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☆現在、連続投稿中☆

※ただ、作者は書くのがおっそいので、いつまで続くかは不明です。


⚠作者は剣の世界などはわかりません。ただの妄想です。生暖かい目で見てください。


 「ギブフリー」における、攻撃手段は大まかに3つ。


 1つ目は武器での物理攻撃。

 剣や刀、大槌などで打撃や斬撃などでダメージを与えることができるが、幽体である魔物―――幽霊(ゴースト)煙々羅(えんえんら)(本体が煙の魔物)など―――にはまず効かない。

 武器は街で買ったり、自作したりすることで入手できる。

 半分以上のプレイヤーは武器での物理攻撃を主としているだろう。


 2つ目はスキルだ。

 【魔法 - 火】や【魔法 - 風】など、スキルによる魔法もここに分類される。

 スキルは物理攻撃の補助として使うものも多い。

 ただ、スキルの中でも魔法以外に、攻撃判定がなされるものがある。

 例えば、【飛翔斬(ヒショウザン)】や【辻引(つじび)き】など。これらはすべて主に刀―――つまり武器を使うことを前提としたスキルである。

 が、その説明としては、「【飛翔斬(ヒショウザン)】…()()範囲をを倍にする。」となっており、その定義は広い。

 斬撃、と一言で言っても、実態のない剣や、手刀でも作り出すことが可能である。


 これ以上は長くなってしまうので割合するが…最後に一つ。

 スキルは無限の可能性を秘めている。


 3つ目。

 それは、“個人戦闘技(固有スキル)”、だ。

 これもまたスキルという名前を冠しているものの、その原理はスキルとは全くの別物である。

 この“個人戦闘技(固有スキル)”、というものはそのプレイヤーにしか使えない、そのプレイヤー専用の技の総称である。

 通常のスキルと違い、“個人戦闘技(固有スキル)”は、作られているものを付与されるのではない。

 ……プレイヤー本人が創るのだ。

 どのような“個人戦闘技(固有スキル)”を創るのか、それはプレイヤー次第。

 新たな魔法を作り出すのか、新たな武術を作り出すのか。

 勿論、出来上がった“個人戦闘技(固有スキル)”は出来によってそれなりの代償を要求してくるし、まずまず作り出すことも容易ではない。


 シルフィードが創った、微慈流(びじりゅう)(イチ)の型 【五月雨雫(さみだれしずく)】もまた、“個人戦闘技(固有スキル)”である。

 彼女の、彼女のための、彼女だけの技。

 彼女(シルフィード)は、「ギブフリー」で()()()の“個人戦闘技(固有スキル)”保持者となった。


 だが、あの技は、あの土壇場で創り出すにはあまりにも、()()()()()()()()いた。

 そのクオリティの高さをを実現してしまったのは、シルフィード自身の発想力の高さと、天舞の才。そして―――


―――鍛え上げすぎたプレイヤースキル(PS)、中でも、並行思考の練度の高さにあった。

 

 ***


「ア……ァァ………ぁ……………あ……ぉ…ち……ぁ……ああ……ぁああ……。」

 上段の一撃で魔物核(コア)が破壊された少女は、金縛りにあったように微動だにせず、うわ言のように何かを呟く。

 その表情は、絶望しているようにも、喜んでいるようにも見えた。


 シルフィードの“個人戦闘技(固有スキル)”、微慈流(びじりゅう)(イチ)の型 【五月雨雫(さみだれしずく)】は、慈悲の斬撃。

 痛みを感じずに、哀れな者を助ける(救済する)ための剣技。

 【五月雨雫(さみだれしずく)】は、五月雨(梅雨)の時期に降る雨の雫のように、上から下へ―――つまり、完全攻撃型である、上段の構えをする技である。

 シルフィードはまだ壱の型である【五月雨雫(さみだれしずく)】しか作り出してはいない。


 痛みを感じない。その特性のせいか、少女が己の死に気づくのが遅れている。

「…や…ぁ……ぉも………ゃ……ぉ…ぉね……ちゃ………。」

 少女の顔が、絶望一色に染まっていく。


 少女のうわ言は、徐々に鮮明になっていき―――


「…ぉ、ねぇちゃ………っっ!!」

 一際(ひときわ)強く発されたその言葉とともにシルフィードは、少女の記憶の中に入っていった。


今回はひたすら説明回。

次回はちゃんとお話を進めてまいります…。

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