヒヒッ。死にはしないわ」


 青鬼が地面に倒れていく。

 本来この毒は一グラムで約二十人殺すと言われている程強力な毒。でも安心して欲しいわ。この毒では後遺症すら残らない。そんな未来が見えたの。


「兄者ああ、兄者ああああ!」

「馬鹿野郎、…お前……何…立ち止まってやがっ、ぐはぁ。ぐっ……お前の…訓練は………いつだって見ていた……はぁはぁ」

「兄者!それ以上喋んねえでくれ!死んじまう!」

「死なないのだけれど。キヒッ」


 わたくし達は仲間にするために来た、はずなのだけれど。この二人が余りに可哀そうで殺し屋さんも止まっているわ。


「お前は……本気を出せば、…誰よりも強い。……俺が保証する…」

「兄者ああ!でも!おらはダメだあ!兄者みてえに強くねえ!泣くことしかできねえただの加湿器だあ!」


 青鬼が立ち上がった。二本の足でしっかりと立ち、二本の金棒を赤鬼に投げてまた倒れた。


「あ、兄者あ。……いつも言ってたなあ。おらは加湿器じゃない、よく訓練された殺戮マシーンだって」

「いったいユゥたちはどんな会話してるデースか?」


 そこで赤鬼が泣き止んでいたことに気付いたわ。代わりにその目は何者よりも覚悟の決まった目をしている。


「兄者は最期に金棒を投げた。本当におらの訓練を知って。……分かったぜ、兄者。それをやれってことが!言葉でなく、行動で!」

「キヒッ。これは出し惜しみしたら殺されるわ」


 まず赤鬼は足元の金棒を一本、殺し屋さんに投げた。その後金棒と赤鬼が入れ替わり突進し、直前で金棒と入れ替わる。すると大きい鬼から小さい金棒へと切り替えることで防御しにくくさせる。直撃した後も入れ替わりインファイト、まさに無駄がない構成ね。けど、殺し屋さんだって弱くないの。すぐに体勢を整えて反撃をするわ。


「キヒヒッ。止まって」

「!?」

「二人で来たのは失敗かもね。キヒッ」


 わたくしと赤鬼が入れ替わり、拳を当てられそうになる。もし止まってくれなかったら、そう考えるだけでゾッとするわ。


「オゥ、困りマーシタ。ミィ殴るだけデース」

「キヒッ。時間、稼げるかしら?」

「ワカッタデース!」


 殺し屋さんが返事をすると同時に赤鬼と入れ替わる、そんな未来が見えたので全力で離れる。赤鬼も追いかけてくるけど、直ぐに殺し屋さんが間に入る。それでもまた殺し屋さんと入れ替わり、わたくしを追いかける。



 埒が明かないと思われたのか、水晶玉と入れ替わる未来になったから殺し屋さんに投げ渡す。受け止めた瞬間赤鬼と入れ替わっても動じずに殴った。その衝撃で左手の金棒があらぬ方向に飛んでいく。それでも赤鬼は占いを封じて攻撃が当たると確信し、わたくしに向かってくる。



 赤鬼は失くした金棒を補充するため、地面から石を一つ摘まみ上げようとする。この未来では二十三手先で殺し屋さんが間に合わない距離にわたくしと赤鬼が揃って詰む。


「呪うわ、石よ砕けて」


 眼に霊力を込めて石を砕く。こういうときだけ魔女は便利ね、呪いをカスタマイズ出来るなんて。普段の不便さを呪いながら予備の水晶玉を取り出す。


「!?玉は二つあったのか!」

「キヒヒッ。何だかそれ、下ネタのように聞こえるわ。キヒッ。キヒヒッ。それにいいの?わたくしに熱い視線を注いで」

「しまった!」


 僅かな隙を作れば殺し屋さんが赤鬼に強烈な一撃を入れる。本来ならとっくに倒れていてもおかしくない。寧ろここまで入っても揺るぐことのなかった赤鬼を褒めるべきね。


「はぁ、はぁ、兄者のためにも……負けられない!」


 隙を見せたら打ち込まれると思ったのか、今度は殺し屋さんを狙い始めた。これで意識はわたくしから外れた。その間に準備させてもらうわ。

 わたくしは二人に気付かれないようそっと里の中に向かった。


「賊が来たぞ!(あい)(こう)の仇だ!囲め!!」


 里の中には幾人もの鬼達が待ち構えていた。その中でも目を引く存在がただ一人。長い黒髪に巫女服を着た彼女こそがわたくし達の目的。


「キヒッ。初めまして、(さとり)の妖怪さん。少しお話出来るかしら」

「……如何にも(わらわ)こそが貴女の探し人。よく人の(こと)をなし、よく人の(こころ)を察すとされた(さとり)という怪異だ。当然目的については把握しておるが、皆のためにもぜひその口から語ってくれ」


