表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐血姫の最強譚 〜自称普通の少女は、VRMMOで無双する、かもしれない〜  作者: おまめあずき
3 世界歴史書(ワールドレコード)クエスト
39/74

37


「第五階層はこれでクリアかな?」

「そうですね…【探知】」

 魔力反応で敵の居場所や強さなどを把握したり、地形を把握する風魔法、【探知】を発動し、今一度モンスターが居ないことを確認する。

「居ないですね。…ん?」

 通常のフロアにはモンスターの反応がないが、【探知】で六階層への階段を見つけようと探知範囲を広げた私は、今までとは異なるフロアを見つけた。


「リツキさん、多分ですが、隠しフロアを見つけました。

 行きますか?」

「…行かない理由、または行けない理由は?」

「無いですね。

 行きましょう。」

 私は即答し、こっちです、と先行する。


「それにしても、一瞬で消えましたね…。あんなに強いとは思いませんでした。

 不死者相手だったということも強いんでしょうけれど…。」

「【王の権威】、だっけ。強いスキルだね。俺はああいう威圧系のスキルは持ってないから、助かるよ。」

「そうなんですね。てっきり、種族的に持ってるものかと思ってましたよ。」

 持ってないんだよ、とリツキさんは苦笑した。



「ああ、ここですね。」

 私たちは数分程度雑談をしつつ歩き、目的の場所にたどり着いた。

「ここ? …見たところはなにもないただの壁だけど、こういうところが隠しフロアになってくるんだよなぁ…。」

 よくある仕様だよね、とうなずくリツキさん。

「よくあるといえばよくありますよね、こういうタイプのギミック。」

 そう言って、私は壁の一部分を押す。

 なにもない壁だったはずのそこは、ガコン、という音を立てて押し込まれる。


「よくこんな完璧に見えなく出来ますよね…。幻惑の魔法とかあるんでしょうか…。」

「そういう魔法はまだ確認されてないよね〜。土魔法とかでもこの壁なら行けそうだけど。」

 と、リツキさんは壁に触れる。

 ギミックが作動していたので、その壁は徐々に下に下がっていっていた。

「年代物のギミックかな? 発動が遅いし。」

 ギギギ、ときしむような音を立てながら土の壁は降りていく。


―――ガコンッ


 一際大きな音を立て、完全に下に降りた土の壁は止まる。

「おお。階段だ。

 なんとなくだけど、こういうのって秘密基地っぽくてワクワクするよね。」

「秘密基地…たしかにそれっぽいですね。」

 ひとまず、私たちは階段を降りて行く。

 階段は固められた土でできていて、ご丁寧に手すりのような突起が横の壁についていた。


「横にはなんにもないですね、上も…特にギミックはなさそうです。

 これ、どうやって扉を閉めるんですかね。」

「もっと先にあるのかもね。

 それより、光源を確保しないとそろそろ見えづらくなってくるかな。【光球(ライト)】。」

 惜しげもなく魔法を使うその姿に、シルフィードは苦虫を噛み潰したような顔をする。


「よくそんなにポンポン魔法を使えますよね、リツキさん…。

 私より5レベルは確実に低いのに、MPだけは、MPだけは超えられているというこの悔しさ、リツキさんにわかります?」

「いやぁ…。『MPだけは』ってところを強く主張されるのと、5レベルは確実に低いってところにちょっとダメージ食らってるかな。

 結構レベル上がったと思うんだけど、それでも?」

「多分、そうですね。

 レベル上げの時、パーティー戦ってことで、私にも貢献している割合で経験値頂いてますし…。

 私はただ飛んで移動しているだけなんですけど、結構はいってきててびっくりしました…。」

 本当にすみません、と困ったように眉を下げるシルフィード。


「いや、別に良いよ。というか、元々シルフィー……は【砂血の大地】を攻略してくれててなければ俺はあそこに行くことも出来なかったんだから。

 行けたとしても、多分もっと後になったと思うし。」

「……ありがとうございます…。」

「というか、お互いのステータス確認しておいたほうが良いと思うんだけど、丁度階段も終わりそうなところだし、此処で確認しておく?」

「…お願いします…。」

 私はそう言ってステータスをリツキさんに送信する。

「はやっ! はい、お返し。」

 時間差で、リツキさんからステータスが送られてくる。


「おぉ〜。」

「ええ……なんかチートになっていってないかな、シルフィ…。」


____________________

  シルウィード Lv.61(53)


  性別…女

  種族…腐血姫ロットブラッティ・プリンセス

  称号…血腐の城ブラッディロードキャッスルの主 , 全智者(ぜんちしゃ)


基本ステータス

  HP…160/160

  MP…210/210

  筋力…23

  魔力…20

  体力…26

  俊敏…23

  SP(ステータスポイント)…5


種族スキル

 【血流操作】Lv.7【眷属生成】Lv.4

 【吸血】Lv.2【魅惑】Lv.2【打撃】Lv.3

 【ウイルス生成】Lv.4【飛行】Lv.6

 【変化】Lv.2【幻影】Lv.3【隠密】Lv.2

 【王族の権威】Lv.3【礼儀作法】Lv.1

 【魔眼】Lv.1


ノーマルスキル

 【HP自動回復】Lv.7【凶暴化(バーサーク)】Lv.3

 【MP自動回復】Lv.3【精神耐性】Lv.4

 【魔法強化】Lv.2【苦痛耐性】Lv.6

 【斬撃】Lv.5【魔法 − 全】Lv.2

 【鑑定】Lv.7【聖域展開】Lv.2

 【刀剣】Lv.6【経験値増加】Lv.3

 【警戒】Lv.3


エクストラスキル

 【叡智の書庫】Lv.2


個人戦闘技(固有スキル)

 微慈流(じびりゅう)(イチ)の型【五月雨雫(さみだれしずく)


         ▼

____________________

____________________

  リツキ Lv.55(29)


  性別…男

  種族…竜王(ドラゴン・キング)

  称号…力強き者


基本ステータス

  HP…170/170

  MP…240/240

  筋力…13

  魔力…29

  体力…14

  俊敏…13

  SP(ステータスポイント)…0


種族スキル

 【打撃】Lv.5【魔法 − 炎】Lv.5

 【竜鱗】Lv.3【咆哮】Lv.2

 【筋力強化】Lv.3【苦痛耐性】Lv.5

 【体力強化】Lv.4【食いしばり】Lv.1

 【逆鱗】Lv.1【威嚇】Lv.1


ノーマルスキル

 【HP自動回復】Lv.3【凶暴化(バーサーク)】Lv.3

 【MP自動回復】Lv.5【精神耐性】Lv.5

 【鑑定】Lv.7【聖域展開】Lv.5

 【刀剣】Lv.5【地図(マップ)】Lv.3【警戒】Lv.3

 

         ▼

____________________


お久しぶりのステータスです。

※なぜかステータスを確認し合ってますが、この2人がちょっとおかしいだけです。この世界でも他の人はしません。というか、多分他のゲームで強すぎてステータスを見せ合うのに抵抗がなくなりすぎてるだけです。(別にステータス見せても負けないしいっか、の精神。)


誤字脱字などがありましたら、遠慮なく誤字報告をお願いいたします。

また、感想なども遠慮なくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