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 信じられなかった。




 彼女があの時の女の子?




 驚いて開いた口が閉じられない。コーヒーを思わず落としてしまいそうになる。




 彼女はあの時、いじめられていた女の子だった?




「ずっとね、言おうと思ってたんだ。助けてくれてありがとうって。でも、言えなかった」




 本当に彼女なのか。




 あの子の事はよく覚えていないが、彼女のような性格ではなかった事は確かだ。




「本当……か?」





 彼女は静かにうなづいた。




 思えば、あの子もまた空をよく見ていた。彼女もまた空を見ていた。




「最初の年はとても言える状況じゃなかった、今でも……後悔してる。私のせいで……って」




 彼女のせいではない。俺のせいだ。こうなる運命だったのだ。




「二年目でもクラスは離れた。あなたが孤立してるって聞いて……ますます辛かった」




 彼女はずっと追っていたのか、俺の姿を。ずっと、ずっと。




「今年でやっと一緒になれて、お礼を言おうと思った。少しでも覚えてるかなと思っちゃった、馬鹿だね、私」




「悪い……。覚えてなくって」




 苦笑する彼女に謝る。もっと、ちゃんと気づいていればよかった。




「ううん。無理もないよ。私地味だったし、クラスでもちょっと浮いてたから。ほら、こういう性格だしさ?」




 彼女の性格のどこにいじめられる要素があるのか、俺には検討もつかない。




 なんでこんなに心の優しい人を虐げるのか、あまりに理不尽だ。




「でもね、私は変われたんだよ。 いじめられないように、強くなれた。 そうさせてくれたのも……あなたのお蔭」




 それが今の彼女、そして俺が助けたあの女の子。





「ずっと会いたかった。 あの時、助けてくれて本当にありがとう。 ……今度は私があなたを救いたい」







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