 分かると言うなら自分の口で語ればいいと思うのだけれど。けれど好都合、頭領にバレる心配なく交渉出来るわ。

 もし分かったなら右目で、分からないことがあったら左目で二回ウインクして頂戴。…右目の二回ウインク、なら思う(話す)わ。わたくしの現状と要求を。


「キヒヒッ。わたくしは怪異解放連合の幹部、占い師。頭領から貴方達を纏めて連合に加えるよう言われて来たの。…それと門番の二人はごめんなさいね。戦うつもりはなかったのだけれど、襲われたから」

「安心せい、貴女らの言っていることは全て真実だ。それに(あい)(こう)生きておる」


 まずわたくしは魔女一族の末裔として生まれたわ。その頃、世間にはまだ魔女などの半怪異に対する差別意識が残っていたの。だからわたくしの御母様は一族を生かす方針として怪放に属する道を選んだ。けれどそれには一つ重大な欠点があったの。



 右目の二回ウインク、ここまでは順調ね。


「キヒッ。なら話は早いわね、貴方達の門番よりもわたくし達の方が強い」

「だからどうした。妾は元より、この里の鬼達は脅しに屈するほどやわでない」


 それは魔女の力が弱く、怪放でも生きていけないこと。魔女の特徴は呪いのカスタマイズ。若干儀式を省略したり、呪う内容を変更したり出来たわ。でもその程度なの。普通の魔女ならそこまで変えられない。それに呪いは浄化や呪い返しといった対策がある。人より体が丈夫なこと以外取柄(とりえ)がない魔女では雑兵として捨て駒にされる、そう予知した御母様が一つの結論に至った。ここまでいいかしら。



 右目の二回ウインク確認。さらに里の入口の轟音が激しくなったわ。違和感のない範囲で長引くよう未来を選択したのだけれど、いつまで持つかしら。


「キヒヒッ。ただの事実確認。怪放の目的は全ての怪異を人類の手から解放すること。貴方達にもメリットがあるわ」

「ふっ、嘘を付け。本当の目的は別にあるだろう?」


 御母様はわたくしの類まれなる予知能力に期待し、それを怪放に売ったの。怪放の中でも優遇される代わりに。そして目論見通りわたくしは預言者として必ず上手くいく作戦を立案し続けた。けれどこんなことはやりたくなかったの。御母様には見えていないけれど、一つだけ怪放を倒しつつ魔女も救われるかもしれない未来があるわ。お願い、貴方の力を貸して欲しいの。



 ありがとう。


「キヒッ。キヒヒッ。やっぱり(さと)るのね、(さとり)は。でもいいわ。どこにも洩れなければ知られていないのと同じ。キヒヒッ。貴方は誰にも何も言わず従いたくなるわ」

「……全く、知りすぎているというのも困ったものだ。いいだろう。この里は怪異解放連合に所属する」

「いいんすか!?こいつら二人ヤったんですよ!?」


 ここまでの会話を聞いていたのか、タイミングよく殺し屋さんが里の柵を破壊しながら入って来た。


「占い師ガール!コッチ終わったデス!レッドオーガ、チャンと生きてるデース!」

「……だそうだ。もう文句を言うものは()らぬか」


 元々反発していた鬼は若い見た目をした者達が多かったからか、他の鬼達は子の成長を見守るかのように微笑んで受け入れていた。


「では今度こそ、我らは貴女の要求を呑み怪異解放連合に属する。して、貴女の思う所では妾を幹部として向かい入れるための『あいさつ』をしなくてはいけないとのことだが、何か入用(いりよう)はないか?」


 占ってみたけど何もなかった。強いて言えばあれかしら。


「なら名前を考えるといいわ。忌み名を隠すための名。キヒヒッ。わたくし達は役職名で統一しているのだけれど」

「そうか、では妾は心理士と名乗ろう」


 こうして新たな怪放幹部が誕生した。あと二ヶ月以内で何人協力者が増えるのか、あの怪物はどうすれば止められるのか、それはわたくしの占いですら見通せなかったわ。



怪放の幹部になる条件は組織に貢献することであって、戦闘力ではないです。それと本来新入りをいきなり幹部にするなんて言ったら部下の反感を買いますが、この組織はトップがあれなんで。

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