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遅れすぎてすみません…。更新頻度を戻すとか言っておいて…すみません…。
分量が少ない上に物語があまり進まないです…。
「え゙ッ!?」
―――バキッ
リツキさんの驚きの声をよそに、私はトドメとばかりに亀裂の入った床にもう一度ハンマーを振り下ろす。
―――バキバキバキッッッッ
大きな音がして、床にポッカリと穴が開く。
「やっぱり…」
その穴の先にあった空間を見て、私は声を漏らす。
「床下空間か…!」
リツキさんはキラキラと目を光らせて、今にも飛び降りたそうにウズウズしている。
…リツキさんもそういうところあるんだなぁ…。
―――メキメキ…
下に降りる前に、罠などが無いかを確認しようとしゃがみ込むと、かすかな音が聞こえた。
「!」
音のした方に目を向けると、破壊した床板が徐々に元に戻ろうとうねっているのが見える。
「リツキさん!」
「わー、これ正規ルートじゃないね確実に。」
もとから色々と飛ばしてるし仕方がないか、とリツキさんは肩をすくめる。
「いこっか。」
「はい。」
私とリツキさんは地下に飛び降りた。
***
空気、草木、海、水、糸、布、鉱石、砂、大地、そして我ら人自身。
全てのものには神が宿っており、我らを祝福している。
全てのものが存在していることには意味があり、我らを守護する神々が存在しなければ、何も生まれずに無と還るのである。
生きることも動くことも話すことも、全てが尊いものなのだ。
汝、全てを愛せよ。
汝、全ての力を信じよ。
汝、全ての生命を感じよ。
それが神のご意思であり、我らの存在する意義である。
―――プルージャ教聖典より抜粋 第一章・教義―――
'…神よ、我らが創造主よ。'
'そこに救いがあるのなら'
'彼らを、彼らの数奇な運命を'
’お救いください―――’
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