インフレとデフレ
前回、お金とは物やサービスの共通単位であるという説明をしました。
納得できていない方もとりあえずお金は単位という事を頭に置いて今回の説明を読んでもらえればと思います。
唐突ですが少し実験をします。
まず、左手になんでも良いのですが……スマホを持ちます。
このスマホの価値を千円として右手にはスマホの価値と等価な分のお金、千円札を持ちます。
更に左手にモバイルバッテリーを追加します。これもてきとうな価値をつけてその分のお金を右手に追加します。
このように左手と右手はそれぞれ物とお金という違いはありますが、等価になるよう追加していくとして下さい。
ずっと続けると左手に持つ物が無くなるか、財布からお金が無くなるかと思います。
ここではお金が無くなったとします。
お金が追加できない状態で更に左手に物を追加するとどうなるでしょうか。
右手と左手の価値は常に等価なので、ここで左手に物を追加すると左手にある物の価格が下がります。
さらに追加してくとどんどん物の価格が下がっていきます。
もう解るかと思いますが、左手が私たちが生産する物やサービス、右手が政府が発行するお金です。
このお金に対し、物やサービスの量が多く増えて、相対的に物の価格が下がっていく現象をデフレと言います。
その逆に、物やサービスよりお金の量が多く増えて、相対的にお金の価値が下がっていく現象はインフレと言います。
次はインフレとデフレの問題点を説明したいと思います。