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三話 転生後の朝と皐月と雪奈

 

 僕は転生が夢だったの様な、嘘の様な経験した朝、起きた綺羅は目を覚した。


「ん〜!ん?夢じゃない!良かった!のか?否、大丈夫大丈夫だ!」


 僕が起きた瞬間やはり夢では、と思うが現実だったが、それは良かったのかと思うが、やはり元の人生に不満があるのか大丈夫と自分に言い聞かせた。


 そして起きたら、近くに皐月がいた。


「お目覚めですか綺羅様。お早う御座います」


「お、おはよ!いつからいたの?」


 僕は寝てる間みられていたので、照れながら挨拶した。


「そうですね。一時間前から居ました。決して添い寝何てして無いですよ!お婆様があんな事言うから!」


「ん?添い寝?」


「はっ!何でも無いですよ!オホホ」


(はぁ。してくれたら嬉しいのになぁ)


 僕は心の中で呟くのだった。


「聖龍刀おはよ。なんだかなぁ聖龍の牙で作った刀だよな〜。聖牙せいがだな!よろしくな!聖呀!」



「流石にのう。ヒサ様見たいな人はいないじゃろな」


「ん?ヒサ様?あっ、雪奈さん、おはよ!」


「綺羅殿おはようなのじゃ。何でも無いのじゃ。忘れてのじゃ。」


「ん〜?日本人?まいっか!聖呀もある事だし稽古でもするかな」


「稽古ですか?あっ!着替え持って参ります!少しお待ちを!」


 儀式用の着物のままの僕を見て、急いで他の着るものを探しに行った。


「何をしてるのじゃ、皐月は。ふぅ、添い寝も出来んしのう。綺羅殿が、誰かに取られてまうのじゃ。」


 と、雪奈は呟くのだった。



 僕が待っていると、暫くしたら皐月は、慌てて僕が待つ寝所に走って来て、


「キャッ」


 “ズサー!”


 皐月は躓き凄いヘッドスライディングして、着物がはだけ、



「痛たた。ん?キャッ!み、見ましたか?」


 意外と大きい胸が少し“たわわっ”と見えたが、一瞬で着物を直した。


「え?んーん。み、見てないよ、うん。見てない」


 僕は全部のお胸さんは見えなかったが、キチンと見ていた。


「クククッ!ナイスじゃよ、皐月!」


「な、何がナイスですか!うー!」


 皐月のおチョッちょいのお色気が雪奈に受け、それに恥ずかしさで唸る皐月だった。


 その間に手早く、皐月の持ってきた着物を着ていた僕は、そそくさと庭に逃げていくが、


「綺羅様!わ、私も稽古を見ても宜しいですか?」


「え?別に良いけど、そんなに良いものではないよ」


「か、構いません!私は見たいのです!」


 何故か皐月は僕の稽古を見たいらしい。


 だが


「たわけ!朝餉の準備終わって無いじゃろ!」


 “パチーン”


「いててて」


 皐月は雪奈に言われ、頭を平手で叩かれた。


 痛そうだな。


(ん〜。結構、皐月って残念さんなんだな)


 僕は密かに皐月の印象が下がっていった。


 皐月が朝食の作りに僕の部屋から去った後、僕も出ていくのだが、


 雪奈はというとちょこちょこと、僕の後ろに付いてくるのだった。



「ん?雪奈さんは僕の稽古見るんですか?」


「ん?見るんじゃよ。いけんのかのう?」


「え?べ、別に良いですけどね。別にたいした事しないですよ」


「いいのじゃ、いいのじゃ。その刀の振るう姿がみたいだけなのじゃ」


「そ、そうですか」


 雪菜と話している内に、庭についた。


 そして庭につくなり刀を腰に携えた綺羅は、鯉口を切る。


 そしてゆっくりと抜刀し青眼に構え、左右の袈裟斬りし、右薙して刀を返し左薙をしてから唐竹をして、さらに逆袈裟して刀を返して、袈裟斬りまた逆袈裟と、全てやってから静かに納刀に入るが、最後まで納刀せず、そして一閃の抜刀術をした。



「ん〜?まだまだだな。基本の足捌きと素振りを練習しないとな。」


 それからは雷牙を丁寧に刀の使い方を思い出すように練習しだした。


「ふ〜む。あれでまだまだじゃと。聞けば二十歳過ぎの歳であそこ迄出来るのに末恐ろしい男じゃのう」


 雪菜が何やら言っている間に、僕は段々と早い動きになり、僕は一通りの稽古を終えると、汗だくで稽古を終えた。


「雪奈さん。すいませんがお風呂ってありますか?」


「ぽぺっ!なんひゃ!ひひゃほの!(なんじゃ!綺羅殿!)」


 何か考え事をしていた雪奈は、何時のまにか目の前にいた僕に、吃驚して素っ頓狂な声を出した。


「え?雪奈さん?」


「おっほん!な、何でも無いのじゃ!ちと考え事しておってのう、聞いておらなんだから、もう一度言って欲しいのじゃ!」


「そ、そうなんですね!お風呂って入れますか?」


「そ、そうじゃのう!綺羅殿は汗だくなのじゃ!温泉が湧いとるから入るのじゃ!付いて来るのじゃ!」


「あっありがとうございます!温泉かぁ。何年振りかなぁ!楽しみだなぁ!」


「ふむ。うちの温泉は色々と凄く効くのじゃ。スッキリ汗を流すのじゃ。こっちだ早う来るのじゃ。」


 っと綺羅は腕を引っ張られて雪名に温泉に連れてかれるのだった。


 僕はなんか、妹に引っ張られている感じに、一人っ子だった僕には少し嬉しい綺羅だった。





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