まだ平和
修正大好き人間です。
その日は雲一つない青空。小鳥の歌声が聞こえてくる位の静かな朝だった。
日溜まりがポカポカと差し込んでくる寮の一室に俺は一人ベッドに横たわっていた。
暇だ。暇すぎる。
「暇だぁぁぁぁぁぁ!!」
暇を紛らわそうと叫んでみる。が、変化は全くもって何もない。
「うるっせぇぞ!!」
ただ隣の部屋からうるさいという意味を込めての壁を叩く音が聞こえるだけだ。
そうだ。今日は休日だったな。悪いことをしたと思いながら何か無いものかと頭を捻っていると、
「キノラァァァァァ!!」
俺の名前を叫びながら階段を駆け上がってくる足音が聞こえた。
何だ何だとドアの方に目をやると背の高い男が息を切らしながら立っていた。
サラリと揺れる綺麗な黒髪。一見普通の人間だが、灰色の猫耳と尻尾が生えている。
でた。[ミフネ]だ。ミフネにはいつも俺の悪戯の餌食になってもらっている。
何だよいきなり。顔を見ると宝石のような青い目は怒りに揺れている。様子からしてとても怒っているようだ。
原因を探してみるも、心当たりのあることが多すぎてどれか分からない。直接聞くより先にミフネが口を開いた。
「今日会議あんの忘れたのかよ!!」
そういえば、昨日何かそんなことを言ってたような言ってなかったような気がする。
だが、俺は参加したくなかった。なぜなら[烏]の奴らが来るからである。
昔から此処、通称[猫]は烏と仲が悪かった。それが今も続いている。
悪いといっても、嫌いなわけでもないのだが、何故か気に食わない。やっぱり血は争えないのだ。
まぁそんなこんなで俺は会議に参加したくなかった。目の前で俺を凝視しているミフネに言葉をかける。
「俺会議出ないから!」
「あ!ちょっおい!」
ミフネの制止の言葉を無視して窓から脱出する。猫というだけあって、身体能力はそれなりに高いのだ。他にも猫耳や尻尾が生えたりする。後、魔法も使えるのだ。属性はそのグループによって違うのだが。
窓から飛び下りながらミフネに向かってあっかんべーをするとミフネが(かかったな)と言いたげな顔をした。
気が狂ったか。そのまま地面が近づいたので、華麗に着地をするとさっきのミフネの顔の意味が理解できた。
目の前には色素の薄い灰色の髪。白い猫耳と尻尾が生えている。
そこには俺らの友人[ヒツキ]が立っていた。ヒツキは頭がよく、魔法を使う事が得意だ。
ヒツキは顔に悪戯っ子の様な笑みを浮かべている。やべぇ。と思った時にはもう遅かった。
ヒツキに氷で俺の足と地面をくっ付けられてしまった。猫の得意魔法は氷魔法、悪魔法である。
冷たさを感じない所に優しさを感じるが、お前は許さないぞ。
そして大人しく捕まった俺は会議に連行された。
文字が多すぎてごちゃごちゃしてますね。
ごちゃごちゃしない方法があったら教えてください。