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 ステ振りステ振り〜。


 私はこのステ振りの作業が好きだ。ぶっちゃけ大好きだ。

 なんかこう、変わっていく画面を見るのが面白いんだよね。うん。


「ふんふんふふんふんふんふふん♪」

 あー、楽しい。

 鼻歌も歌っちゃうよ、これは。


 ええと、筋力、魔力、体力、俊敏の横にある(プラス)をタップすれば上がるのかしら?


 ぽちっとな。


 お、おお!

 筋力の横の(プラス)を試しに押してみたんだけど、ちゃんと上がってるよ!


 よし、この調子でガンガンステ振りしていこう!


 〜十五分後〜


「終わったぁ…。」

 結構頭使うね、これ。


 そして、十五分かけてつくったステータスがこちら。


 ____________________

  シルウィード Lv.19


  性別…女

  種族…腐血


基本ステータス

  HP…20/20

  MP…40/40

  筋力…8

  魔力…8

  体力…9

  俊敏…9

  SP(ステータスポイント)…5


種族スキル

 【血流操作】Lv.4【眷属生成】Lv.2

 【吸血】Lv.1【魅惑】Lv.1【打撃】Lv.1

 【ウイルス生成】Lv.1


ノーマルスキル

 【HP自動回復】Lv.3【凶暴化(バーサーク)】Lv.1

 【MP自動回復】Lv.1【精神耐性】Lv.1

 【魔法強化】.Lv1【苦痛耐性】Lv.3


クエスト

 種族クエスト‹紅蓮の不死者(ブラッディ・ミイラ)


         ▼

____________________


 主に基本ステータスのとことかが変わってるね。

 HPやMPは条件を満たすと上がるようである。

 今回は、HP、MP以外の4つの項目である、筋力、魔力、体力、俊敏をそれぞれ初期値である5以上にすると上がった。


 結構強くなったんじゃない?

 安全地帯から出ても、良いんじゃない?

 そんな考えがよぎる。


 んん〜。

 もうちょい色々と試してからにしよっかな。


 まず、新スキル、【ウイルス生成】。

 発動すると、作りたいウイルスを作れるっぽい。

 でも、材料がないとダメだね。


 今の所、作れたウイルスは、


 『ゾンビウイルス』

 対象者を脳を破壊されない限り死なない、ゾンビ状態にできる。

 【眷属生成】により、眷属にすることも可能。眷属は任意。


 『ヴァンパイアウイルス』

 対象者を心臓を破壊されない限り死なない、ヴァンパイア状態にできる。

 【眷属生成】により、眷属にすることも可能。眷属は任意。


 『二種混合ウイルス(ゾンビ×ヴァンパイアver)』

 新たなる新種のウイルス。脳と心臓が破壊されない限り死なない、腐血状態にできる。

 【眷属生成】により、眷属にすることも可能。眷属は任意。


 もともと私の体内にあったウイルスを増やして放出する感じ。

 デフォは赤い霧っぽい外見。

 見えなくすることも可能っぽい。

 戦闘に役立ちそうだ。


 あ、あと、初期種族スキルの中にあったけど、触れてなかった眷属生成についてまとめておこうかな。


 このスキルは、眷属―――つまり、意識のある配下を作れるってこと。

 でも、いくつかの条件をクリアしなくちゃいけないし、そうするためには他のスキルと同時発動しないとあまり効果がなかったから触れてなかったんだよね。

 この【ウイルス生成】は【眷属生成】と同時発動のできるスキルの一つっぽいね。


 ここからの戦いに役に立つと良いけど。


 それより、まず、この種族クエスト、‹紅蓮の不死者(ブラッディ・ミイラ)›をクリアしなきゃね。


 そう思いながら安全地帯を出てみる。

 なにか半透明の膜を通った感触がしたかと思うと、パリン、とガラスが砕け散るような音がかすかに聞こえた。


 安全地帯が消えたんだろう。

 後ろを振り返ると、虹色のかけらがキラキラと舞っていた。


 ***


「うぅむ……。」

 私は()()で思わず腕を組む。


 とりあえず、安全地帯を出た後、城方面に向かって歩いてみたのだが、ただ単に疲れただけだったし、魔物との遭遇率がめちゃくちゃ高かった。

 だが、私が最初に倒したナキオンナという魔物はここの魔物たちの中でも強かったらしく、ナキオンナに比べれば割とあっさりと倒すことができた。


 私が遭遇したのは、ヌレオンナ(最初に倒したのよりはLvが低かった)、ガーゴイル、そして最後に、腐った水のような何かの泉(?)から出てきたギュウキという魔物。


 おそらく、ヌレオンナは濡女(ぬれおんな)、ギュウキは牛鬼という漢字なのだろう。

 どうりでどこかで見たことがあると思った。

 現実の参考書とかで見たことあったのか。


 調べたら、牛鬼は濡女の進化版、みたいな説があるらしい。

 だから一緒に出てきたのかな?


 と、うんちくはここでおしまい。

 ええと、なんで私が空中にいるかって?


 いや、魔物との遭遇率が高い ⇒ 倒すと経験値が貯まる ⇒ レベルアップする ⇒ 新しいスキル等をゲットする……てなわけで、新スキルです。

 いえーい、ぱちぱち。


 今現在の私のステータス、どーん!

 ____________________

  シルウィード Lv.30


  性別…女

  種族…腐血


基本ステータス

  HP…20/20

  MP…40/40

  筋力…8

  魔力…8

  体力…9

  俊敏…9

  SP(ステータスポイント)…15


種族スキル

 【血流操作】Lv.4【眷属生成】Lv.2

 【吸血】Lv.1【魅惑】Lv.1【打撃】Lv.2

 【ウイルス生成】Lv.1【飛行】Lv.2

 【変化】LV.1


ノーマルスキル

 【HP自動回復】Lv.4【凶暴化(バーサーク)】Lv.1

 【MP自動回復】Lv.1【精神耐性】Lv.1

 【魔法強化】.Lv1【苦痛耐性】Lv.3

 【斬撃】Lv.2【火魔法】Lv.2


クエスト

 種族クエスト‹紅蓮の不死者(ブラッディ・ミイラ)


         ▼

____________________


 うえーい!

 進化のオンパレード〜。


 割り振る時間がないからポイントとかはほぼ放置。

 攻撃手段として、血剣の威力を高めたかったから【斬撃】をとったのと、泣き女などは水辺の妖怪みたいだったから、一応【火魔法】をゲットしたんだよね。


 種族スキルの【飛行】、【变化】に関しては、【飛行】が20Lv、【変化】が30Lvのときに追加された。

 10Lvごとにスキルが一つずつ増えているっぽいね。


 んで、今空中にいるのは【飛行】と【变化】のおかげ。

 【变化】で背中にコウモリっぽい翼をはやして、【飛行】で飛ぶのをサポートしてる感じ。

 空って楽しいね。


 目標の城の入り口ももうすぐそこだ。


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 4話でヌレオンナって書いてましたが、5話ではナキオンナと書いてますが、どちらが正しいですか?
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