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 少し冷えた季節になった。




 夏が終わった新学期。




 クラスの状況も、俺の立場も変わらない。




 俺はまたしても孤立していた。




 もちろん、声をかけてくれる人はいない。




 彼女と言えば、ただのクラスメイトになってしまった。




 席替えで隣ではなくなり、あの日以来話しかけられる事もなくなった。




 たまに彼女と目が合う時もあるが、それもどちらかが逸らしてしまい、長くは続かない。




 これが正しい反応なのだ。そうでなくっちゃダメなんだ。




 俺にはこれで、いいんだ。




 ※※※




 それはあの事件からしばらくした、一年後の出来事。




 不意にあるクラスメイトが俺に話しかけてきた。




「あんた、いじめてる子を助けたって?」




 彼女とは全くというほど接点がなかったので驚いた。




「……なんでそのことを?」




「えっ、皆それくらい知ってるよ」




 皆、知っていたことには驚いた。




 だが、知っているからと言って何か変わるわけじゃない。




 暴力を振るったことを取り返せるワケではない。




「でさ。それで皆、口には出さないんだけど、あんたが一人ぼっちなのを同情してるんだよね……。謝りたいって人もいるから」




 最初は半信半疑だった。




 同情なんて上っ面だけで、俺を騙しているのか、そんな事を考えていた。




「放課後、来てくれないかな? 話したいことがあるから」




 でも、俺はその言葉に乗った。




 何かを信じてみたかった、そんな気持ちもあった。




 そして何より、環境を変えたいと思っていた。




 その時の俺は、まだそんな事を思っていた。






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